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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第五章 女神復活

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第276話 ガチャを回しまくれ - レアアイテムを入手し、強化せよ!! -

 新衣装・スチームパンクに身を(つつ)み、俺は、ネメシアたちと共に外へ。


「ねぇ、ヘデラ。どこへ行くの?」

「良い質問だ、ネメシア。まずは『ガチャ』をしに噴水へ向かう」

「え、ガチャを回すの? いいわね、面白いじゃない! 最近は装備も消耗しているし、たまにはレアアイテムも欲しいものね」


「幸い、レッドスターも結構溜まってるんだよね」

「あたしもグリーンスターとかある」


 トーチカの小さな(てのひら)緑色の星(グリーンスター)があった。キラキラしていて美しい。トーチカの手が。ま、あんまり『スター』を溜め込んでいても仕方ないからな。



 ★



 久しぶりに噴水(ふんすい)にやって来た。

 あの隣国【クリスピア】の王子・ラナンの一件以来だろうか。久しく会っていないけど、最近はハリボテで活躍中だな。

 ほとんど原型のないへのへのラナンだけどな!


 ――さて、噴水だが。


 近所の(じい)ちゃんや(ばあ)ちゃん。小さな子供や少年少女が遊んでいたり、散歩していたりしている。……お、ペットモンスターもいるじゃん。なんのモンスターだろうな。キモカワ~☆彡


 何にしても、ほのぼのしているな~。


 ――あ、そっか。


 あの不穏(ふおん)な空が消えたからだ。


 今や雲一つない青空がまぶしいほどだ。きっと、『シニガミ』と大幹部の『コウシ』をぶっ飛ばしたから、平和が戻ったに違いない。けれど、それでも、まだ大幹部はあと何人か健在だろうし、なにより『天帝』というラスボスが(ひか)えているらしいからな。


 油断ならん。


 でも、ずっと警戒(けいかい)していても疲れちゃうし、装備を整えるのも大事な戦略のひとつだ。だから、俺は息抜きに『ガチャ』をしに来た。

 備えあればなんとやら。ネメシアの言うように消耗している装備も多いから、ここでレアアイテムをゲットしまくって強化しておこう。



 ――しかし。



「わぁ……ホンモノのヘデラ様!?」「なんとお美しい……女神のような肌だ」「あの女性(ひと)ってあんな(うるわ)しいカッコだったか!?」「うわぁ……()()れするな。一瞬で恋に落ちそう」「背小さい……息を呑むほど美しいなぁ」「やっぱり、聖女様だなぁ。結婚したい」



 などと、男どもの嬉しくない視線を浴びていた。


 俺は、本質的には男なので、あまり嬉しくはないが――なんだろう、この圧倒的な優越感。ちょっとクセになりそう……。衣装チェンジして正解だったか!



「さ、さすがヘデラね。衣装を変えた途端、注目度抜群じゃない」

「ネメシアよ、ちなみにライブ配信の反応はどうなんだ?」


「あ~…、教えた方がいいわよね?」


 なんだか、ソワソワと落ち着かないネメシア。

 (よだれ)を垂らし、両目が『セル』になっとるぞ。実に分かりやすい。――これ、明らかに稼ぎまくっているだろう。もれなく【ウルチャ】一色に違いない。いよいよ俺も配信者(ライバー)の仲間入りかな。


「いくら儲かった」


「え…………」


「え、じゃない。俺でいくら稼いだ?」

「……う、うぅ……」

「ネメシアよ、だ~~~れのおかげで稼げてると思ってるんだァ!?」

「こ、怖いって……ヘデラ、顔が怖いわよ。せっかくの美人が台無しよ! ね、落ち着いて。ちゃんと教えるから」


「トーチカ、この守銭奴(しゅせんど)のネメシアを拘束だ」


「了解」


 さっとトーチカは軽快に動き、ネメシアを一瞬で確保した。


「ひ、ひどーい! ちゃんと言うってば! だから、放して……トーチカ」

「ダメ。ヘデラの命令は絶対。あたしはヘデラのことしか聞けない」


 さすがトーチカ。俺の愛人(メイド)(仮)。


「分かったって……えーっとね。前の戦闘の配信は『13,555,910セル』よ……」


「――――は? い……いっせんさんびゃく!?」


 コクっとネメシアは(うなず)いた。

 しかも、それだけじゃない。もうひとつ。俺の新衣装による【ウルチャ】も大量にあったはずだ。自分で言うのもなんだが、かなり可愛いと思うし!


「――で、ヘデラの衣装披露なんだけどね」


 きた。

 これが一番知りたい情報だ。



「なんとね……『30,000,000セル』よ」



「――――――」



 あまりの金額に言葉を失う俺。

 さ…………さんぜんセル?


 いや、違う。



 3000万だ。



「そんなピッタリ!?」

「うん、ピッタリ」


 そんなピッタリもすごいけど、金額もスゲェ。

 合計4000万超えか。すご!


「俺ってそんな注目度あったんだ」

「みんなヘデラの衣装にメロメロよ~。大盛り上がりで、大好評よ!」

「マジ……」


 服を変えただけでこれとは……どんだけチョロいんだよ、その連中。ま、まあいいか……おかげで大金持ちだ!!


 ま、でも今はそれはいい。ガチャ優先だ。


「ヘデラ、これ出た」


 もうトーチカが噴水に【グリーンスター】を投げて、回していた。


 その結果……



『たわし』、『たわし』、『たわし』、『たわし』、『たわし』……『たわし』、『たわし』、『たわし』……と、やたら『たわし』が出た。



 ってうぉぉぉぉい!!



「たわし出すぎだろ……ビッグチャレンジじゃあるめぇし」

「びっぐちゃれんじ?」


「なんでもないよ。それより、こんな量の『たわし』どうしたものか……捨てるのもなぁ」


「ウチのお風呂掃除用に使うとかどうですか」


 頭に乗ってるエコが提案するが、どう考えても『たわし』では効率が悪すぎる。あの大浴場を(みが)きあげるのに、三日は要するぞ。


「却下だ。まあ、この『たわし』の用途は、また別の機会に考えておく。さあ、ネメシアよ、レッドスターでガチャってみ」


「え、わたし?」

「うん、たまには楽しめって、ほら」


 俺は、ネメシアの(そば)に近づき、その手に【レッドスター】を握り込ませた。


「……あ、ありがと」

「ん、どした。顔が赤いぞ」

「……ぅぅ、ヘデラってば、優しいから……」

「当然だろ。なぜなら――そりゃいいな。ネメシア、いいから回せって」


「――? うん、そうね、ガチャを回しましょう」


 ネメシアは【レッドスター】を噴水に投げ入れた。

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