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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第六章 死者復活

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第294話 死者復活 - シュピネダンジョン④ -

 まさか深い森の中『シュピネダンジョン』で野宿する羽目になるとはな。でも、仕方がなかった。なぜなら、日が沈んでしまったからだ。



 今は俺の『血の煉獄』で焚火(たきび)をし囲んでいた。


 パチパチと燃える(まき)



 その炎をぼうっと眺め、俺はメサイアの顔を思い出していた。――ああ、そうそう。メサイアとフォル、リースはレメディオスに置いている。


 なんだか気を使われているんだよなあ。メサイアからは、ネメシアと大切な時間を過ごしなさい……って、説教ぽく怒られた。


 フォルからも『ネメシアを泣かせたら、いくら兄様でも許しませんからねっ』と、ツンデレっぽく釘を刺された。フォルは厳しくなりすぎだよぉ。



 でも、リースは優しい。



 俺の前に立ち、むんむんのエルフフェロモンを全面に押し出し、誰よりも優しく包み込んでくれた。まさか……聖女姿の俺が、あの爆裂爆乳に埋もれることになるとは。当初は驚いたが、それが次第に心地よくなって、揺り籠のように眠りについていた。



 ――そして、眠り姫のベル。



 彼女は未だに眠ったまま。

 起きる気配はまったくない。


 メサイアによると、ベル自身が起きることを拒絶しているとか。……どうしてだ。なぜ、俺を、世界を拒絶する。



 彼女にいったい何が――。



 そこで頬に違和感を感じた。



 トーチカだ。

 彼女が俺の頬を突いていた。



「ヘデラ、元気ない」

「……いや、ちょっとね。ところで、トーチカはレメディオスが故郷で――あの『ぼむぼむ』が親なんだよな」


「そう。おおおおお父さん」


 なぜかそこでガクガク震え、嫌な汗を垂らし動揺しまくるトーチカ。よっぽどあのマッチョ親の存在を認めたくないんだなぁ。


 トラウマかな?


「聞いていいか」

「……うん」

「ぼむぼむは、良い親か?」


「……うん。最高のお父さん。でも、自慢の肉体を娘に見せたがるからキライ」


 そんな風にハッキリ申すトーチカさん。

 なるほどなぁ、褒めつつも貶すか。けれど、確かに風呂に登場ってなぁ……。

 俺もハダカを見られたし。


「で、その前から気になっていたけど……瞳」

「これはお父さんのせいじゃない。生まれつき」


「ああ、そうだったのか。でも、そのアクアマリンのような色彩が俺は好きだな。あと左の泣きボクロもポイント高いよな」


 そう俺が感想を述べると、トーチカは頬を朱色に染め――視線を外した。……そして、意外すぎることに両手で顔を覆っていた。


「…………はずかしい」


 うわ……可愛い。

 トーチカがこんな動作を……

 感情を露わにするとか!



 なんだこの奇跡のシーン!

 スクリーンショット機能はないのか! おい!



「トーチカ、そうされると言った本人である俺も照れる。でも本当だよ。つーか、ネコミミメイドの時点でアカデミー主演女優賞級は間違いない」


「ありがとう……」


 とうとうトーチカは頭を地面に擦り付け、崩壊していた。イカン、羞恥心が限界突破したらしい。これはもう悶絶というレベルを超えていた。


 いやはや、これほど照れるトーチカを見れるとは……この旅の甲斐(かい)もあったモノだ。うむ、みんなの新鮮な顔が見れて俺は嬉しいねっ。

いつも応援ありがとうございます。

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