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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第九章 温泉開発

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第353話 温泉開発 - 建築スキルで大幅にリフォーム -

「今日はこんな所か」


 建築スキルで内装を大幅にリフォームした。もともとボロボロの宿屋だった中身は、今や銭湯になっていた。


「おぉ、なにこれスゴイ!」


 ネメシアがいつになくテンション高かった。


「これが温泉だよ。そこの魔導式自動券売機で入場券を買うと温泉に入れるってワケ。受付はバイトを募集する予定」


「へえ! 完成が楽しみねっ」


 そう笑顔を向けられると俺も嬉しい。


「…………」


 エコを頭に乗せるトーチカの瞳も輝いていた。――おや、虚ろじゃないとは珍しい。最近分かった事だが、かなり嬉しい時にああなるっぽいな。


「もう少しで完成ですかにゃ、ヘデラ様」

「う~ん、あと三日は掛かるだろう。拘りたい部分もあるからな」


 魔導式マッサージ機とか色々な。

 混浴専用の露天風呂も考えたい。


 夢は大きく、だな!



「今日は帰ろう」



 宿屋――いや、今や俺の温泉となった『デザイア』(仮)の完成も近い。



 ◆



 邸宅(いえ)に到着して、少し仮眠を取った。それから、俺はネメシアが気になって部屋の前に……あれ、話し声が聞こえた。


 ん?



「……あのね、ヘデラってカッコいいの」

「うん、知ってる」



 ドアの隙間から二人の話声。


 あれ、これってネメシアとトーチカか。

 ああ……、そういえば、たまに二人で女子会みたいな事してるって言っていたな。俺はちょっと聞き耳を立ててみた。



「ヘデラの全部が愛おしい」

「あたしも。ヘデラが大好き」



 ……聞いてるこっちが恥ずかしいっての!


 これは参ったな。

 俺、今顔真っ赤だよ!?



「ねぇ、トーチカ」

「ん」



 あれ、なんか変な雰囲気になってね?



 顔の赤いネメシアは、トーチカを押し倒して――いかん!! これは、まさか!! ネメシアの欲求不満が爆発したのでは!!



 あわわわわ……。



 そういえば、ネメシアには、全く男っ気がないし……。もしかして、変な方向に向いちゃっているんじゃ!? いや、でも知らん男にネメシアを取られるくらいなら……、まだトーチカがいいかも。



 って、何言ってんだ俺はー!!



「……ん」

「……」



 あれ、ネメシアさん……まさか、トーチカにキスを!?



「はい、ゴミ取れた」



 って、目のゴミかああああああああああい!!



「ありがとう、ネメシア」



 目からすっと涙を零すトーチカさん。

 本当にゴミだったらしい。



 ◆



「……ヘデラ」


 ん――そうか、俺は寝ちまったらしい。


「ヘデラ」


 優しい声が俺の名を呼ぶ。


 この可愛い声は……ネメシアか。



「ねぇ、ヘデラ。起きないと、ちゅ~するわよ」



 ガバッ!!



 俺は即起きて、挨拶をした。



「お、おはよう~ネメシア! 今日も可愛いな!!」

「……ふぅん、わたしのキスは嫌なんだ」

「そうじゃないって。で、どうした」


「はい、服」


 差し出される薄い服とミニスカ。


 え……まさか。


「作ってくれた服か?」

「うん、欲しがっていたじゃない。だから、プレゼント。ちなみに、これ、わたしの自作なんだから」


「……マジかよ。う、嬉しいよ」


 ちょうど下着姿なので、俺はそのまま服を着た。



「へぇ、なんだこの女子高生っぽい感じ……ちょっとスチームパンク風も残っていていいけど、すーすーするなあ」


「可愛いじゃない。すっごく似合ってる」


「ありがと、ネメシア」

「うん」



 新しい衣装に身を包み、俺は今日も『温泉』開発を進めていく!



「まずは朝食だな」

「そうね、みんなと一緒に行きましょう」



 部屋を出て、玄関前へ。



 すでにトーチカがいた。エコは頭に乗っていた。準備万端だな。よし、今日もがんばるぞい……!



 ◆



 道中、リースと出逢った。



「お、リースじゃん」

「おはようございます。サ……あ、ヘデラさん」



 相変わらず俺の本名を言いかけるリースさん。こう不慣れな所も可愛いわけだが、それにしても、珍しい。



「どうしたの、リース」

「はい、あたしも温泉を手伝おうかと」

「いいね、じゃあリースにも手伝ってもらおう」

「はい♪」



 ちなみに、メサイアは「また今度にする~」とダラけていて、面倒臭がって来やがらなかった。まったく、たまに駄女神モード全開だから始末に負えない。


 フォルもまだ遠征中で、帰ってこない。心配だ……特に余計な虫がついていないか! くそう、自身(サトル)も別行動中だからなあ。確認しようがない。



 そんなわけで、(ヘデラ)、ネメシア、トーチカ、エコ、リースの五人で『温泉』開発に励む事となった。



 完成は目前だ。

 温泉オープンまで……あと一週間!

いつも応援ありがとうございます。

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