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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十三章 新世界

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第400話 貴族の決闘エリア

 神聖国ネポムセイノの先へ進むと、明らかに平民らしき人間はいなくなった。この先は貴族ばかりなのか?


 豪華な服、ドレスに身を包む人間が多い。



「兄様、ここってなんか変ですよ」

「そうだな。傲慢な貴族ばかりいるように見える」



 しかも、剣を交えて戦っている者さえいた。なんなんだここ?


 首を傾げていると、声を掛けられた。



「君たち、見ない顔だね」

「ん、あんたは?」

「僕はニコラス。君たちこそ貴族には見えないけど、変わった身なりをしている」


「俺のことはサトルとでも言ってくれ。こっちのシスターは、フォル」


「そうか。まあ、ここは平民も入ってもいいのだが……あまり立ち寄ることはないよ」

「どうして?」


「僕の頭上を見てみなよ」



 頭上? と、俺はニコラスの頭の上を凝視した。すると、そこには『Lv.3900』とあった。え……レベルが表示されているのか!?


 よく見ると、他の貴族の頭上にも5000だの6000だのレベルが表示されていた。



「まさか……」

「そのまさかさ。ここは“決闘エリア”なんだ。いつでも決闘していい場所でね。だから、力に自信のある者は決闘して貴族を倒す。それで成り上がるんだ」



 なるほどな。それでこんな人数が剣を交えているんだ。奥の方では、十人規模で戦っているところは見えた。


 神聖国ネポムセイノの特別エリアらしい。



「へえ、面白いな」

「でも気を付けてね。中には殺しを楽しむ者もいる」


「殺人か」

「うん。基本的には相手に『参った』と言わせるだけでいいんだ。その時点で勝者はレベルアップと爵位ポイントを得る」


「爵位ポイントですか?」


 フォルが不思議そうにしていた。俺も気になった。


「神聖国ネポムセイノでは、爵位ポイントを得られれば得られるほど上を目指す。伯爵なら100万ポイント、公爵なら1000万ポイントを稼いでようやくなれるんだ」


「そんなに必要なんです!? って、基準がよく分かりませんけど」


「まあ、相手のレベルで得られるから割と苦労はしないよ」



 つまり、相手がLv.5000なら5000ポイントってことか。まあまあ大変だな。でも、それでがんばって貴族に成り上がるヤツもいるのか。面白い国だな。



「ほーん。というか、俺たちはそんなつもりはないんだけどね」

「そうなのか、サトル。君のレベルは……なッ!? ちょっと、待ってくれ!! 君のレベルはなんだい!?」



 ニコラスが驚いて目を丸くしていた。

 俺の頭上に書かれているレベルってなんだ? 最近、まったく確認していなかったからんぁ。覚えちゃいない。



「フォル、俺のレベルって?」

「えっ、兄様、自分のレベルを確認されていないのです?」


 呆れた顔で視線を向けるフォル。

 だって、面倒くさいからな。


 最後に確認したときは確か『Lv.10000』を超えたところ。あれからどうなった?



「教えてくれ」

「えっとですね、兄様は……『Lv.58200』です」


「へ……」


「兄様は『Lv.58200』ですよ」

「なにぃぃぃぃ!?」



 マジか!!

 俺ってそんな高レベルだったのか。限界突破してから、そんなレベルアップしたとはな。恐ろしいことになっていたな。


 そりゃま、直近では『天帝』とも戦闘を交えたし、時の魔法使い・ラグラスとも交戦した。その経験値が膨大だったのかもしれない。


 頬を掻いていると、ニコラスが俺にすり寄ってきた。



「サトル! 君は凄いな! Lv.58200なんて聞いたことがない! 君なら、この世界最高権力を持つ神聖国ネポムセイノの……第9998代皇帝ジークムント・ケッヘルを倒せるかもしれない……!」


「な、なんだってぇ!?」



 俺が皇帝をぉ!?

 いやいやいやいや!!

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