第277話 国存続の危機!? - レッドスターガチャの結果 -
ガチャの結果はこうだった。
『たわし』、『たわし』、『たわし』、『たわし』、『たわし』、『たわし』、『たわし』、『たわし』、『たわし』、『たわし』、『たわし』、『たわし』、『たわし』、『たわし』、『たわし』、『たわし』――――以下、多すぎて略。
「うああああああああああああああああ!!! 『たわし』が沢山でまくるうううううううう!!!」
山のように積み上がっていく『たわし』。
どうやら、この噴水……壊れた模様。
「どどどどどど、ど~~~なってるのコレ! ヘデラ、あんた何かしたの!?」
「いや、どっちかといえば、ネメシアの所為じゃないのか! お前が投げたんだし……」
「そ、そうだけど……」
「言い争っている場合じゃないですよ、ヘデラ様。これは異常事態……『たわし』が無限のように溢れていますよ!!」
ああ……これでは『無限のたわし』――ん、ネーミングだけ、ちょっとカッコイイな。でも、イヤだあああああああ!!
異常事態を察知した、周りの人たちも逃げ始めている。
「きゃああああ!」「うああああ、たわしぃ!?」「なぜ、たわしがこんな大量に!」「悪魔召喚かあああ!?」「また敵が現れたの!?」「逃げろおおおおおおおお」「たわしに殺されるううう!!!」「うああああああああああ」
阿鼻叫喚のたわし地獄。
な~~~んだこれ。
てか、たわしの勢い止まらねぇ!!!
「仕方ねえ、この俺が噴水をぶっ壊す……!」
「ヘデラ、そんな事したらもうガチャが出来なくなっちゃうわよ。それに、ライブ配信もしていたから……炎上しちゃうかも」
「し、しかしだな! てか、配信なんて切っちまえばいいだろ!?」
「ダメよ。ガチャ配信は特に儲かるだもん!!」
結局は金かああああああい!
「けどな、このままだと【レメディオス】は『たわし』によって滅ぶことになるんだぞ!! そんな情けない滅亡の仕方していいのか、ネメシア!?」
「…………う、そう言われると……マヌケすぎるわね。分かったわよ、惜しいけど、ライブは停止するわね。オッケー」
よし。ライブは止まったようだ。てか、やっぱり『停止』とか出来るんだな。
ならば、あとは噴水をぶっ壊すだけ。
「俺のこの手がメラメラバーニング! 栄光を掴めと轟き吼えるゥ! うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「ちょっと、ヘデラ様。その全く似合わない熱血キャラなんですか!?」
「おい、良いところだったんだぞ、なんだシャミセン」
「ついに名前ですらなくなりましたね!!! いいですけど!!」
邪魔が入った。
もう一度!!
「俺のこの手がメラメラバーニング! 栄光を掴めと轟き吼えるゥ! うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「またそこからやるのですか!!」
「うるせえええええええええええええええ!!! オートスキル強制発動ォ!!」
火属性攻撃と言えば、これしかない――。
『――――――血の煉獄ゥ!!!!!!!!!!!!!!』
炎の海が広がり――『たわし』を一斉処分した。
『タワアアアアアアアア~~~~~~~~~~~!!!!!』
た、たわしが断末魔を!?
って、アレ、モンスターだったのかーーーーーーーーーーい!!!
==RESULT==
【EXP:0】
【DROP:たわし 2000個】
==RESULT==
うお……『リザルト』が出やがった。
なんか、以前よりシンプルになったな。
シニガミの時にバグってたけど、何か関係があるのだろうか。……て、もう『たわし』はいらねぇよぉ……。
応援ありがとうございます。
もしも面白い・続きが読みたいと感じましたら
ぜひブックマーク・評価をお願い致します。
下の【★★★★★】を付けて下さると
大変励みになります。




