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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十二章 神の帰還

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第393話 百個のオートスキルと運命の力

 単純に【神】の数で言えば、こちらが二人。向こうが一人。圧倒的に有利。形勢逆転にして、大チャンス。この機を逃すわけにはいかない。


「フォル……いや、フォーチュン! 力を貸してくれ」

「もちろんです。盟約に従い、アルクトゥルス、貴方に助力します」


 フォルを大切にして良かった。

 もし、フォーチュンの気の触れる事態になっていたら――いや、でもフォルとは散々、えっちな事をやった気もするけど! まあ、そこは愛があるからいいのだ!


 フォーチュンとの記憶は皆無だが、フォルとの思い出はたくさん。きっとその分、味方してくれると信じている。そうだよな、フォル。



「助かるぜ、フォーチュン!!」

「バテンカイトスと魔法使い(ジェニシス)の動きを止めます」

「分かった。俺も【超覚醒・オートスキル】を任意で発動する」



 状況は、拮抗。膠着(こうちゃく)状態。

 このままでは単純に魔力が切れた方が負け。だが、その魔力も互いに無限に等しい。いつまでこの状態が続くやら。ならば、以降は力比べとなる。


 そう、スキルの多重掛け。

 俺は単純にスキルが多いから有利のはずだ。高火力のスキルを乱発していく――!!



 発動中の『ミレニアムエンデュランス』を【オートスキル】モードに移行。自動に任せ、俺は素早く後退。距離を取り、魔力を増幅させる。



 これでいく……!



 右手に『黄金』の光を溜めていく。

 今頃戦っているはずのアーサー達の象徴。騎士王の栄光。アーサー、俺に力を貸してくれ……!!




究極覚醒聖槍(アルティメット)・ロンゴミニアド!!!』




 黄金の槍を穿ち、敵の『闇』を消し去っていく。金色の輝きはどんどん広まって敵の攻撃を押し返していった。効果は抜群だな。



「……馬鹿な。スキルをもうひとつ発動した……だと。これが『理』の力だというのか……!!!」



 俺の圧倒的な力に、ついに天帝は膝をつく。

 だが、これだけでは終わらない。

 フォーチュンがいつの間にか宙に舞い、かなりの高度を保ってスキルを放った。




『コズミックドゥーム!!』




 いつもの『奥義』ではなく、フォーチュン独自のスキルが展開された。真っ白な閃光が瞬く間に闇を押し返す。なんて力だ……!



「おのれ、フォーチュン!」



 やはり、天帝も『フォーチュン』を理解しているようだな。魔法使いのフォースを守りながら、必死に抵抗している。まだ足掻くか!


 ならば、俺はどんどん【オートスキル】を発動していく。ひとつ、ふたつ、みっつ……加速していくスキルの数。十、二十、三十と普段使わないようなマイナースキルまで混ぜていく。



「これで、どうだッ!!!」


「――あぁ、認めよう。お前は確かに『理』であり……神王【アルクトゥルス】であるとな!! だが……俺はそれでも諦めないッッ!!」



 まるで俺と同じように『怒り』を爆発させる天帝。あのしぶとくも執念深く、それでいて仲間を守るあの姿勢……まるで自分を見ているようだった。


 アイツは……本当は悪いヤツではないかもしれない。でも、それでもだ。




 とうとう『百個のスキル』に到達しようとし、俺の完全勝利が見えてきた。



「これで、最後だああああああっ!!!」


「くそぉぉおおぉぉぉぉぉぉおお!!!」



 あと一歩で天帝をぶちのめそうな――その時。




『カチッ……』




 そんな不思議な音がこだました。


 直後、俺とヤツの『闇』が消えてしまう。それどころか、天帝の――いや、ユメが必死に守っていた魔法使い・フォースが人質に取られていた。



「なっ……なぜ、お前が!!」



 俺はビビった。

 この【死の要塞国・デイ】に何故、ヤツの姿が!! いや、ありえる話ではあった。あの金髪、鋭く光る赤眼の男は間違いない。



「なぜって? なぁに簡単な話さ……そこの天帝を殺されては困るからだよ」


「お前……時の魔法使い『ラグラス・アドミラル』!! どういう事だ!!」




「フフフ、フハハハハハハハ……!!!」




 不敵に笑うラグラス。

 この男……!!!

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