表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第七章 世界ギルド

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

348/554

第339話 王国に栄光あれ、世界には祝福を

 屋敷内に列が出来上がった。


 世界ギルド・フリージアの面々が列をなし【超改良型爆弾・エクサダイト】を次々にバケツリレー形式で運んでいる。その重さは3kgもある。女性にはちとキツイが、大丈夫。今は、女神の支援・補助スキルもヤベェほど掛かっている。



「おらァ!!」「どんどん渡すよ~」「っしょぉ!」「らあああッ」「次いくよー!!」「ほいほい」「いったい何個あるんだよ!」「すげぇ数だ」



 バンバン運ばれては、リースが『テレポート』で転移させていく。勿論(もちろん)、目標はレメディオス周囲にいるゴーレム共に。尚、爆弾を転移させているが、本命の投下タイミングは一斉にいく。なので、エクサダイトは、まだ亜空間(?)に取り残されている状態だ。


 それから100個落とし、ドカンだ。



 フォルが聖域スキル『グロリアスサンクチュアリ』を張っているので、外へ出してしまえばこちらへの影響はない――というわけだ。



「これで、50個は超えたか!」

「ええ、サトル。やっと折り返しよ。あと50個を突っ込んで……それから、リースが一気に落とす。これであのギガントゴーレムはおしまいってワケね!」


 いそいそと爆弾を渡して来るメサイア。その表情は真剣そのもので、こんな風に必死に動いてくれる姿に、胸を打たれてしまった。そうか、メサイアだって皆を守りたい気持ちは一緒なんだ。



 それから、60、70、80、90……100!!



 150、200、500、800、1000!!



「ってまてええええええ、めっちゃオーバーしとる!」


「念入りですわよ。ほら、あのギガントゴーレムのボディも同じ(・・)エクサダイトなのですわよ。つまり、それ以上の破壊力でなければなりませんの」


「な……成程な。そこまで計算していたとは、やるな」


「いえ、これは、その……貴方の受け売りみたいなものですわ。大胆な発想をいつもしてくださいますもの。たまには、わたしも頭を回転させてみたのです」



「そうか。ありがとうな」



「……」



 耳まで真っ赤にするサイネリアは、「フン」と顔を背けてた。ほぉ、こんな照れる彼女は初めて見たかも。ちと新鮮だ。



「準備完了!!」



 ぼむぼむが叫ぶ。

 おし、これでエクサダイトは予定よりオーバーして『1000個』も投入した。今や、どこかの亜空間(?)には、爆弾が詰められている。そこがレメディオス周辺と接続され、一気に投下される、はずだ。



「――――」



 みんな俺の指示を待つ。



 ぼむぼむですら、俺を言葉を待った。




 メサイアもフォルもリースも、サイネリアも俺に注目した。グースケ、パースケさえも。ならば、俺は、みんなを勝利へと導くだけだ。ここまでみんなと共に頑張った。




 努力が報われる瞬間となろう。

 そうでなければ嘘だ。




 ――さあ、行こう。




 勝利を掴む為に!!





「リース、投下開始だ」



「投下……開始します!」




 ・

 ・

 ・




『ぴゅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん…………』




 みんなが一斉に映像に注目する。

 アゲハの出してくれる特大スクリーンだ。今だけ特別仕様らしい! ありがてぇ!




 投下される『1000個』のエクサダイト。




 それは一気にギガントゴーレムMARK85の頭部に激突――それから、超大爆を起こして――――、





『――――!!!!!!!!!!!!!!』

『――――!!!!!!!!!!!!!!』

『――――!!!!!!!!!!!!!!』

『――――!!!!!!!!!!!!!!』

『――――!!!!!!!!!!!!!!』

『――――!!!!!!!!!!!!!!』

『――――!!!!!!!!!!!!!!』





 水爆が連鎖した。




 信じられん……。

 なんだこれ……爆発が収まらない。どんどん連鎖していく水爆レベルの超爆発。俺のニトロの比じゃねえ大爆発、エクスプロージョン。ああもう、TNT換算もいくつか分からん。


 てか、超新星爆発(スーパーノヴァ)と言っても過言ではない。



 これでよくレメディオスが壊滅しないな……。恐るべしは『グロリアスサンクチュアリ』ではなかろうか。こんな激ヤバ爆発を耐えるとか……凄すぎるぞ、フォル。




 ――結局、爆発が収まるのに一時間以上を要してしまった。待つのに時間が掛かっちまったぜ。



 砂埃とかが晴れると、そこにはギガントゴーレムの姿は無かった。灰燼(かいじん)となって消え去ったらしい。塵も残さず終わった。



 あるのは――



 変わらない風景の【レメディオス】。




「……終わった。勝ったんだ……」




 ぽつっと俺がつぶやく。



 その瞬間、




「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」「やったあああああああああ!!」「勝ったぞおおおおおおおお!!」「クソゴーレムをぶっ倒したんだ!!」「あの神聖国ネポムセイノの最新兵器を破壊したんだ!!」「全部!? 全部!? 信じらねえ!!」「最強はこのレメディオスだな!!」「きたあああああああああああ!!」「宴じゃあああああ」「私脱ぐ! 記念に脱ぐ!」「サトルさん最高!!」「メサイア様の支援も凄かったろ!」「いや、リースさんがMVPだ」「フォルトゥナ様の奇跡の力も忘れるな」「サイネリア様のエクサダイトがなければ勝利はなかった」




 誰がどうとか関係ない。

 だから俺は、みんなに言った。




「――みんなの手柄だ」




「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」




「さっすがサトルさん!」「御謙遜を!」「本当にね」「なんだかんだ、サトルさんには敵わん」「彼こそ最強の男だ」「伝説の人は違うねぇ」「その控えめな姿勢に俺は惚れたんだ」「一生ついていく」「さすが、ぼむぼむさんが認めた男……」「カッケエエ」「結婚したい!!」




「よし、みんな勝利の宴じゃああ!!」




「「「「「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」」」」」




「も~油断すると危ないわよ。でもいっか」

「まあいいんじゃないか、メサイア」



 メサイアは「そうね」と笑った。


 リースとフォル、サイネリアも傍に来て、



「サトルさん、お疲れ様です!」

「兄様♡ 兄様ぁぁあん♡」

「わたしも混ぜて戴きますわよ!」



 なんか女の子に囲まれた。




 ――勝利って最高だな!




 レメディオスに栄光あれ……!

 みんなには祝福を……!

いつも応援ありがとうございます。

もしも面白い・続きが読みたいと感じましたら、ぜひブックマーク・評価をお願いします。感想もお気軽に書いて戴けると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ