表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第七章 世界ギルド

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

332/554

第323話 黄金龍・シャイネンドラゴン

 突如として現れた黄金龍・シャイネンドラゴン。全身が金で眩しい。翼も当然ながら黄金で、その金の翼で飛び込んでくる。


 それから、口を大きく開けて――



「――させるかよぉぉッ!!」



 メサイアに作ってもらった船を、いきなり破壊させてなるものか。この女神、聖女、エルフのビキニ美女に囲まれた最高の船旅、ここで終わらせるワケにはいかねぇんだよぉぉぉぉ……!!



「そっちが黄金のドラゴンなら、こっちは黄金の槍……きやがれえええええええ、ロンゴミニアド!!!」



 飛び跳ね、俺は黄金の槍を生成した。

 右手に召喚される最強の聖槍。



 その輝きを掴み取り、ブン投げた。




『――――――真・覚醒聖槍・ロンゴミニアド!!!!!!!!!!』




 絶対に守るという想いを乗せ、投擲(とうてき)すれば聖槍は一直線に向かって行く。見事な黄金線を描き、ドラゴンへ。



 ……が。



 ドラゴンは一気に急降下。

 俺の黄金の槍を辛うじて回避しやがった。



「なん……だとォ!!」



 ウソだろ、あのドラゴンの機動力……パネェ。なんて動き。ただのドラゴンじゃねぇぞ。黄金龍は羽ばたいて距離を取る。


 俺はその間に船の甲板へ。



「……く」

「サトル! 言ったでしょう、知能が高いって」


「ああ……そうみたいだな」



 メサイアの助言通りだった。

 あのドラゴンは相当頭が良いらしい。こっちの動きを読んでやがる。



「兄様、ご支援をお掛けます」



 フォルから『グロリアスブレッシング』と『グロリアスアジリティ』が掛けられる。もとい、皆に掛かる。これはパーティやギルド単位に支援が掛かるのだ。


 おかげでステータス補正も移動速度もアップ。



 敵の動きを追っていると、リースが前へ出た。



「あたしが大魔法で」

「おーけー。一度、リースに任せるぜ」

「はいっ、がんばります」



 杖を取り出し、構えるリース。

 赤、青、緑、黄、四つの魔法陣が宙に展開された。かなり大きいぞ。これは、以前に比べると魔力が上がっているな。


 しかも、僅かに詠唱もあった。

 無詠唱ではない!?




『四属の啓典、寵愛にして慈愛の瞻仰(せんぎょう)、ホーリーグレイル――――――!!!!!!!!』




 四の陣から放たれる大魔法。

 破壊的というよりは、まるで聖女の敬虔(けいけん)な祈りに近い。これは、愛そのものだ。




 四色は空を駆けていく。

 飛べば飛ぶほどにその威力を増大させていき、シャイネンドラゴンに命中する。




『グォォァァァァァァ……!!!』




 ついにドラゴンは墜落。

 海へ落ちていく。



「やったな、リース! さすが愛の魔法!」

「えへへ……」



 照れて笑うリースは可愛かった。

 頬をあんな赤く染めて、天使だな。


 そして、大儀であった!



「これで……」



 ドラゴンの身体が海へ激突しようとした、その時。ヤツは意識を取り戻して、ギリギリで羽ばたいた。なんてド根性……! あのドラゴン、なんて耐性持ちだよ。



「だめか……」



 リースの大魔法を以てしても、あのドラゴンを倒せないのか。まだ体力も残っているのだろう。完全に撃破せねば止められないという事か。

 いいぜ、なら息の根を止めてやる。



「メサイア、フル支援だ。フォル、お前は二人を守れ。守護スキル・グロリアスサンクチュアリの展開を頼む」


「分かりました。わたくしのグロリアスサンクチュアリならば、どのような物理攻撃も魔法も無効化されますから、安心下さい」



 そう、フォルの最強守護スキルだ。

 メサイアとリースを頼んだぜ。



「サトル……」

「心配すんな、メサイア。俺は必ずお前の元へ帰って来る。誓うぜ――もう二度と、離れ離れになんてならない!!」



 そんな決めている時に、敵のブレス攻撃。

 黄金の息吹・シャイニングブレスが飛んできた。



「この金ピカ、邪魔すんじゃねえええええ!!!」



 オートスキルの発動を感じた。

 いける、これは出やがる。しかも、ひとつじゃねえ。複数だ。とんでもねぇ数が飛び出る予感。



『ヒドゥンクレバス!!』『ヒドゥンクレバス!!』『ヒドゥンクレバス!!』『ヒドゥンクレバス!!』『ヒドゥンクレバス!!』『ヒドゥンクレバス!!』『ヒドゥンクレバス!!』『ヒドゥンクレバス!!』『ヒドゥンクレバス!!』



 絶対氷結の魔法が弾けて、飛び出て敵のブレスを凍らせた。まさか、こんな花火のように出るとはな。カチコチに固まった黄金の塊は、海へ落ちていく。うあぁ、あれ売ったら高いだろうなあ……などと、欲に塗れている場合ではない。




 いまだ……!!




『世界終焉剣・エクスカイザー!!!!!!!!!!』




 剣を振り、赤黒の波動砲を撃つ。


 一瞬で到達する終焉エネルギー。大出力のそれは、今度こそドラゴンに命中。これは確実に命中した。間違いない。手応えがあった。




『グオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアア……!!!』




 シャイネンドラゴンの雄たけび。

 激しい断末魔。これは決まったな。




「っしゃあああああああぁぁ……!!!」




 完・全・勝・利




「ふぅ」



 甲板に戻ると、メサイアとリース、フォルが走って来るなり、抱きついてきた。わーわーと喜びを分かち合った。



「サトル、お疲れ様♪」

「さすがサトルさんですぅ!」

「兄様、カッコよすぎです~♡」



「……フフフ、フハハハハ、フゥハハハハハハハハッ!!!」



 俺はもう笑いが止まらなかった。

 最高の船旅だねっ。

いつも応援ありがとうございます。

もしも面白い・続きが読みたいと感じましたら、ぜひブックマーク・評価をお願いします。感想もお気軽に書いて戴けると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ