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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第四章 未来

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第239話 血と汗と涙の結晶 - 聖女の荒稼ぎの秘密!! -

 ここまで本当に苦労した。

 【闇オークション】なんて物騒すぎるものに参加した挙句(あげく)、悪趣味貴族との入札バトルが勃発(ぼっぱつ)

 激しい応戦を繰り返した。


 こちらの資金は圧倒的に不利だったが、仲間の資金提供もあり、俺は無事に勝利を得た。



「これが【建築スキル】の『パープルスター』か」



 どうやらスキルは、星の形をした紫色の結晶に閉じ込められているらしい。それをセットすれば使えるようになるんだとか。


「これが【31,420,000セル】かぁ、高いなぁ」

「いいじゃない。それで王国を救えるのなら安い買い物よ~」


 ポジティブ思考のネメシアは、手をヒラヒラさせてもっともらしいことを言った。さっきはあんなヤバイ顔をしていたけどな。


 そこで、エコが俺の肩に乗ってきた。


「しかし、ヘデラさまが【10,000,000セル】をお出しになられるとは。そんな資金、どこから拠出(きょしゅつ)されたのですか?」



「あー…それな。実は……ネメシアに緊急で協力してもらってな……」



 思い出したくもない。

 出来れば、あの過去はもうなかったこと(・・・・・・)にしたいくらいだ。協力してくれたネメシアも顔をほんのり赤くしている。くぅ!


「ヘデラ、どうやって落札したの」


 起きたのか、トーチカが目をこすりながら疑問を投げかけてきた。そんな絶妙なタイミングで起きなくても。


「僕もすっごく気になります。ヘデラさま、なにをされたのですか?」

「私も気になります!」


 王子と猫もずいずいっと顔を寄せてくる。

 ああもう、みんな顔が近いな。


「う……。聞きたいのか……?」


 みんな、うんうんと(うなず)く。

 えー…そんな気になるかぁ。けど、これは説明しなと引いてもらえそうにない。あー、もう、仕方ないな。では、ネタバラシといこうかチキショウめ!



「……ほら、ネメシアって配信しているだろ。【ウルチャ】だよ。あれを最大限に活用したのさ。それだけのこと」



「それだけのこと? あやしい」


 ずいっとトーチカも顔を近づけてくる。

 うわっ、息が掛かってるって。近い近い。もうちょいでキス寸前だぞ!?


「ヘデラ、みんなにきちんと説明しないと、納得してくれそうにないわよ」


「そうは言うがな、ネメシア……。ああ、もう分かったよ。説明するよ。みんな、実はな……ネメシアの配信を使って、俺は……少し、いやちょっと……ギリギリで胸とか……やらしいポーズを映してもらったんだ」


 そしたらどうだ。


 【ウルチャ】のジェットストリーム。ネメシアいわく、もはや、荒らしではないかと思えるくらいに、投げ銭一色に染まったようだ。勢いはまったく(おとろ)える気配がなく、その結果が【10,000,000セル】だった。


 だから――『血と汗と涙の結晶』というわけだった。


 あー……。


 すげぇ恥ずかしかった……なんで、聖女(おれ)が大事な体を売らなきゃならんのだか。けどま、おかげで【建築スキル】は落札できたんだけどな。



「はぁ、なるほど。その手がありましたか。その美しい美貌(びぼう)豊満(ほうまん)な胸をお持ちのヘデラさまであれば、男性リスナーを落とすなど、雑魚モンスターを倒すよりも容易(たやす)いことですね。つまり、脱いだんですね!?」


「脱いでねーよ。胸元をちょっとチラっと出しただけだ!」


 そう、下着がギリギリ映るか映らないかで何とか攻めた。あまりに過激だと、配信が『BAN』されちゃうとネメシアがしつこいくらいに五月蠅(うるさ)かったので、俺は問題ない範囲で攻めたわけだ。


「ヘデラ、えっち」

「う、うるさい。次はお前が脱いでくれ、トーチカ」

「いいよ~」

「いいのかよ!?」


 じゃ、次はいざとなったらトーチカのえっちなポーズに期待しておこう。下手すりゃ俺を超えられるんじゃないか。猫耳メイドだし。可愛いし。


「…………」


 ん。そや、王子がなんか固まっているな。

 顔を赤くして。


「おーい、王子?」


 だめだ、反応ねーや。

 どうやら、俺のなにかを想像していたらしい。それで、こうなっちまったと。おいおい、勝手にイメージして勝手に固まるなって。


 まあ、なにはともあれ、これで王国【レメディオス】に帰って倒壊した家屋を直し、復興(ふっこう)してやるんだ。


 帰ろう。

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