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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第七章 世界ギルド

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第304話 天空帝国・デン - 潜伏先を暴き出せ!! -

 リースのテレポートで『ギヨティーネ』の潜伏先らしい天空帝国『デン』へ向かう事にした。


 天空と言っても浮いているワケではない。

 高い山に位置する国なのだ。


 ――で、到着。



「ほー、見晴らしが良いなぁ」



 雲海の上にある広大な国。

 気持ち良すぎる程の清んだ空気が心地よい。


 なんて場所だ……。

 街が至る所に広がってやがる。あっちこっちも建物がギッシリ缶詰状態。なるほどな、こりゃあ潜伏先としては絶好の場所なわけだ。


 現在、デンの高台にいた。


「わぁ、キレイな国ですね~」


 手を合わせ、感動するリース。

 金の髪が風に揺れる。


「兄様ぁん♡」


 おっと、フォルを抱えっぱなしだったのを忘れていた。首に腕を回され、キスを迫られた。


「ん~♡」

「回避っ」

「あぁん……兄様のいぢわるぅ♡」


 ヘンタイ聖女を地に下ろした。

 それから俺は、赤い瞳で街並みを一望する女神を見た。なんだかメサイアのヤツ、遠くを見つめて……お腹を鳴らした。



『ぐぅ~~』



「なんだ、メサイア。お腹減ってたのか」

「…………っ。仕方ないでしょ、何も食べてないし」


 漆黒の髪を弄りならがら、メサイアは顔を赤くした。そうだったか、そういえば早朝直ぐ出たからな。弁当も何も持ってきていない。


 だが、


 メサイアは女神だ。


ホワイト(・・・・)から食べ物を取り出すわ」


 ネメシア同様の女神スキル『ホワイト』が扱えるのだ。これが万能で、アイテムストレージになっとる。さらにその中には家があったり、住むこともできるチートスキル同然なのである。


 で、メサイアはゴソゴソとキャロリーメイトを取り出した。うわぁ、この黄色い棒状の見たことあるー!


「お前……」

「な、なによ。これしか在庫がないんだもの……料理とかしている暇もないし。これで我慢してちょうだい」


 配られるキャロリーメイト。

 俺は渋々頬張った。美味いけどね!



 ◆



 街を歩けば、見行く人に振り向かれる。

 やべぇ、怪しまれてんなぁ? いや、そうでもないのか……余所者(よそもの)だから珍しいと思われているのかも。


 スタスタと歩き、ギヨティーネの潜伏先の情報を入手する為、俺たちは酒場に入った。名前を『えんじょい28号店』といった。



 ――ん。


 まて……『えんじょい』ってドコかで!?



 レメディオスにもなかったか?



「う~~~~~~~~~~~~ん……」



 俺は腕を組み、記憶を呼び起こした。

 するとネメシアの顔が浮かび――。



 ゲロォォォォっと吐いたシーンを思い出した。



「あ!!」



 そうだよ。

 ネメシアと出逢った初めにレメディオスのぼったくりバーへ行った。その酒場の店の名が『えんじょい』だったはず。なんだあの店ってチェーン店だったのか。すげぇな、28号もあるのかよ。いやそれ以上か。儲かってるんだなぁ。



「どうしたのですか、兄様」



 腕を絡めて押し当ててくるフォルは、首を傾げた。



「いや、昔を思い出してね」

「昔、ですか」

「ネメシアが紹介してくれた店と同じ名前だったからな」

「ああ、レメディオスの」


 そっか、フォルも知ってるか。


「あの店は世界進出していますからね。有名なのですよ」

「へぇ……」


 そりゃ知らなかった。

 意外な事実に驚いていると、いきなり攻撃を受け……それに対し【オートスキル】が発動して、勝手に反撃した。



 発動したのは定番の『血の煉獄』だった。

 炎が俺とメサイアたちを守った。



「……突然だな」

「サトル、敵よ。それも複数」



 キャロリーメイトを頬張りながら言われてもなぁ……緊張感ねぇ~!! ていうか、この女神はいくつ食ってんだよ!? そんなに腹が減っていたのかよ!




「……ここは神聖なキングパラディン『トゥース』様の支配する国。貴様たちのような余所者は排除する……」



 ひとりのフルプレート男? が、前へ出て来た。


 なるほど、ギヨティーネのパラディンか。



「そのトゥースを探している。天帝の情報を寄越せ」

「断ると言ったら……?」



「そりゃあもちろん……てめぇらをギタギタのボコボコのズタズタにしてオークのエサにでもしてやらぁ!!」



 パラディンの男は不敵に笑う。



「……クククククク、フフフフフ、フハハハハハハ……」



 俺も負けじと笑う。



「ダゥ~~~ウゥアアアアアアハハハハハハハハハ!!!!!!」



 笑い合っていると、男は、




「貴様ァ!! なにがおかしい!!!!!!!!!!!」




 と、理不尽にブチギレて剣を抜いた。

 ……いや、先に笑ったのそっちだろ!?

いつも応援ありがとうございます。

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