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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第五章 女神復活

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第266話 感動の再会!? - 二人の男を従える令嬢様 -

 まるで、この世の終わりのような雲だった。

 紫色に変色しまくる空。遥遠くで激しい雷と嵐。嫌な感じだ。


 しかし、今のところ敵の気配らしい気配はない。固く構えていたところで無駄に疲れるだけだ。だから俺たちは気にせず、街へ向かった。



「んん? 人がいないぞ。閑散(かんさん)としすぎだろう。どうなってんだよ……」



「――――」

 沈黙するネメシア。顔がいつになく怖いな。


「…………いる」

 何かの気配を察知するトーチカ。


「いますね」

 エコ、お前もか。



 そして、それは現れた。



「…………なんだ、こいつら」



 豪華なドレスに身を包んだ華やか女性。

その女性(ひと)は、二人のゴツイ男を従えていた。……なんだ、貴族? ご令嬢? あれだけ(きら)びやかに堂々とされていると、それっぽいけどな。


 女性は俺を見つめていた。――って、俺? なんで、俺。

 そういう趣味はないけどなー。


「…………なるほど、フォルのおっしゃる通りでしたのね」

「あん?」


 ドレスの女性が俺を指さす。なんだよ。



「……グースケとパースケ、やっておしまい」



 ――と、変な名前を口にすると、男たちが動き出した。って、その二人(・・)の名前かよ! なんちゅーシュールな名前! 思わず吹き出しそうになったぞ、それ!

 てか、ネメシアはともかく、トーチカとエコが腹を抱えて爆笑していた。


「もにょにょにょ……!!」

「にゃはははははは!!!」


 だから、トーチカ、お前は笑い方が不気味すぎるっつーの!!


 けど、俺も何故だか自然と笑み(・・・・・)(こぼ)れた。



「ぷっ……。グースケとパースケって――――うわっ!!!」



 まて、男がもう俺の目の前に!! ちけぇ!!

 いつの間に移動して来ていたんだ……くそ、ならば!!



『――――――覚醒聖槍・ロンゴミニアド!!!』



 槍を生成して、()にした。

 急だったので、今はガードが精一杯だ。



「――――ふんっ!!!!!!!!」



 グースケとかいうヤツ、槍を殴ってきやがった!! グーだけに!



「……なっ!? ぐぅっ!! なんて威力だ……手足が(しび)れたっ! まさか、足まで衝撃が伝ってくるとはな……。け、けどな、俺には【オートスキル】があんだよおおおおおおおおお!!」



 身を(ひね)り、後退。

 そこで【オートスキル】が発動してくれた。




『――――――パーガトリー・チェーン!!!!!!』




 つまりそれは――『煉獄の鎖』。

 鎖が敵へ向かって、二人を捕縛した。



「ぐお!?」「んじゃこれ!!」



 しかも、火属性魔法が発動しかけて、二人を燃やそうとしたが――



「おやめなさい!!」



 あの女性が止めて来た。……おっと、あっぶね。グッパーコンビを殺しちまうところだったな。捕縛に留めよう。



「大体、あんたは何者で、いきなり何だよ。この男たちもなんだよ。名前おかしいし」

「…………力は(おとろ)えていませんのね。……ねぇ、ネメシア」


 そう女性は、今度はネメシアを見た。



「…………っ!」



 ビクっとネメシアは反応し、(あわ)てた。

 すごい(あせ)ってる。



「サイネリアさん」



 どうやら、ネメシアとは顔見知りらしい。ふーん、あのドレスの女性は『サイネリア』というのか。……ん? サイネリア……なんだ、心がざわつくぞ。


「おい、ネメシア。すげぇ美女と知り合いなんだな」

「ま、まあね……。ていうか、サイネリアさん、何しに来たんですか! 聖地奪還作戦はいいの?」


「まずは自己紹介ですわね。『サイネリア・ヘールボップ』です。よろしく。

 ネメシア、あなたの力が必要だから迎えに来たのですよ。ハッキリ言いましょう。女神の力(・・・・)が世界を救うのです」


「…………」


「え、ネメシアって、女神だったの?」

「やはり……」


 事情を知らないトーチカはポカンと、エコは察していたみたいだな。俺はまあ、ゴータマ戦で知ったけどな。

応援ありがとうございます。

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