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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第七章 世界ギルド

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第322話 無人島脱出 - イカダは船に!? 最高の船旅で出発 -

「じゃあ、建築スキルで『イカダ』を作るわね!」


 砂浜に並べた大量の『木材』、『石』、『ロープ』。ロープは即作成した。後は、これでイカダを作るって三段なワケだが、さあ、上手くいくだろうかな。


 いや、きっと成功する。

 なんせ、女神の力だからな。


「メサイア、頼むぜ」

「ええ、この女神に任せなさいっ!」


 自信満々に材料へ向けて手を(かざ)すメサイア。次第に収集品がピカッと白く、神々しく光って融合していく。



「「「おおおおおお~~~!!!」」」



 ていうか、まぶしい!!

 光強すぎだろ! 目が潰れるそうになるほどフラッシュし、俺はリースを支えるくらいの余裕はあったけど、フォルは足を滑らせたようだ。



「きゃっ……」



 コケたフォルは、メサイアのケツに掴まった。そして、建築スキルは完了したようだ!




 イカダ完成――――!!!




 ……?




「って、なんだこりゃああああああッ!!」




 そこに現れたのはイカダではなく『船』だった。しかもかなり立派なガレオン船(・・・・・)。――これは、どちらかというと……



「海賊船?」



 帆には恐ろしい髑髏(どくろ)が刻まれている。

 なるほど、イカダを超越して海賊船になっちまったらしい。どういう理屈だよ。



「なあ……メサイア、これ」

「あは……あはは……」



 失敗しちゃったと、複雑そうに笑う駄女神――いや、この場合は寧ろ、有能女神か。イカダなんぞより、マシだし、快適な船旅が出来るだろう。

 だって、海にはヤベ~モンスターも何百種類と棲んでいるしな。こういう頑丈な船の方が襲われた時に対処もしやすい。だから、これはラッキーではないか。



「よくやった、メサイア」

「え、怒んないの?」

「これは大当たり(・・・・)だろ。ありがとな」


「…………」


 意外そうな顔をして、メサイアは顔を赤くした。



「そ、そう。それなら良かったわ。ちなみに、これは実在した海賊バーソロミュー・ロバーツの『ロイヤルフォーチュン』という海賊船よ」



 ――と、メサイアは得意気に解説してくれるが……まて『フォーチュン』だって? あれか、フォルがメサイアのケツにぶつかったから、フォーチュン効果が追加されたのか。いや、偶々(たまたま)の偶然か。



「フォーチュンですか! それは素晴らしい」



 うんうんと、俺の隣で満足気に銀髪を揺らすフォル。まあ、フォーチュンの名があれば、航海も楽々かもな。



 ◆



 まさか船旅になろうとはな。

 帆を張って、無人島を出発。太陽島『サンデシマ』を目指した。そういえば、船旅は久しぶりだな。『聖地巡礼』振りだろうな。



 うん、これぞ旅って感じだ。

 いいねぇ~!



 しかも、美女たちに囲まれての船旅だ。



 一人、広い甲板(デッキ)に立ち、風を感じているとビキニ姿のメサイアが隣に来た。手すりに肘を掛けて、俺と同じように海を眺める。黒髪が風で(なび)いて……美しい。このワンシーンだけを切り取れば、最高の名画だな。



「ねぇ、サトル……」

「どうした、そんなノスタルジックに」

「ん~、そんな感傷的に見えた? なわけないでしょ。今、私はサトルの事しか考えていないもの」


「……え」


 赤い瞳が流れてくる。

 こちらに目線を合わせて、笑う女神。

 見つめ合って……俺は。


「メサイア……」

「うん」



 自然と抱き合って、唇を――



「待って」

「え? ダメなのか?」


 急に怖い顔をして、メサイアは空を見つめた。



「ん、空?」



 俺も釣られて仰ぐ。

 そこには雲一つない青空が――。



『きゅぅぅぅっぅ――――!!!』



 変な音がした。

 なんだろう、この異音。なにかブレス攻撃的な――いや、そうだよ。これはドラゴン系の大技スキル。やべぇモンが飛んで来ようとしている。



 その異常を察知した、フォルとリースもやって来る。



「兄様! これは……」

「サトルさん……」



「ああ、モンスターだ。魚介系とか海モンスターが登場するかと思ったんだがな、この周辺はドラゴンの飛空領域だったようだ」




『――――グォォォォォォォォォッ』




 やっぱり、ドラゴンが……は?



「おい……嘘だろ…………」




 目の前に現れた超巨大ドラゴン。

 ゴツゴツとした鱗。



 全身黄金(・・・・)のボディ。




 ピカピカの金色だった。




「……ありえん、だろ……」




「サトル……これって」

「ああ……こりゃあ…………なんだ?」



 メサイアは、ズルっとコケた。

 いや、俺このモンスターとは初めてエンカウントしたし! こんな俺の槍・ロンゴミニアドのような黄金ドラゴンは知らんぞ。



「これは、伝説の黄金龍【シャイネンドラゴン】よ。知能が高く、人間(ひと)の形も持つという、特殊なドラゴン。この近辺に『エルドラード』という彼らの幻の郷があるの。でも、そこを狙う冒険者が多発してね、人間嫌いで有名よ」



 なるほどねー!

 となると、このシャイネンドラゴンは、()られる前に、俺等を襲いに来たのか。


 その前に倒して、その金を売ってやらああッ!

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