表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第五章 女神復活

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

277/563

第268話 レメディオス死守 - 超怪人接近・国を守り抜け!! -

 俺はネメシアの小さな背中を追いかけた。

 早くも追いつき抜き去った。


「って、ヘデラ!? なんで抜き去るのー!!」

「おぉ、すまん。力が入りすぎた。止まれ、ネメシア」


「わたしは止まってるわよ。ヘデラ、あんたがブレーキ掛かってないのよ!」


「うああああああああ……本気でダッシュしすぎたああああ!!」


 足に力を込めて、俺は急ブレーキを掛けるのも面倒(・・)だったので、後ろに飛び跳ね――ネメシアをお姫様抱っこでゲットした。


「うわあっ、ヘデラ……なにするの」

「みんなの所へ戻るぞ。いいか、今はバラバラになっている暇なんてないんだ。みんなで力を合わせて最後の(・・・)【スターダスト】を探し出すんだ。そして、世界を正常に戻すんだ。それが俺たちの使命じゃないか」


「…………うん、そうよね」


 やっと持ち直したのか、ネメシアは笑顔を見せた。

 ついでに、お腹も鳴らした。



『グ~~~~~~…』



「…………ぁ、だって、まだ朝なにも食べてないもん……」


 赤面して、ネメシアは言い訳した。

 今のシーンで【ウルチャ】が『10万セル』入ったけどな。



 ★



 トーチカたちの所へ戻ると、あのサイネリアとグーパーコンビが居なくなっていた。帰ったのか?


「あれ、いない」

「あの三人ならもういない」

「どういうことだ、トーチカ」

「国の外で何かあったみたい」

「なにかって…………うぉ!?」


 いきなり只ならぬ気配が【レメディオス】全体を(おお)った。

 ……な、なんだこのピリピリした空気。息苦しくなってきやがった……。


「ヘデラ様、緊急事態(EMG)かもしれません」

「分かるのか、エコ」

「ええ、東門の外に巨大な力を感じます。これは、なんでしょうか……。分かりません」

「お前が分からんなら、俺にも分からんな。だが気掛かりだ……もしかしたら、サイネリアたちも、そこへ向かったのかも。よし、みんな飯を食ったら向かおう」


「そんな悠長(ゆうちょう)でいいんですかぁ」

「腹が減っては戦はできんだろう」

「一理ありますね」


 速攻で肯定(こうてい)するエコ。お前も腹が減っていたんだな!



 ★



 なぜか、ぼったくりバー『えんじょい』で朝食を済ませて、俺たちは東門へ向かった。朝っぱらから酒場とはな――まあいいや、スクランブルエッグ美味かったし!



 レメディオスの外へ出ると――



 グーパーコンビが倒れ、あのサイネリアは何とか持ち(こた)えていた。……な、なんだあの敵の姿は――。禍々(まがまが)しいというレベルではない。吐き気を催す邪悪。グロすぎる。エグすぎる! 誰だあんなモン放った奴は!


「……おえ」

「ヘデラ、あのモンスター以上にモンスターなバケモノは何よ」

「俺が知るかいっ! ネメシア、お前は後方にいるんだ」

「守ってくれるの……?」


「当たり前だ。俺にとってお前は……」

「うん」



 →『すまん、今は考えられない……』

  『すまん、今は考えられない……』

  『すまん、今は考えられない……』



 ここは三択(・・)


 どれにするべきか……って、なんでギャルゲー風の選択式なんだよ!? しかも、なんで全部『すまん、今は考えられない……』なんだよぉ! どう考えても、ネメシアをまた泣かせるルートじゃねーか! こんなのバッドエンドだ! 却下だ! あと、そんなワケの分からんシステムはいらんっ!!


「なにブツブツひとりで言ってるの、ヘデラ」


 トーチカに指で頬を突かれた。

 おっと、これでは変人ではないか。



「いいか、ネメシア……俺は……」


「お前が大好きですにゃ~~~~~~~~~~~~!!!!!!」



 猫が勝手に告白しやがった。


「エコ、おまええええええ~~~~~~!!」

「ご、ごめんなさいですにゃ~。顔が怖いですよ、ヘデラ様」


「そ、そうだったんだ……ヘデラ、わたし、嬉しい」

「いや、ネメシアよ、今のはエコが勝手に言っただけだ。――っていうか、遊んでいる暇はねーぞ……!!」


 グロモンスター(?)がのた打ち回るように激しく動き回り、接近して来ていた。動きもキモイな。それの相手をするサイネリアもスゲェけどな。てか、足攻撃……。


 そう、サイネリアは蹴り(・・)で攻撃をしていた。


 へぇ――しなやかで優雅(ゆうが)だし、珍しい体術だな。

 うん、まるでフォルのような格闘術だ。カッコイイ。



『アメイジンググレイス・シャイニング・ウィザード!!』



 うわ、技名なげ~な。

 しかも、なんつう閃光。足がピッカン光ってらあ。うおまぶし。


「ヘデラ、あのサイネリアさんはね、キッカー(・・・・)なの」

「キッカー?」

「うん、蹴り技(キック)を専門としたご令嬢よ。すっごく強いんだから」


 だろうね、あの意味分からんモンスターを軽々と相手してるし。うん、ありゃスゲェよ。あっちこっち動き回っては、足蹴り。動き回っては足蹴りを繰り返している。そのひとつひとつの威力もかなり重く、敵の体をエグっている。ありゃ、大ダメージは間違いない。



 ――でも、あのバケモノもなんちゅう体力だ。

 ぜんぜん倒れる気配がないぞ!



「みんな、サイネリアに加勢(かせい)するぞ!! いいな!!」

応援ありがとうございます。

もし面白い・続きが読みたいと感じましたら

ぜひブックマーク・評価をお願い致します。

下の【★★★★★】を付けて下さると

大変励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ