表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第七章 世界ギルド

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

311/554

第302話 チートアイテム - スターダストで願え!? -

 ギヨティーネのメンバーをぶっ倒した俺たちは、一度【レメディオス】へ帰還した。家へ戻り、すっかり夜。


「夜か……」


 俺はひとり自室で星空を(なが)めていた。

 今日もオリオン大星雲もどきが(まぶ)しいぜぇ~。


 それはいい。


 今はネメシアやトーチカ、エコは疲労でぐーぐー寝ちまっている。……チャンスだ! この時を俺は待っていた。


 こっそり窓から外へ――。



 ◆



 【レメディオス - 街】



 夜の街を歩くのは久しぶり。

 しかも今日は『聖女』ではなく、本来の俺の姿。


 だから今日は男の姿の『サトル』なのだ。



 ある家の前に来た。



 そこは、今や女神、聖女、エルフの住処。ま、つまり、メサイアとフォルトゥナ、リースが住んでいるんだな、これが。



 ずかっと入って見た。

 家の中に勝手に入ると、フォルがいた。



「よっ、フォル」

「こ、こんな遅くにどうなされたのですか、兄様。ていうか、わたくしお風呂から上がったばかりで……全裸なんですけれど」


 そう、フォルはすっぽんぽんだった。

 なにも身に着けていなかった。

 なんてラッキー!


「って、そういえば! 兄様! 元の姿です!!」


 ぴょーんと飛び跳ねてくる聖女。

 俺は裸の聖女を受け止めた。


 そして、ぎゅっと抱きしめた。


「ん~、イイ感触ぅ」

「兄様♡ 兄様ぁぁぁぁぁぁん♡」

「よしよし、フォルは可愛いな」


 んなことしてると、リースがやって来た。



「え…………サトルさん!?」

「うぃっす、リース」

「うそ……信じられない!! 本当に!? これ現実!? 夢!? 幻!? もうなんでもいいや、やったあああああああああ!!」



 ぴょーんとリースも飛び跳ねてきた。すげぇ嬉しそうにワイワイとお祭り騒ぎ。おいおい、そんなくっ付かれると大変だぞ。けど、天国だ!



「リースも久しぶりだな。こんな可愛くなって……髪伸びたし、スタイルもすげぇ抜群。エロさマシマシだなあ」

「サトルさん、あたし寂しかったですぅぅ」


 わんわん泣くリース。

 俺は裸のフォルとリースを抱いた。



 ――で、本命登場。



「あのさ~、フォル。私のシャンプー………え」



 シャンプーを落とすメサイア。

 赤い瞳が揺れ動いて……

 滝の如くダバーと泣いた。



「サトル!!」



 今度は女神であるメサイアが飛びついてきた。なんだこの超天国!! 最高か!! やっぱり、男は男の姿でいいな!!



 幸せすぎんだろ!!!



「よし! みんな、落ち着け!」


 ひとりひとり引きはがし、横に並ばせた。

 って……フォルが危険すぎる姿だった。

 さすがにそのままもな。


「フォル、服を着ろ」

「いやです」

「ちょ……拒否んな!」

「わたくしは生まれたままの姿を兄様に見て欲しいのですっ」


 そうムキになるフォル。


「フォルちゃん。サトルさんが困ってるよ。さあ、早く修道服に着替えて。ねえ、メサイアさんからも言って」

「そうね、さすがに全裸はまずいから」


「そうですか……リースと姉様がおっしゃなるのなら……」


 トボトボと着替えに行った。

 さすがヘンタイ聖女だぜ。


 この未来においても健在だったか。



 ◆



「で、サトル。スターダストは使わないの?」


 椅子に座り、足を組むメサイア。

 真っ白なムチムチふとももが眩しい。


「うーん……そうだな、チートアイテム同然のスターダストを使えば一瞬だろうけどな。だが、それでは俺の気が晴れんのだ」

「そうは言ってもね~」


 なにか懸念事項があるのか。


「なんだ、メサイア」

「あー、ほら。万能の願望星屑【スターダスト】と言っても、賞味期限とかあるかもしれないじゃない」


「ショウミキゲン? お前は何を言ってるんだ。これは食品か?」


 突っ込むと、リースが困った顔をした。それから、手をポンと可愛らしく叩いて提案してくれた。



「サトルさん、そのスターダストを使って過去へ戻るとかは?」



「それは俺も考えたよ。でも、それはできない」

「どうして……」



「わたくしが説明しましょう」



 修道服――いや、なぜかバニーガールのフォルが現れた。なぜバニー! てか、似合いすぎだろ!! あの超激可愛いフォル欲しいなあ。



「いいですか。過去に戻ってその事象を解決しても、それはただ分岐(ぶんき)するだけ。別の世界線が形成されるだけ。この今は何も変わらないんですよ。だから、余計なことをすれば、逆にメチャクチャになってしまいます」



「詳しいな、フォル」

「ええ、ずっと勉強していましたからねっ」


 可愛くウィンクするフォル。


「あーそれ、私が教えたの」


 なんだ、メサイアが教えたのかよ。

 ま、それなら納得。



 そう、だから俺は過去は(かえり)みない。

 今を見るべきだと思った。

いつも応援ありがとうございます。

もしも面白い・続きが読みたいと感じましたら、ぜひブックマーク・評価をお願いします。感想もお気軽に書いて戴けると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ