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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十三章 新世界

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第398話 新世界の神王アルクトゥルス

 レメディオスから旅立つ前に、カルミア女王へ挨拶しに向かった。


 ポインセチア城へ入ると、衛兵から「どうぞ、通り下さい」と丁寧に対応されて顔パスで進めた。



「すっかり認められたわね、理」



 ニシシと笑うメサイアは、赤くてデカイ瞳を俺に向ける。ヘデラでもあるという事は、女王様にも既に伝えてあり、俺は世界を救った英雄――というよりは、新世界の神王『アルクトゥルス』として迎えられた。


 俺はすっかり神扱い(・・・)だった。



「さすが、わたくしの兄様です! ついに神様になってしまうとは」



 いや、フォルよ、お前も神様だからな!?



 ――そう、フォルの中には『フォーチュン』という古代神が潜んでいた。彼女が極端に運が良い理由はそれだ。


 幸運値は、もはや『無限』に等しい。



「もぉ~、フォルちゃんはすぐ理さんに抱きつくー!」



 ぷんぷんと怒るリース。今日もほわほわして可愛らしい。その隣にいるベルは、変わらずクールだが、僅かに微笑んで俺に視線を送る。



「ベル、お前は変わらないな」

「胸? どこ見てるの~。やらしねえ、理くん」

「そこじゃねぇよ!? しかも恥じらいもなく、淡々と言われてもなあ」



 ベルのマイペースっぷりは、いつもの事だけど。


 そんなこんなで『女王の間』へ辿り着く。


 王座には既に、カルミア女王が座って待っていた。



「お久しぶり、カルミア女王」

「うむ、よくぞ参られたヘデラ……いや、アルクトゥルス様」

「理でいいよ」


「そうか……。では、理よ。此度(こたび)の世界救済と我が呪いを解いてくれた事、礼を言おう。ありがとう」



 女王は真っ直ぐな瞳を俺に向けた。なんだか照れるな。



「いや、俺はただ日常が欲しかっただけだ。仲間と共にあたりまえの生活が送れればそれで良かった。けど、スターゲイザーは俺達を分断し、悲惨な未来へ導こうとした」



 ――でも、実際は時の魔法使い『ラグラス・アドミラル』の計略だったのだ。



「そうだな、まさかこのレメディオスの貴族であり、腹心であったラグラス・アドミラルが裏切者だったとはな……これに関しては謝罪したい」


「俺も見抜けなかったよ。そもそも、天帝と呼ばれた男の娘を捕らえている時点で怪しかったわけで……」



 よくよく考えたら、ありえなさすぎた。あの三つの国を滅ぼした少女セルリアを閉じ込めるなど……。ちなみに、セルリアはあの戦闘の後に消えていた。もともと幽霊だったし――成仏したのだろう。



「それで、理よ。これからどうするのだ?」

「俺はコイツ等と共に、アーサーの元へ向かう。彼らにも吉報を知らせないと」

「そうか。聖地が復活したのだな」


「元の世界とはいかないけど、ある程度の修正は出来たと思う。ようやくスタートラインだ。これからが“始まり”だ」


「聖地の復興に向けて、このレメディオスも支援しよう」

「ありがとう、女王様。それじゃ、俺たちは行くよ」



 別れを告げ、俺はフォルにテレポートの指示をした。



「では、皆さーん! わたくしのどこでも良いので触れて下さいませー」



 フォルは、あのフォースという少女から『グロリアステレポート』という最強の転移魔法を教えて貰ったらしい。



【グロリアステレポート】Lv.10

【系列】補助

【習得条件】ソウルフォース

【効果】

 対象:自分/パーティ/ギルド


 あらゆる場所へ転移可能。

 最大七つの『座標』をメモリーできる。

 その場所へテレポートする。

 転移禁止エリアなど特殊なダンジョンもメモリー可能。ただし、特異点でのメモリーは不可能とする。



 みんな、フォルの肩や背中に触れる。



「俺はどこにしようかな」

「兄様は、わたくしのおっぱいでいいではありませんか」

「人前で、しかも女王様の前でなんてこと言いやがる!?」



 無難に腰にしておいた。



「あぁん。普通ですね」

「黙れ、ヘンタイ聖女」

「仕方ありませんね。ではでは、グロリアステレポート!!」



 ついに、レメディオスから旅立った――。

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