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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十一章 死の招待状

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第375話 円卓の騎士集結

 城内の奥。

 大きな出入口の前まで辿り着くと、段々と騎士達の姿が見えてきた。



「……ん? あの奥のリーダーらしき騎士は誰だ?」



 円卓の騎士らしきメンバーが椅子に座り、まさに円卓を囲っているのは分かる。その奥に堂々と構える白髪の騎士はアーサーか?



「ようこそ、サトルさん。お久しぶりですね」


「――いや、あの、俺はアーサーに逢いに来たんですけど」


「ええ、僕がアーサーです」



 …………??


 この白髪の(・・・)美少女(・・・)が?


 マテマテ、アーサーは男の子(・・・)で、金髪(・・)だったぞ!?




「「「えぇ!?」」」




 俺もメサイアもフォルもハモって驚く。




「あはは……やっぱり驚かれますよね」


「いろいろとオカシイ点がある。まず、アーサー、お前、女だったのかよ!」



「え? 言いませんでしたっけ……」



「「「言ってない!!!」」」



 またハモった。

 すると、隣の女性が口を開いた。




「アーサーは間違いなく女ですよ」



 このお姉ちゃんは見覚えがある。というか、ローブとか豪華で実に分かりやすい。



「マーリンか」

「ええ、お久しぶりですね、アルクトゥルス様」


「なっ……まだなった覚えはないけどな」


 つーか、何故知ってる。

 マーリンと言えば魔法使い。何かしらの魔法で知ったというわけかね。なんて分析していると、アーサーが手を鳴らす。



「どうぞ着席して下さい。今後の作戦についてお話したいのです」



「分かった。その代わり、後で色々教えろよ」

「ええ」




 まさか円卓の騎士に混じって作戦会議とはな。




「それではまず、世界を脅かす天帝という存在についてですが――。彼は、数日前にサトルさんの前に影の姿で出現したようです。それを倒されたようです」




「「「「「おおおおお……」」」」」




 どよめき、そして、俺に視線が集まる。


 うわぁ……。



 確かにそれは事実だ。今後の事も考え、これは情報共有しておくべきだな。



「俺は天帝と二度と会った。一回目は『天空帝国・デン』で、二回目は『レメディオス』だ。二回目に関しては戦闘もあって、アーサーの言った通り、影の存在を苦戦しつつも倒した。……恐ろしい力を持っていたよ」




「………………」




 しんと静まり帰り、ざわざわと焦りとか緊張感に包まれる。俺が割と苦戦した事が衝撃的だったらしい。



「まさかお前が苦戦するとはな」


「その堂々とした面構え、その首の赤いスカーフ。モードレッド……いや、レッドスカーフか。久しいな!」



「ほう、その名を覚えていたか。一年ぶりだ。最後に逢ったのは、コンスタンティン最終決戦――だったか。お前が不在の間、地獄を見たぞ……知っているのだろう。血みどろの戦い【レッドウォー】を」



「もちろん聞いた。かなりの人数がやられちまったんだな。お悔やみを申し上げる。彼らの命を無駄にしない為にも、俺は戦い続ける」




 俺の発言が意外だったのか、レッドスカーフは「そうか、それならいい」と目を閉じた。それからトリスタンやその他の懐かしい面々とも挨拶を交わし、少し和んだところで再び本題に戻った。



「サトルさん方も【死の要塞国】を目指されているのですか?」


「ああ……俺は『死の招待状』を持っている。この通りだ」



「「「「おおおおお……」」」」」



 やっぱりざわつく。

 そんなに凄いのかこれ。



「招待状が実在したとは……! 当然ですが、我々には届いていません。なので、強行突破も考えました。しかし、サトルさん方が潜入してくれるというのなら、僕たちは『プランX』へすみやかに移行します」



 ――?


 アーサーのヤツ、真面目な顔して何か言ったぞ。



「プランX?」


「ええ、極秘プランなので、円卓の騎士しか知りません。サトルさん達には教えておきます」



 かなり重苦しい空気となって、俺は思わず息を飲む。そんなヤベェ計画なのか。



「元聖地・アーサーである『神聖国ネポムセイノ』を攻め落とし、一斉の聖地奪還に踏み切ります。つまり、円卓の騎士、世界ギルド・フリージア、グランドクロスの全勢力を投入し、名の変わってしまった国々を取り戻すんです。実はもう内部に潜入済みの騎士達も多く存在します。この日為に。……ですから、天帝はサトルさんに任せたいのです」



「マジかよ。俺たちに任せっきりでいいのか?」



「構いません。その方が戦いやすいでしょうし、サトルさんは一度、コンスタンティンを撃破している実績がありますから、十分な信頼に足ります」



 そうジッと見つめられ、俺は腕を組んで考えた。……確かにやたら無暗に戦力を【死の要塞国】へ集中させ、万が一にも天帝とやり合う事になって全滅した場合……目も当てられない状況になる。



 聖地奪還も重要な任務だ。



「サトル、私は何処までもついていく」

「わたくしもですよ、兄様」


「メサイア……フォル……」



 そうだ。俺は天帝をぶっ倒して、国々も元の聖地に戻して……平和に暮らしたい。その為にも……。




「やろう。俺たちは【死の要塞国・デイ】へ向かう」




「ありがとう、サトルさん。そう言って戴けて嬉しいです。それでは、作戦開始は明朝とします。皆さん宜しいですね」




 一同頷く。




 ――さあ、逆襲開始だ――

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