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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十一章 死の招待状

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第374話 砂漠と雪の国・エロス

 雪の積もった砂漠のど真ん中に国はあった。

 その名のも『エロス』である。


「エロス……」


 フォルが何故か興奮していた。


「おい、ヘンタイ聖女。なにを鼻息荒くしている」

「兄様ひどーい。わたくし、そこまでムラムラしていません!」


「そこまで?」

「……うぅ」



 フォルは顔を赤くして黙った。

 なるほど……ある程度はムラムラしているんだな。このヘンタイがっ!


 ――って、そりゃいいや。



 門から複数の騎士が現れ、俺たちは囲まれた。ですよねぇ~。



「そこの三人……いや五人か。何をしている。ここはアーサー様の聖地である。無断で立ち入る事は許されん。スターゲイザーであるのなら、尚更だ」



 剣、槍、弓を複数の騎士から向けられる。


 あちゃー、完全に警戒されてるな。



「おい、メサイア。歓迎されてないぞ」

「あのねえ、セルリアの一件で超警戒モード突入中なのよ。そりゃこうなるでしょ。だから、エロスに入る為に必要なものがあるでしょ」



 と、メサイアに言われ俺は思い出す。




 <ピコーン!!>




 以前、ラグラス・アドミラルから貰った『エロス通行証』を思い出す。俺はそれを懐からゴソゴソと取り出し、提示した。



 すると、目の前にいるごっつい騎士がそれを見て、ガクガクブルブル震えて顔を青くした。なんでそこまで驚く!?



「ここここここ、これは大変失礼致しました!!! ラグラス・アドミラル様と世界ギルド・ぼむぼむ様の署名に間違いありません」



 そういえば、通行証にサインが入っていたな。これがそうだったのか。



「俺達は通して貰えるんだな?」

「ええ、こちらへどうぞ」



 門を無事に抜け、俺たちはエロスへ入国を果たした――。



 ◆



 大通り。どいつもこいつも鎧に身を包む騎士達ばかりが行き交っている。僅かに商人とかいるくらいだな。


「やっぱり、騎士しかいないんだな」

「そうみたいね~。ここまで騎士ばかりだと目移りしそうだわ。でも、女騎士もいるわね」


 メサイアの言う通り、女騎士も歩いていた。猫耳の騎士もいるな。……へぇ可愛いと思っていると、その騎士と目が合った。なんか微笑んで貰って、ちょっとラッキー。



「おぉ……可憐だ」

「むぅ……兄様!」


「悪い悪い。あの猫耳騎士が可愛くてさ。――って、あれいない」



 気づいたら彼女の姿はなかった。

 ……何処へ行ったんだろう。

 桃色髪の可愛い子だったなぁ。



 大通りを歩き、やっと城前へ。



「ここが本陣となります。城内にアーサー様達がおられますが、これより先はパロミデス様がご案内されるとの事です」



「ん、パロミデス? どこかで聞いた事があるような……って、まさか!?」



「やっほー。久しぶりですにゃ~」



 この桃色頭……口調。

 かなり雰囲気が変わって以前よりも美少女となったこの猫耳騎士……まさか!



「パ……パロミデスなのか?」


「そうですにゃ、サトにゃん」



「!!」



 その呼び方も間違いない!



「パロー! すげぇ久しぶりじゃん! とんでもなく可愛くなって……見違えるようだな。そうか、さっき目が合ったのはパロかよ~」


「えへへ……そう言われると嬉しいにゃ。前より胸も成長したにゃ! ところで、そこの方達はもしかして」


「ああ、久しぶりだろうから改めて紹介しておく。こっちの銀髪は聖女のフォルトゥナ。こっちの黒髪が女神のメサイアで、彼女が背負ってる金髪の子がエルフでリース。で、俺が担いでるのは裏切者のパンケーキ」



「パ、パンケーキ!? な、なるほど……裏切者かにゃ。とりあえず、皆様一度お世話になっていますが、改めてよろしくですにゃ」



 メサイアとフォルは、パロと挨拶を交わした。



「久しぶりね、パロ」

「パロ様、可愛いですっ」



 二人に囲まれモフモフされていた。

 なんと羨ましい……と思っていると。



「兄様、なんだか恋しそうですね。いいですよ、後でわたくしがいっぱい挟んで差し上げます」



 なんでそんなエロすぎる口調で言うんだよ!? さすがにちょっと興奮したわッ! ……ま、まあ、ヨシとした!!



「後でな。それより、パロ。この城の中にアーサー達が?」

「はいですにゃ。円卓の騎士全員ではありませんけど……それでは、参りましょうにゃ~」



 城の中へ入っていく。


 警護する騎士達が俺達を鋭い目つきで見つめて来るが――俺の顔を見るなり驚いていた。




「おいおい……パロ様が連れているあの男、かなりレベルが高いぞ」

「……ああ、美女も連れている。どうなっているんだ?」

「なぜあんなヤツが……」



 そうコソコソされてもなぁ。



「すみません、サトにゃん。彼らはグランドクロスの騎士達なので、サトにゃん達の顔を知らない騎士もいるのですにゃ……申し訳ない」


「いや、それなら仕方ないさ。先を急ごう」



 そうか、城内にはグランドクロスも。かつては敵だった『コンスタンティン軍』だったが、今は本当に味方なんだな。



 それから、ついにアーサー達と久しぶりの再会を果たすのだが――まさか、そんな事になっていたとはな……。

いつも応援ありがとうございます。

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