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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第七章 世界ギルド

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第316話 ブラックオーク出現!! - 忍び寄る闇の恐怖 -

 コンスタンティンの兄・コンスタンティヌスをぶっ飛ばして、メサイア、フォルトゥナ、リースと合流。直ぐにテレポートして『天空帝国・デン』を脱出した――。




【レメディオス】




 本拠地(ふるさと)へ戻った。

 すると、そこには大勢の人間がいて……




「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおッ!!」」」」」




 ――と、声高らかに叫んだ。



「な……なんだ?」



 俺は呆然(ぼうぜん)となった。

 メサイアたちもこの歓迎に固まる。



 けれど、リースが何かに気付いたようだ。



「この人たち、世界ギルド『フリージア』の方々ですよ!」

「なんだって?」



 よ~~~く見ると、筋肉ムキムキマッチョの巨体・ぼむぼむ(・・・・)がいた。あんな筋肉オバケは彼しかいない。



 ――って、やべ!!


 俺、聖女の姿じゃないぞ!!


 男の姿のままだった。



 ぼむぼむは俺の姿に気づいて――



「よう、久しぶりだな、サトル! 本当に帰還したんだな。前の姿のままじゃないか」

「――へ? あ、ああ……」



 帰還?

 機関とかじゃないだろうな。帰還か。



 ――って、どういう事だ?


 メサイアが察して、耳打ちして来た。



「実は、サトルは『冥府』に落ちたって皆には言ってあるの。だから、最近になって、その冥府から帰ってきたという筋書になっているから」



 ――なるほど、俺の復活理由が『冥府』からの帰還とはな。


「って、どんな理由だよ、それ」

「だって、理由がないと怪しまれるじゃない」

「そりゃそうだが……」


 まあ、まだマシといえばマシな理由か。


 今はまだ『聖女・ヘデラ』の姿を明かすワケにはいかない。そもそも、ヘデラ(おれ)もこの都に存在している。


 奇跡の願望星屑【スターダスト】で同時多発的に存在してしまっているのだ。そこに矛盾も齟齬(そご)もない。あるのは俺という存在だけ。



「サトルさん、かっこいいー!」「デンを攻略したんだって?」「すげぇおい。俺等、フリージアでさえ近づけなかった場所だぞ」「トゥースを倒したって!」「わぁ、なにそれー! 強すぎぃ~」「やはり、伝説の人物は違うな」「ええ、彼は英雄よ!」「ところで、ヘデラ様はどこへ行った?」「まあ、サトルもヘデラ様もいれば、天帝もすぐに王座から引きずり降ろされるだろうよ」



 わ~わ~と百人以上が大騒ぎとなった。



「こりゃ凄い騒ぎだ」



 特に女の子の視線が熱い。激アツだ!!



 というか、数人が俺の元へ来て、胸を押し当てて来た。なんて天国だ……だが!



「すまんね、君たち。気持ちは嬉しいよ、でも、俺はまだ天帝を倒さなきゃならん! 世界ギルドの皆、引き続き力を貸してくれ!! 世界を取り戻すぞ!!」




「「「「「おおおおおおおおおおおッ!!!!!!」」」」」




 熱気が湧いた。

 すごい熱量だ。まるでコンサート会場だな。



 ◆



 ――それから、俺たちは【メサイア邸】へ帰った。


 ネメシア達が住んでいる家からは距離があって、鉢合わせる事はない。そもそも、ヘデラ(おれ)も向こうでよろしくやってるけどな。



「ふぅ」



 リビングのソファでくた~っと身体をだらけさせる。やっぱり、我が家は落ち着くな。なによりも、女神であるメサイアに膝枕(ひざまくら)して貰っている。最高だ。


 そうしていると、リースとフォルがいつもの姿で。



「兄様、姉様、行きますよ」

「行く? どこへ?」



 そう聞くと、リースが答えた。


「温泉ですっ! ほら、汗を流しましたし、ゆっくり療養をと」

「ほ~、温泉ね。でもさ、混浴できる場所あったっけ」


 今度はフォルが先生のように指を示してこう言った。


「そこでです! 兄様はここで待機。ヘデラ様の姿で来られて下さい。それなら女風呂も問題なく入れますよ」


「なるほどな!!」


 そりゃ名案だ。

 向こうの姿なら問題ない。いや姿っていうか、女そのもの(・・・・・)だけどな!



 というわけで、意識をメイン化開始!!



 ◆◇ ◆◇ ◆◇



「――――」



 細い腕。白いスラっと伸びる手。


 明らかに体重が変化し、身軽。自身の匂いすら変わった。……なんだろう、やっぱり聖女の姿がしっくり来ちゃうんだよな。



「ヘデラ? ねぇ、ヘデラってば」



 赤い瞳で心配そうに俺の顔を覗き込むネメシア。顔が近い。


「あ? ああ……すまん、ぼうっとしていた。どうした」

「ブラックオークよ!」



「は? ぶらっくおーく?」



 なんのこっちゃと視線を前にする。

 すると、なぜか荒野にいた。


 その眼前には、真っ黒なボディを持つオーク。手には真っ黒の斧。まさにブラックオークだった……。



「――って、なんじゃこりゃああああああああ!?」

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