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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第七章 世界ギルド

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第308話 守護する聖者 - 千里眼スキルで全てを見通せ!! -

 俺には初期からある全てを見通す力があった。それは……『千里眼』(クレアボイヤンス)であった。



 ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★


【Skill:千里眼】Lv.1(最大)

【Effect】

 対象:自分


 見えない場所を見通したり、

 透視する能力。視力もアップ。

 使用時、回避力が増加する。


 ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★



 このスキルがあれば、トゥースの場所を暴けるかもしれない。なので、俺は女パラディンを見通す事に――。


「サトル……そのパラディンの裸を見ようとしてない?」



 ぺしっと後頭部を軽くチョップされた。

 ジトっとした目で見られ、俺はちょっと興奮。メサイアのあの赤い目で見られるとタマランのだ。



「そんなワケあるかよぉ~」

「なんか声が上擦(うわず)っているわね」

「大丈夫。信じてくれ、俺はコイツの思考を透視して、読み取るだけだ」

「分かった。任せるわ」



 俺は女パラディンを見つめ、『千里眼』(クレアボイヤンス)を発動した。目がピカッとロボットのように光ってフラッシュした。



「っく……」



 顔を(しか)める女パラディン。



「抵抗しても無駄だぜぇ、ぜ~~~ぶ見てやる。お前の全部をな!」

「お、おのれぇ……私を見るなああああ!!」



 ちょっと怪しい現場になっとるが、相手を思考を見通しているだけなので悪しからず。……さて、おぉ、なんか見えて来た。


 どうやら、パラディンの思考を経由して、外の世界を見せてくれているようだ。やっぱり万能スキルだなこれ。


 そうして現れ始める『トゥース』の居場所らしき建物。



 これは――天空帝国・デンの――



「ん!?」

「どうしたの、サトル」

「いや……これって」



 これは……参ったな。

 トゥースらしき男が風呂に入っている。

 裸の女を囲んで。


 なるほど、お楽しみ中だったか。


 ほうほう。これは少し覗いておくか――ぐふっ……。



「サトル! 顔がいやらしいわよ」



 (ひじ)で横腹を突かれ、遠見のビジョンが消えた。


「いいところだったのに~」

「あんたね……昨日の私じゃ満足出来なかった?」


 なんて、メサイアはつぶらな瞳を向けてきた。そんな顔されてはな! 仕方ない女神様だ~! そこがいいんだが。



「メサイア……」


 俺はメサイアを抱き寄せた。



「サトル……嬉しい。あんたってズルいほどの包容力あるわよね。私はそういう所も気に入ってるの。ずっとこうしていたい」

「そうか。じゃあ、ベッド行くか」

「うぅ……いいけどぉ」


 なんてイチャイチャやっとると、女パラディンが叫んだ。


「私の目の前でのろけるな! 目障りだぞ! くそっ……トゥース様の居場所を知られてしまったか。ならば、自爆(・・)してやる」



「なんだと!?」



 女は悪魔のように笑い、こう言った。



「エクサダイトだ……世界最強の爆発力を誇る爆弾鉱石。こんな事もあろうかと、私は体内(・・)に仕込んであったのさ……。トゥース様とはお別れになってしまうが、だが……お前たちを道連れに!!」



「てめぇ……」



「クハハハ……ざまぁみろ! トゥース様には敵わなぬのだと知れ! 貴様如きには世界は救えぬ。元の世界には戻れない。天帝に味方する方が得だと何故気づかない! だから、貴様たちは愚かなのだ!!」



 激しく叫ぶと、女はついにエクサダイトを起爆を――



「兄様~♪」「サトルさ~ん」



 フォルとリースも来た。

 まずい、みんなを巻き込む。



 このままでは、メサイアも……させるかよ。やっと手に入れた幸せだぞ!! ふざけるな、みんなを絶望なんてさせない。泣かせたりなんてしない。あるのは希望だけ。みんなの笑顔があれば、俺はもう満足なんだ。



 俺たちを邪魔するヤツは、容赦(ようしゃ)しない!!



「リース、黙っていてすまない! 三日前、添い寝して貰った時にテレポートを無断でコピーした!」


 そう白状すると、リースは顔を真っ赤にして項垂れていた。


「そ、それは言わない約束ですよぉ……」

「リース! 兄様と添い寝を!? ずるーい、わたくしも添い寝してくださいまし~!」


 照れている横でフォルはそんな要求を。

 お前は腹筋ペロペロを止めたらな。

 て、そんな悠長に突っ込んでいる場合ではない!



「メサイア、みんなを頼む!! 俺はテレポートで女パラディンと飛ぶ!」

「飛ぶって、どこへ!?」

「なぁに、俺は死なん……!!」

「サトル、無茶しないでよ……お願いだから」

「俺を信じろ!!」

「…………うん、信じているから死んではダメよ。サトルは、みんなの希望なのだから」


 ああ、エクサダイトの爆発如き、負けるつもりはない!


 そして、女はエクサダイトを起爆させようとした。



「死ねええええええええええええ!!」

「させるかあああああ、テレポート!!」



  ◆◇ ◆◇ ◆◇



 空が青い。

 ――――そう、俺と女パラディンは上空にいた。



 ここは天空帝国・デンの遥か彼方。



 天空帝国だから、空は広いぜ。



「そ、そんな……馬鹿な……上空にテレポートだと!! くそ、くそ、くそ、くそ、くそぉぉぉぉぉおおおお、このままでは……うああああああああ」



 女は泣く。

 きっと後悔しているのだろう。

 だけど、俺に止める術は無かった。


 エクサダイトは、彼女の体内のようだった。

 それは千里眼でも分かったからな。



 そして、




『ドォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ン!!!!!!!!!!!!!!!!!!』




 大爆発を起こすエクサダイト。

 まるで俺が昔いた世界の核爆発に匹敵した。……まてまて、どんな威力のエクサダイトだよ。ここまでとはな。


 まずい、このままでは爆発に巻き込まれる……! その前に緊急脱出あるのみだ。だから、俺は――



「テレポート」



  ◆◇ ◆◇ ◆◇



 リースのテレポートをコピっておいて良かったと心底思った。もしも、テレポートでなければ逃げられなかっただろう。



 ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★


【Skill:イミテーション】Lv.1(最大)

【Effect】

 対象:自分


 あらゆるスキルをコピーする。

 相手に触れた場合、そのままの効果を。

 見ただけの場合は効力が半分に落ちる。

 記録メモリは無限大。

 消去はされない。


 ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ ★★★



 これがチートスキルすぎるな。

 最近大活躍である。



 ボリボリ頭を掻いていると――



「サトル!!」

「おっと……メサイア、ただいま」

「約束通り帰って来てくれたのね」



 嬉しそうな顔をして、メサイアは抱きついてきた。フォルとリースも。



「兄様、一瞬とはいえ心配しましたぁ!」

「サトルさん、あたしもです~(泣)」


 そうして俺は押し倒され、みんなに伸し掛かられた。女神と聖女とエルフに。なんて贅沢な帰還だよ。あ~、この笑顔を守れて良かったあ――。

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