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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第四章 未来

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第249話 王国復活 - 建築スキルの奇跡 -

 仲間と合流した俺は大量の『木材』を使って、家を建て直しまくった。

 そうそう、ちなみにだけど【極スキル】に『SPG』は存在しない。というか『0』なので、いくらでも使いたい放題。それが【極スキル】の真髄(しんずい)ってヤツかね。


 ネメシアが『ホワイト』を使いまくれるように、俺もまた『建築』が使いたい放題だった。こりゃすげえや!! 最強すぎて笑いが止まらんねッ!


「ふぅ~~~。こんなところか。もうほぼ全部復活したぞ」


「ありがとう聖女さま!」「キレイなお姉ちゃんありがとー!!」「うぉおぉまさかまた家で暮らせる日が来るとはあああ(号泣)」「聖女さま愛してるー!!(大泣)」「聖女さま結婚してくれー!!」「家だぁ! ママ家が戻ってるよー!!」「これで安心して生活できるぞ!」


 などなど歓喜の声に包まれていた。


「はぁ~~~。疲れた……もう無理。動けない」

「お疲れネメシア。トーチカとエコもすまなかったな」


「うにゅー……」


 ただでさえ(うつ)ろな瞳をしているトーチカの目は完全に死んでいた。ありゃー、相当疲れているな。うん、明日はゆっくりしよう。


「げろーん」


 エコは地面倒れ、横になっていた。てか、『げろーん』ってなんだよ。こえーよ。


「みんな、家へ帰ろう」


「うん~…」「かえろー」「にょーん…」


 だめだ、みんなボロボロだぁ。という俺も足腰がガタガタで痛い。人間、無理はよくないな、体は資本って言うしな。



 ★ ★ ★



 【貴族邸宅】に戻って来た。

 やっぱりまずはお風呂だよなあ。うん、一仕事の後の風呂。最高じゃないか。ゆったり汗を流そうっと。


 服を脱ぎ、裸に。ドアを開けて浴場内へ向かって歩いていく……


 ――と、まった!!


 そうそう、この家の風呂は何かとヘンなのが出るからな。バスタオルを巻いておこう。俺の神聖な裸をそう何度も見られてたまるかってーの!! これ以上、裸を隅々まで見られたら、お嫁に行けなくなる! 行くつもりもないけどな!!


 バスタオルを巻いて、俺はドアを開けた。



 で、また(・・)やっぱりヘンなのがいたんだなぁ、これが。



「なーんで毎度毎度、先客がいるんだよ……今度は誰だ。男だったら即追い出す! ……て、なんだ……誰かと思ったらお前かい」


「どうも。ネメシアさんとトーチカは後程にとの事だったので、先に入っていましたよ。ヘデラさま」


 つるぺた『ロリエルフ姿』のエコだった。


 あ……そうか。

 やっと謎が分かったぞ。


 この【貴族邸宅】にはじめてやって来た時だった。なんか妙な人影を見た気がしたんだ。ネメシアが『幽霊』だとか言って恐れていたけど、やっと謎が解けた。確か、あの後モンスターも出現したけど、その『幽霊』と定義していたヤツはこの風呂に(つか)かっていた。だから、おかしいとは思っていたんだ。


「はぁ、そういうことか。分かってしまえば実に単純だな」

「ん、そんな(うなず)かれてどうしたのですか?」

「いや、こっちの話だ。で、エコ……隣いいか」

「はい。遠慮(えんりょ)なくどうぞ」


 俺はエコの隣に()かった。

 へえ、こうして近くで見ても本当に可愛いなぁ。肌がモチモチのスベスベだ。


「お前本当にエルフだったんだ」

「そうですよ。もう長いこと生きていますけどね。人間とエルフの寿命って違いますから。私の年齢は『3000歳』ですけど人間に換算すれば『12歳』です」


「はぁ!? 『12歳』? ウソつけ。お前のよう12歳がいてたまるか。ビーム出すし」

「エルフですから!」


 そう『えっへん』とつるぺたを張るエコ。

 そんな俎板(まないた)で自慢げにされてもなぁ。


「あの、ヘデラさま……今何かすっごく失礼なこと思いませんでした?」

「……ぅ。な、なんでもないさ。そや、このロリ形態だと猫耳はないんだな。猫だからてっきりあるかと思ったけど」


「ええ、あれはあくまで仮の姿ですから、こちら本来。ですが、こうしている今もヘデラさま以外には猫にしか見えませんよ。ただ、ここへやって来たばかりの時は気を抜いてしまっていて、幻術を掛け忘れていましたけどね」


 だろうな。じゃなきゃ、ネメシアが『幽霊』を目撃するはずないもんな。それより……むぅ、マジで可愛いなコイツ。()でたい……無性に撫でたい。むしろハグしたい。ぎゅうぎゅうしたい。


「……て、ヘデラさま。なんでそんな獣のような目で私を見つめるのです!? なんかヨダレ垂らしていません!?」

「エコ……」

「ひ!? ちょっと、近いですよ……! きゃ!?」


 俺は我慢できず、エコをとっ捕まえた。

 母親が子供を背後から抱くような形で収めた。ちっさぁ……!


「うにゃーん! やめてください、ヘデラさまぁ……!」


 エコはジタバタ暴れるが、次第にその力を弱めていった。お?


「……なんでしょう。すっごく安心します」

「そうなのか。まあ、俺、聖女だし。そういう神聖なのとかあるのかもな」

「そうですね。きっとそうなのかもしれません……にゃぁ、ねむねむ」


 あ、エコのやつ寝ちゃったぞ。

 むふん。このままお風呂楽しもうっと!


 今日はこの【貴族邸宅】はじまって以来の最高のお風呂だった。

いつも応援ありがとうございます。

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