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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第一章 救世主

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第4話 建築スキル - 壊れたのなら直せばいいのよ -

 エルフの襲来によって半壊した小屋は修復された。

 なんと、女神(メサイア)が【建築スキル】をマスターしていたのだ!! 意外と便利なヤツだった。


「なんだそりゃ。女神が【建築スキル】をカンストしているとか意味分からん」


「仕方ないでしょ。私って、それしか取り()ないんだもの」


 スカートの中から煎餅(せんべい)袋を取り出し、バリバリと頬張るメサイア。それは何スキルなんだよ。


「いや、おかげで小屋が新品のようなレベルで綺麗に修復されたけども! 凄いな、メサイア。未来永劫、()(たた)えてやろう」


「えへん、それほどでも。予備の『建築材料』が少し余っていたからね。おかげで御覧の通り、元通りに修復できたわ。まあ、だからね、今後小屋がぶっ壊れても直してあげるから、安心なさい!」



 堂々と女神(メサイア)は胸を張った。

 へー、思ったよりボリュームあるな。ただ、あのエルフ……リースだっけ。あの子の方がスゴイが。



「そうか。じゃあ、そのスキルでベッドも作ってくれよ」

「いやよ面倒くさい」

「……おまっ」


 ていうか、そうだ。


「おーい、リース。小屋の掃除は終わったか~?」



「はい~。メサイアさんが小屋を修理されたので、それほど残骸(ざんがい)は残って無かったのですけど、小さなホコリやら目立ちましたので、ただいま徹底的に清掃中です~」



 突然、小屋に転がってきた美少女エルフのリースは超絶(ハイパー)綺麗(キレイ)好きだった。


 今は、ちょっとだけ小汚かったこの小屋を隅々(すみずみ)まで丁寧に掃除してくれている。おかげで、ピカピカになりつつある。清潔感があってありがたい。


「――それにしても、ここまで綺麗(キレイ)になるとはな。こっちの棚とか……おお、トイレもピカピカじゃん。なあ、メサイア。リースの【掃除スキル】は使えそうだぞ」


「Zzz~…」


 女神は寝ていた。

 破損したところの修理で疲れたらしい。

 寝るのはえーよ。

 のびたくんか、お前は。


「まあいい……。で、リースは何でこの小屋に転がってきたんだ?」


「はい……。その、あまりにヒキコモリすぎて……エルフの郷【アヴァロン】を追い出されてしまいましたぁ……。それで、あてもなく彷徨(さまよ)っていると、この小屋が引きこもるのに丁度良さそうだったんです。でも、突然、沢山のイノシシのモンスターに追いかけられて……それで」


 辛そうに瞳を(うる)ませるリース。

 それからどうやら、まともに攻撃を受けてしまったようで――あぁ、後の光景はもう目に浮かぶな。簡単にイメージ出来る。


 打ち上がった花火は必ず落ちるのだ。


『ぴゅ~~~ん、どーーーん!』


 と、そんな感じでウチに転がって来たようだ。



「そうか……災難だったな。でも、引きこもる気持ちは分かるよ。いろいろダルいもんなぁ、人生とか」

「そうなんです! 家でゴロゴロしている方が楽しいですよ~」


「ほお、それには同意見だよ、リース」

「ですよね! もう何も考えたくないです。適当にダラダラ過ごしたいですぅ~」



 でも、掃除の手は止めないリース。

 掃除をしているリースの顔はどこか幸せそうだな。なんて、そんなリースの作業を(なが)めていれば――



「おはよー!」

「もう起きたのか、メサイア。俺のベッド作ってくれよ」


「またそれ~? いい加減しつこいわよ。ただでさえ(せま)い小屋なんだから、ベッドなんてひとつで充分よ。それよりキッチンでしょ。お腹空いた!」



 そういえば、なにも食っていないな。

 外に落ちてるイノシシでも食うか?


「そうだ、イノシシの肉を食べましょ!」


 俺の考えていたことを口に出すメサイア。

 それしかないな。


「で、誰が外に出る?」

「そりゃ、あんたでしょ。サトル」

「ですよねー」


 めんどくせえ。

 めんどくせえが、人間、腹は減るのだ。

 腹が減れば、さすがに行動には移らねばならない。肉を取りに行こう。

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