表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第七章 世界ギルド

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

326/556

第317話 聖女の服が溶けちゃった件

 聖女ヘデラに意識を向ければ、いきなりオーク。

 いかんな、メサイアのフトモモに熱中するあまり、こちらの記憶が怪しくなった。混線したかな……まあ、没入しすぎてこういう混乱もしばしばある。



「――で、なんでこうなったけ」


「大幹部・カントの動きがあったから」


 淡白(たんぱく)に答えるトーチカさん。

 今日もメイド服がばっちり決まっていた。桃色の髪も風に揺れてカッコいいぜ。


 ああ、そうか。

 そういえば『死の要塞国・デイ』に向かっていたっけな。テレポートで。



 ちなみに『デイ』は、要塞国と呼ばれているだけあり、完全要塞化がなされている。まず、攻略不可能な大いなる壁(グレートウォール)が立ちはだかる。



 それは、城をも超える巨大な壁と聞く。


 そこへ向かっていたとはな。これでは、温泉どころじゃないぞ!



「にゃー、ヘデラ様。ブラックオークの持つ斧は、状態異常[致命傷]を与えてきます。もし発症すれば、3分後に体力(HP)の半分を失うという、最悪な事態に」


「なんだと……それは本当なのか、エコ」



 黒猫が肩に乗っていた。

 いつものセクシーボイスで、答える。


「ええ、ですから回避力を必要とします。この場合、完全回避かと!」



 完全回避。

 通常の冒険者でも高めるのは難しいステータスのひとつ。俺はまあ、限界突破して『30000』くらいあるけどな。



「なら余裕だろ!!」



 俺はスキルを発動して、黄金の槍・ロンゴミニアドを構えた。



 だが、



「待ってくださいですにゃ!」

「なんだ、エコ!」


「ちゅ~るぅは!?」


「こんな時にちゅ~るぅかよ! 帰ったらな!」

「分かりましたですにゃ!!」



 なんてウソだ。

 あとでサーモンを大量に食わせてやる!!



「くらええええええええええッ!!」



「まって、ヘデラ」



 今度はトーチカに止められた!!


 良いところで!



「どうした、トーチカ!」

「ヘデラ、気づいてないけど……パンツ丸出し」


「へ……」



 よ~~く体を見ると、俺は何故か下着姿だった。



「うああああ!! 俺なんでぇ!?」



「ここへ来る前にブラックスライムの体液を浴びて、服が溶けた」



 マジかよ。

 ここら一帯は何でもかんでもブラックかよ。そういえば、聞いた事がある。色によっては、モンスターの強さがパワーアップするってな。

 だから、ブラックは相当強い。



 噂によると『窮極の闇』を浴びているとか何とか。



 だから、俺レベルでも液体を浴びてしまったのだ。……なんて、こった。俺こんな、はしたない姿だったとはな。



「くそ、よくも俺のお気にのスチームパンクを!!」



 あれ、何気に『150万セル』もしたんだぞぉ……!(血涙)



 何故そんな高価かというと、かなりの効果が付いていたんだよな。今となっては確認のしようがないがな。



「くそぉぉぉぉぉぉぉ!! 今度こそぶっ倒す!!」



 次こそはと槍を投げようとするが――



「まって!!」



 今度は、ネメシアに止められた。



「なんだ!? 今度はネメシアか!」

「そ、そんな怒らないでよ……」



 しゅんとして、ネメシアは泣きそうに……あ、いかん! ちょっと語気を強め過ぎたな。



「す、すまん……俺が悪かった。そんな顔するな」

「うん。あのね、ヘデラ……」

「おう」



「お財布落としちゃった」



「……は? はあああああああああああああ!? うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい!!!」




 俺は、ロンゴミニアドをブン投げた。





『ズドォォォォォォォォォォォ――――!!!!!!!!!!!』





 と、まあ豪快にブラックオーク数百体を跳ね飛ばし、爆散させた。




 ==RESULT==


 【EXP:668,250】

 【DROP:斧のカケラ×96】


 ==RESULT==




 お金は、収集品を売って取り戻した!(大泣)



 服が欲しいいぃぃぃ……!

いつも応援ありがとうございます。

もしも面白い・続きが読みたいと感じましたら、ぜひブックマーク・評価をお願いします。感想もお気軽に書いて戴けると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ