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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第五章 女神復活

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第279話 花の邸宅の秘密 - ホワイトに眠る聖戦士 -

「……フム、隣国へ向かい【建築スキル】を取りに行ったり、聖女コンテストに参加したり……ゴータマとかいう大幹部との接触。そして、先のシニガミとコウシ戦……」


 女王はどこか遠くを見つめ、難しそうな表情でこう言った。



「さっぱりじゃ!」



 俺は激しくズッコケタ。



「さっぱりって!!」

「まあ、要は『天帝』なる悪者がこの世界を支配し、余にこの厄介な【呪い】を掛けたのじゃな。うむ、ようやく少し、ほんの(わず)かだが秘密結社の構造が見えてきたかもしれぬな」


「ええ、今や大幹部が必死になって奇襲を仕掛けてきています。それに、あの『シニガミ』……あれは、レッドウォー以前の『死神(・・)』で間違いないでしょう」


 真剣な顔で女王様の話を聞き入ってたネメシアは、訝しみながらも補足をしてくれた。助かるな。


「ほ~? 死神とな。それはけったいな。アレは、レッドウォーより少し前を境に『女神』と共に絶滅したはず。なのに、その存在が復活していると? どういうことじゃ」


 女王は腕を組み、首を(かし)げた。

 ちんまりしているから可愛いな。



 しかも、そんな別に、どうという事もないタイミングで……、俺の鼻が急激にムズムズっとしてしまった――。



 まずい!!!!!



「ふぇぇ~~~~~~、ふぇえええええ~~~~~~~!!!!!」



「ちょ、ヘデラ!! いきなり!!!」

「ヘデラがくしゃみをしちゃう!!」

「ヘデラ様、それをしたら今度こそ我々はおしまいですよ!! 死刑ですよ!?」



 ネメシアもトーチカもエコも大慌(おおあわ)て。

 止めようと必死に手を伸ばし、接近してくる。


 だが、しかし、


 もう止められな――――――い!!




「ぶふぇくしょ――――――」



「ホワイト!!!」




 ネメシアが機転を利かせ、『ホワイト』を展開した。

 おかげで俺は、その(もや)の中に突っ込み――例の【花の邸宅】へ転がり込んでしまった。……うわぁ!!


「てててて……。けどまぁ、くしゃみは回避できたか。助かったよ、ネメシア。つっても、俺は『ホワイト』の中だから聞こえやしないか――――ん?」



 女の子がいた。



 ああ、そや……いたね(・・・)

 あの猫耳と尻尾を持つ幼き少女。いや、幼女か。かなり人見知りが激しいようで、すぐ逃げちゃうのだが、今日は少し警戒しつつも、俺の前に立っていた。


「確か……ハティちゃんだっけ?」

「お姉ちゃん。久しぶり」

「うん、久しぶりだな。キミはずっとこのホワイトの中にいたのかい?」


 少女は(うなず)いた。

 相変わらず口数が少ないというか、不思議な子だな。


「ねえねえ、お姉ちゃん」

「うん? なんだい」

「こっちこっち」


「ん~?」


 テケテケと、コミカルな足音を立てて走って行くハティ。ついて来いという事らしい。まあいいか、ちょっとくらいなら。



 ★



「あれ~? どこだ、ここ」


 迷ったらしい。

 そういえば、『ホワイト』の中を探索なんてしてなかったしな。全体が真っ白だし、ある意味、迷宮みたいなものだな。



「……あ、これは」



 そこには『女性』が横たわっていた。

 深い眠りについているのか、眼を閉じて時を止めている。まるで完全に停滞しているようだ。死んでは……なさそうだけど。



「まて、この顔……見覚えがあるぞ。ハティ、この女性(ひと)って……」


「ハーデンベルギアお姉ちゃん」



 その聞き覚えのある名を耳にし、俺は全身に鳥肌が立った。



「ハーデンベルギア……『ベル』じゃないか!!!」



 ……こんな俺好みのビキニアーマーしている女子、世界中どこを探しても『ベル』しかおらん。あの凛々しい顔とか絶対そうだ。確定だ。



 お前、このホワイトの中にいたのかよ……。

 てことは、以前に来た時もこの場所にいたのか……なんてことだ。



 でも、



 やっと…………会えたな。

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