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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第七章 世界ギルド

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第312話 パラディンキング - 現す正体!! 裏切りの騎士 -

 オロル神殿に到着早々、囲まれた。

 パラディン軍団のご登場。こちらの動きは読まれていたようだな。


「サトル、やられたわね。罠だったのかしら」


 背と背を合わせてくるメサイアは、ぽつりとつぶやく。そうかもな、どこから監視していたか知らんが、俺たちの行動も筒抜(つつぬ)けだったのかもな。


 だが、そんなのは関係ない。


「兄様、筋肉モリモリのパラディンが50人はいますよ」

「なんだ、フォル。俺の筋肉より、パラディンの方が気になるのか?」

「ち、違いますって。そんな嫉妬(しっと)なさらないで下さい。わたくしは、兄様の筋肉しか愛せない身体(からだ)になってしまっているんですから」


 ふんすっとヘンタイ聖女は興奮(こうふん)した。


「あの、サトルさん……ここは大魔法で」

「おう、リース。そうだな、ここはリースに活躍してもらおう。俺の【オートスキル】じゃ、この周辺をぶっ壊しちまうからな」


 ちなみに、リースの大魔法は【無詠唱】なので、一発で放たれる。



 だ・か・ら。




『――――――怒りのプロミネンス!!!!!』




 俺たちの周囲に炎の竜巻が発生。

 それはパラディンたちへ襲い掛かった。



「なんだこの炎は!!」「うあああ、逃げろおおお」「トゥース様あああああ」「うぎゃああああああ」「これは大魔法だ!」「詠唱なしとかありえんだろ!」



 逃げ惑うパラディンたち。

 この(すき)に俺たちは神殿の中へ侵入した。



 ◆



 神殿の中にもパラディンが大量だった。

 ギヨティーネがこれほど戦力を付けていたとはな……。トゥースとかいうヤツは、それほど支持者を集めていたのか。


 それとも……。



「侵入者だああ!!」「殺せええええええ」「ここを通すな!!」「トゥース様をお守りしろぉぉぉ」「うおおおおおお」「死ねええええ!!」「皆殺しだあああ」



 虫のように群がってくるパラディン。

 まったく、キリがねえ。



 だが、こっちの力も圧倒的。




『覇王天翔拳――――――!!!!!』




 破壊的な拳が飛ぶと、複数のパラディンを一気に吹き飛ばした。こっちには、最強の聖女もいるんだぜ。


 奥義を飛ばしたフォルは、どんどん加速し、宙を飛び跳ねパラディンに拳を入れていく。それだけではない、蹴り(・・)もだ。



 ――そうか、あれはサイネリアのキックスキル。



 習得していたのか。



 俺も負けていられないな。



「メサイア、補助を頼む」

「ごめん、サトル……」

「え」

「キャロリーメイトがとまらなくて……」


「おま!?」



 よく見ると、メサイアはキャロリーメイトを頬張っていた。ハマりすぎだろう……。こりゃ、メサイアは役に立ちそうにない。



 仕方ない。

 面倒くせぇからこれでいく。




『――――ニトロ!!!』




 ど~~~~~~~~~~~んとパラディン達の胸元で爆発し、吹き飛ばした。これでは、まるで無敵状態のボンバー(MEN)なのだが、爽快(そうかい)である。



 パラディンを倒し、どんどん先へ進む。



 そうして、やっと奥へ辿り着く。



「…………ここか」



 大きな扉があった。

 そこだけ『黄金の扉』があった。



「すげぇな……これ売ったらいくらになるんだろうな」

「金の扉……」


 メサイアは驚いていた。


「メサイアさん、これって……」


 リースは、メサイアを神妙な顔で見た。……なんだ、この扉がどうかしたのか?



「ええ……。色はともかく、デザインね。ここに描かれている『世界地図』は、古代のものよ」



「古代の?」



 俺がそう返すと――扉が開いた。


 そこから、人影が現れ――



「ようこそ、オロル神殿へ……。ここまで来るとは思わなかったが……こうなってしまった以上は仕方あるまい。トゥース様の元まで案内しよう」



 そこには、パラディンの装備とは明らかに違う老騎士がいた。……騎士だと。あれは、まるで……。



 黄金の扉を突き進む。



 道中、なぜかフォルが俺の服を掴む。



「……兄様」

「……フォル、この感じ……どこかで」



 覚えてはいない。

 遥か昔の、いや、別の世界(・・・・)のような感覚。



 通路を抜けると、そこは神殿の奥。



 花の楽園があった。



「――――――」



 そこに(たたず)むひとりの男。

 紫色の長い髪の男。


 目つきはかなり悪い。



 あれが、キングパラディンと呼ばれる『トゥース』なのか。



「お前が……」

「フフフ……久しぶりだな、サトル」


「なんだと……」



 コイツの顔に見覚えはないぞ。

 初めて見ると……思う。



「貴様と会うのはこれで四度目(・・・)だろう。最初はコンスタンティンとの決戦前の大集結時、その後のアーサー王の祝杯。それから……。その先は言うまい」



「お前は誰だ……」



「トゥースは仮の名。キングパラディンもただの偽装に過ぎぬ……。私は元円卓の騎士がひとり……『ユーウェイン』である」



 ユーウェインだと……?


 覚えてねえ。

 でも、円卓の騎士だって? 嘘だろ……裏切者がいたのかよ。



「てめ、アーサーを裏切って……」

「フフフ……当然だろう。私は常に強い者の味方。アーサーも強かったが、天帝様は更に上をいった。あのお方は、私に聖地の半分を下さると言ってくれたのだからな」



 そうか、そんな甘い言葉に釣られて……コイツは。



「ねえ、サトル。さっさとぶっ飛ばしましょう。コイツ、最悪だわ。円卓の騎士を裏切るだけでなく、アーサーさんまで裏切っていたとかさ……世界に対する裏切りよ、これ」



 ああ、メサイアの言う通りだ。

 アーサー本人が知れば悲しむだろうな。



 それから、フォルは震える手で俺の腕を――



「どうしたんだ、フォル。お前、変だぞ」

「わたくし……あの方を知っているんです……」

「え……」

「どこかで……分からないですけど、でも分かるんです」



 どういう事だ?

 なにが起きている。



 ユーウェイン、奴はなんて言った?



『貴様と会うのはこれで四度目(・・・)だろう。最初はコンスタンティンとの決戦前の大集結時、その後のアーサー王の祝杯。それから……。その先は言うまい』



 四度目?


 四度目って何だ。


 決戦前は確かにいたのかもしれない。

 祝杯も当然、全員が集結するから居たのだろう。



 だが、三度目。



 三度目はいつだ?



「ユーウェイン、お前は……何者なんだ」

「……私は復讐者だ。お前をこの二本で剣で殺す」



 いきなり二本の暗黒剣(・・・)を生成するユーウェイン。


 なんだ、あの禍々(まがまが)しい剣。



 そして、ヤツはこうつぶやいた。




『ダークスキル……グルーミー』




 聖なる騎士が……ダークスキルだと!?




「お前……闇に染まったな」



「クククククク……クハハハハハハハハハハハハハハハハッ!!!」




 それに対し、俺は――




『真・覚醒聖槍・ロンゴミニアド!!!』




 黄金の槍を生成した。


 ヤツをぶっ倒す……!!!

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