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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第十一章 死の招待状

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第364話 レメディオス騎士団 - 悪の組織ヒュドラと共謀? -

 エコの偵察(ていさつ)を待つ間、俺たちはレメディオスを少し歩き、目を光らせた。



「今のところ異常はなさそうだな。住人も困った感じはない」

「そうね、ヒュドラらしきメンバーも見かけないわね」



 ネメシア、トーチカと周囲を警戒していれば、しばらくしてエコが帰って来た。



「早いな、もう偵察完了か」

「ええ、テレポートしましたからね」



 なるほど、それなら一瞬だ。

 わざわざ走っていく必要もないしな。

 手っ取り早くていい。



「――で、どうだった?」

「大きな変化はありません。ただ……」


「ただ?」



「ローブを羽織(はお)っていたので、顔までは分りませんでしたが、シミターとおぼしき人物が現れたのです。騎士団内へ入っていく所を見ました。確証はありませんけれど」



「おお。でかしたぞ、エコ! それは有力な情報だぞ! 見返りにちゅ~るぅをくれてやろう」

「ありがとですにゃ!」



 懐に忍ばせているオヤツをエコにくれてやった。それから、俺はネメシアとトーチカにも意見を求めた。



「騎士団が怪しいそうだ」

「みたいね、さっそく行く?」



「ああ、トーチカもいいか?」

「うん、オーケー」



 決まりだな。




【レメディオス騎士団】




 到着早々、嫌な雰囲気に包まれた。騎士達が騎士団の前に立ち、陣形を組んでいたからだ。明らかにおかしいだろ、アレ。



「まさか、こっちの行動が筒抜け?」


 ネメシアの言う通りかもしれん。



「ヘデラ、このままでは侵入できない」


 トーチカはぶっきら棒に言う。そうだな、厳しい。さて、そうなると、どう中へ入ったものか。騎士団内部には、シミターがいるはず。




 馬鹿正直に正面から堂々と行けば大事だ。乱戦確実だ。この前のようなカオスエンペラーデーモンとかヤベェモン召喚されるワケにもいかん。




「――となると」




 視線を青空に向けると、みんなも釣られて空を見た。



「ちょっとヘデラ、まさか空から!?」

「そうだ、ネメシア。別に高所恐怖症ではないだろう」


「そうだけど……どうやって空へ?」


「飛べるさ。俺のスキルならな!」



「「「え!?」」」



 一同、何事かと驚く。



「いいから、みんな俺に掴まれ」



 指示を出すとみんな案外、素直に俺にくっついた。左にネメシア、右にトーチカ。頭にエコとなった。組体操のようなヘンな光景だが、気にしない。



 俺は『ニトロ』を任意で発動し、爆発の推進力を得て上昇した。久しぶりだが、腕は鈍っちゃいない。気持ちい~!



「わあ! 本当に浮いてるー!」

「フフフ、すげえだろネメシア。魔力の消費が激しすぎて滅多にやらないんだけどな」



「ヘデラすごい。あたし空を飛べる聖女は初めて見た」


 珍しくテンションの高いトーチカがグイグイ身を寄せて来る。彼女は見た目以上に柔らかいのでたまらんッ。



「あんまり揺らすな、危ないぞトーチカ。落っこちるって」

「あ……うん。ごめん」

「いいさ、しっかり掴まってろ~!」



 ◆



 上空500メートルから騎士団の門を飛び越え、俺たちは敷地内に降り立った。楽勝だったな。



「さて、シミターは何処(どこ)に」

「待って、ヘデラ」

「ん、どうしたネメシア」

「こ、腰が抜けちゃって……」



 どうやら、ネメシアは飛ぶのに慣れていないらしい。戦慄し、腰をガクガクさせていた。



「おいおい」

「だって……」

「分かった。おんぶしてやる」



 俺はネメシアをおぶった。



「……ヘデラ、ありがとう」

「いいって事さ。ネメシアをまだ感じられるからな」

「ばかっ」



 ぎゅっと腕で首を絞められて、俺は息苦しくなった。



「おま、窒息(ちっそく)するって」

「ご、ごめんなさい。ヘデラ、えっちな事考えたら怒るからね。あと、ヘンな発言禁止ね、少しでも何か言ったら耳を口ではむっとするから」


「なんだその地味な罰……いや、どちらかと言えばご褒美?」



 まあいい、騎士団の中へ行くぜ。




 レメディオス騎士団の中を走って行く。騎士たちの姿はない。すれ違う気配もない。……どういう事だ。もぬけの殻じゃないか。



「いくらなんでも殺風景すぎる」

「ヘデラ様、これは罠かもしれないですにゃ」



 エコは正しいかもしれん。

 そういえば、騎士団前は騎士たちが……!



『……フフフ、貴様たちが来るのは分かっていたさ……。イッツショータイムだ、聖女ヘデラ』




「お、お前がシミターか……!」




 現れる人影。

 こ、こいつは……まさか!

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