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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第五章 女神復活

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第272話 女神スキル - ホワイトエンチャント -

「よ~~~く分かった。スターゲイザーがクソってことがな!」

「そうだ、そのクソにこの世界は支配されているのだ。お前は、そのクソ以下ということだ」


「うるせーよ!」


 いちいち(しゃく)(さわ)る野郎だぜ。

 あのカッコウといいな。


 ――とにかく、『シニガミ』が厄介(やっかい)だ。あのバケモノを先に始末するしか、コウシを倒す方法はないかもしれない。



「ヘデラ! わたしも戦うわ!」

「ネメシア……!」


「あたしも」「私もですよ」



 トーチカもエコも()けつけてきた。

 そうだな、俺には最強の仲間たちがいる。それを忘れてはいけない。


「し、しかし……」

「ん、どうしたエコ」


 エコは顔を青くして、



『ぎゅるるるるるるるるるるる~~~~~~~…………』



 お腹を爆撃のように鳴らした。


「え……お前、まさか……」

「昨晩食べたサーモンが当たりました…………大至急、トイレへ!」

「またかよおおおおおおおおおおおおおお!!」


 エコは腹痛(ふくつう)で去った。



「エコォォォォォォォォォォォォォ!!!」



 肝心(かんじん)な時に腹を下してんじゃね~~~~よ!!



「ま、まあ……エコはお腹が弱いみたいだから」



 そうネメシアが微妙な顔をして、エコをフォローした。そりゃそうだけど、これでは……カッコつかんではないかっ!


 頭を抱えていると――


「なにをボサっとしていますの、皆さん!」

「あ、サイネリア。無事だったか」

「ええ、グースケとパースケを退避(たいひ)させましたの」


 そういや、姿を見なかった。

 いつの間に移動していたんだか。……まあいい、今は戦闘に超全集中だ。シニガミとコウシをぶっ倒さなきゃ、この先の未来はないのだから――。



 こうなれば、皆の力を合わせて――その前にも『シニガミ』が動き始めた。……上に飛びやがった。なんて移動速度だ…………む!? いや、違う!



「ヘデラ! 上だけじゃない、()にもいるわ!!」



 ネメシアの言う通り、下にも『シニガミ』がいた。なんだそりゃ! そうか、分裂(・・)しやがったんだ!!!



 もともと五人(・・)だったんだ。ありえる話だ。



「くそぉぉぉぉぉぉおお! けどな、向かって来てくれるのなら、それが俺の本領発揮となる――発動しろ、【オートスキル】!!!!!」



 スーパーラッキーだ。『血の煉獄』、『ホーリーブレード』、『ヒドゥンクレバス』の三つのスキルが同時に発動した。気持ちぃ~~~~~~!!



 三つのスキルは、上にも下にもいる『シニガミ』に対し、攻撃を浴びせた。見事な命中――!! と、思われたのだが……! まさか!



 俺の攻撃を()(くぐ)って来やがった……!



「マジ!?」



「ヘデラ!!」

「ネメシア、すまん……俺……」



 絶体絶命のピンチだ。これ、下手すりゃ死ぬ……かも。

 いや、まだ諦めないけど、でも……【オートスキル】が発動しねぇ~んだよぉ! 任意ですらな! あのシニガミの力か!?



「大丈夫。あたしが守る……エターナルスパイラルショット!!!」



 トーチカの必殺スキルが飛んできた。

 一瞬で到達したそれは、シニガミ(上)を吹き飛ばした。あと下のヤツだ!



「だめだ、回避できねぇ……!!!」



「ならば、わたしの出番ね!!」

「ネメシア!! 相手はシニガミだぞ!! 平気か!!」


「ええ、ずっと守ってもらうのはイヤよ。わたしも戦うの……!」


「よくぞ言った、ネメシア!! それでこそ、お前は女神だ!! よっしゃあああああああ、やる気でたああああああ!!」


 一瞬の(すき)を狙い、俺は【建築スキル】を発動した。


 地面から『ボコッ』とブサイクなラナン(ハリボテ)が生えてきた。

 それは、俺とシニガミの間をほんの僅かだが、遮断(しゃだん)した。この瞬間こそ、攻撃をかわす最大のチャンスとなった。助かったぜ、ラナン!!



「緊急回避ッ&オートスキル強制発動【イミテーション】!!!」



 スキル【イミテーション】は、様々なスキルをコピーできる最強の能力。過去に見た・ダメージ受けた『メモリー』さえ残っていれば、いくつか発動が可能。だが、その反動も大きいので、使えて一回切りだ。


 フォル、お前の奥義(・・)を借りる。



『奥義・覇王天翔拳――――――――――!!!!!!!!!』



 力の限り拳をぶっ飛ばし、全身のエネルギーを出し切った。

 だが、これでも足りるかどうか……!



「ヘデラ! わたしが力を貸す……!」



 そして、ネメシアが(となり)に。



『ホワイトエンチャント……!!!』



 俺の背中に手を()えるネメシア。その刹那、力が急上昇し、体感的に『3000倍』は上がったと思う。そうか、火力倍増か――!


 しかも、女神の力(・・・・)だ。


 今の俺はただでさえ『聖女』で、相性もバツグン。

 そもそも、女神とは相性超良いみたいだし……!



「こここここ、これが女神の力だとォ!? あのシニガミが死にかけておる……。そんな馬鹿な……! 天帝様の最高傑作であるのだぞ!!」



 ふと気づくとコウシが後ずさり、戦慄(せんりつ)していた。

 女神の力に圧倒されたらしい。



「ついでに、コウシ!! てめえも倒してやるよ!!!」


「おのれええええええええええええッ!!!」



 これで最後だ!!!

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