第288話 新しい可能性へ - 世界ギルド・フリージア加入!? -
レメディオスに平和が戻った。
「兄様。わたくしとリースは邸宅を利用させて戴きますので、後程」
「分かったよ、フォル。リースも後でね」
フォルとリースは、俺の家へ向かっていった。
これから一緒らしい。やったぜぇい!
「ヘデラ、すっごく嬉しそう」
「ま、まあな……」
そりゃね、久しぶりに一緒だからな。
こうなるまで随分と長かったような気がする……。あとは二人。メサイアはよく分からんが、ベルはどう起こせばいいのだろうか。
やっぱり【スターダスト】を使うしかないかな。
一個は『ホワイト』から。宅配便で『小包』も届いていたし、女王様のも借りている。一応、揃っているっぽいが――小包を開封してみるまでは分らない。
「そういえば、ヘデラ」
「どうした」
「ぼむぼむさんから『世界ギルド』に誘われたんだって?」
「なんだ知っていたのか。そうだが、俺はギルドって柄じゃないんだよなぁ……。小規模精鋭タイプっていうか」
「じゃあ、入りましょうか。ギルド」
「おい、ネメシア。俺の話を聞いていたのかよ!?」
「いいじゃない~。だってさ、フォルお母さんやリースママも所属しているわよ? あー…あと、これこの際だから言っちゃうけどさ~、ライブ配信の視聴者って基本的には『世界ギルド』の人たちなのよね」
今この瞬間に明かされる意外な真実である。
そうだったのかよー!!!
本当に視聴者っていたんだな。つーか、世界ギルドの資金源どうなってんのー!! みんな、ネメシア好きすぎだろう!
ネメシアは話を続けた。
「あの大幹部・ソクラテスによれば、これから大量の『シニガミ』が襲ってくるらしいわ。みんなの力があった方がラクチンよ」
そりゃそうだが――。
うーん。トーチカやエコにも相談してみるか。
◆
邸宅に帰り、俺は一人と一匹に相談した。
「あたしは構わない」「いいんじゃないですかにゃー」
トーチカもエコもあっさり返事。
フォルやリースも所属しているのなら……まあいいか。
「本当かね!?」
「うわっ!! いつの間にいたんだよ、ぼむぼむ!!」
俺の背後に不気味マッチョがいた。
近くで見ると血管とかモリモリですげぇな……。てか、いくらなんでも鍛えすぎだろう。こいつひとりで大幹部全員を殺せそうだぞ。
「聖女・ヘデラ様、世界ギルド『フリージア』に入ってくれるのかい!?」
「……か、顔が近いって。ああ、ネメシアにも言われちゃったし、トーチカもエコも賛成。あとは俺が決めるだけってことだからな。ま、新しい可能性を模索するのもアリだよな。――そうなりゃ、返事はイエスしかないだろ」
「そうかそうか! よくぞ言ってくれた。では、この場にいる皆に世界ギルド『フリージア』の加入を要請を出す。いいかい」
みんな一斉に頷く。
そして、
【 世界ギルド『フリージア』から加入要請があります 】
俺はそれを承諾した。
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