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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十一章 死の招待状

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第380話 女神スキル『覚醒オルクス』

 突如現れた大神官ビブリオテーカ。

 その中のひとり、箒頭の男が俺に接近してきた。



「何なんだよ、その掃きたくなる頭!!」


「黙れ、貴様こそ冴えない顔をしているではないか。いいか、こちらは天帝様に認められし、大神官であるぞ。舐めない方がいい」



 どうやら箒頭の大神官は、接近型らしくモンクのように殴り掛かってきた。まさかのフォルのような格闘タイプか。


 俺は敵のジャブを回避、後退した。

 すると、近くにあった岩にそのジャブが飛ぶ。

 バコンと岩が粉々に散った……。



「な、なんて威力! あんなので殴られたら骨が逝くな……。おい、箒頭!」


「箒頭と呼ぶな!! 私の名は『オベリスク』だ!」


「知るか!!」



 聖槍・ロンゴミニアドで突くが、オベリスクは腕で防御した。……なんだと、俺の槍を受け止めた!? あの腕、強化されているな。



「フフ、これは我ら大神官にしか使えない特殊能力『ルミネーション』だ。つまり『反芻(はんすう)』だよ」



 繰り返して考えるって意味だよな。

 それになんの力が――。



「まさか……」




「そうだ、この能力は繰り返す(・・・・)事によって強化す――ぶふぁああああああぁ!?」




 説明が長かったので、俺は槍でヤツの頭上をぶっ叩いた。更に【オートスキル】を任意で発動させ、物理攻撃もある『ホーリーブレード』でヤツの両肩を裂いた。円月輪状(チャクラム)が飛び出し、火を噴いた。



「おりゃあああああああ!」


「な……ギャアアアアアアアアアアッ!!!」



 いくら防御力をアップ出来るとは言え、円月輪状(チャクラム)がギュルギュルと高速回転して、ヤツの肩を(えぐ)る。



 そして、ブシューと鮮血が飛び散っていた。痛そう~。なんて思っていると、他のヤツと戦ていたメサイアが俺の背中に背中を合わせた。



「サトル、こっちも大変! あの変な男『お前を殺す』しか言わないし、ヘンタイよ!!」



 あー、あの逆死亡フラグの男な。

 暗いし、顔も怖いし……ヤバイ奴なのは間違いない。



「お前を殺す……」



 てか、あれしか言わないのかよ!?

 やべー、マジでやべー。

 今、相手しているフォルも引きまくってるし。



「あ、兄様、このヘンなんですけどー!!」



 格闘を交えながらも、フォルは涙目になっていた。まあ、あれしかつぶやかない男を相手とか不気味すぎるわな。俺も相手はしたくない。



「すまん、フォル。その男は任せたよ」


「そんなー!!」



 俺はオベリスクを倒す。

 こっちが優先だ。

 コイツもコイツで厄介ではあるし。



「ちなみに、フォルが相手しているのは『ラー』と呼ぶそうよ。なんか、どっか聞いた事ない?」



 と、メサイアは首を捻る。

 それって、あれだろ。うん、あれだ。間違いない。つまり、箒頭が『オベリスク』で、お前を殺す男が『ラー』、最後に足が臭そうな男が『オシリス』ってワケだ。



「なるほどなー! って、名前はどうでもいい。メサイア、お前はあの足が臭そうなオシリスを倒せ」


「えぇッ!? 嫌よー、なんか臭そうだし!」


「お前担当だ!」


「いやあああああ!!」



 逃げようとするが、俺は(えり)を掴んで逃走を阻止した。バタバタと暴れまくるメサイアだが、俺は信じているさ。



「お前ならやれる。女神だろう!」

「こ、こんな時ばかり女神属性を頼ってー! むぅ、分かったわよ。女神として、この世界を救わなきゃだし、うんうん、頼られるのは悪くないわね」



 さっすがメサイアさん。

 ノリの良い女神は嫌いじゃないぜ!

 というか、もうやる気満々じゃないか。

 あんな拳をバキバキ鳴らして。



「よし、メサイア。補助も頼むぜ」

「ええ、久しぶりに『オルクス』とか全掛けしてあげる!」



 懐かしいな。オルクスは、火力を三倍(・・)にするスキルだ。他の『モルス』、『プルート』は効果が変わってしまっているらしいが、オルクスだけはそのままだった。




「ああ、言い忘れていたけど、オルクスの効果も少し変わったのよね。なんとね、その火力……『三十倍(・・・)』よ。つまり、これ『覚醒オルクス』なの!」




 なんか増えてとるー!!!


 って、覚醒したんかい。


 最高かよ、この女神!!

いつも応援ありがとうございます。

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