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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第四章 未来

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第238話 闇オークションバトル - 勝利の栄光を掴むのはどっちだ!? -

 俺たちが狙っている【建築スキル】はとんでもない価格になっていた。



 現在の価格なんと【5,000,000セル】――。



 ここまで急騰(きゅうとう)するとはな。

 それもこれも、あのゲスい貴族が(ねば)りまくるからだ。



「お~っと! スキル部門では本日最高値! 【5,000,000セル】です!! 今日はかなり白熱しております。はたして、どちらの手に【建築スキル】は渡るのでしょうか! 目が離せません!!」


 実況も興奮(こうふん)している。


 しかし、ここまでか――!



 <ピコーン!!>



 お?



 【 合計:6,900,000セル の ウルチャ がありました 】



 ブッ――――――――――!!!!!!



「ネ……ネメシア!! やったのか!!!」

「…………(コクッ)」


 お、おぉ……!


 あまりの衝撃的な投げ銭に(うなず)くことしかできないネメシア。ていうか、ヤバイ顔に!! 口元は歪み、目は完全な『セル』になっていた。


 残念ながら、これ以上はとてもじゃないが、お見せ出来ないレベルになっている! 少なくとも、美少女のする顔ではないぞ(超ドン引き)。



「へへ……。へへへへへへ……」



「お、おい! ネメシ――」

「わたしはお金持ちよぉ~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!」


「ネメシア――! 戻ってこおおおおおおおおおおおおい!!!」



 だめだ。

 ネメシアは【ウルチャ】で大金が手に入って、口元がヨダレまみれだ。あれは絶対、脳内麻薬ドバドバなヤツだろ。気が狂っとる!



 だが、まだ戦える……!



「ここは一気に……『700』で!」



「くっ!」


 さすがの貴族も顔が引きつる。勝ったか!?


「では……私はこの『奴隷(ドレイ)』を『500』で出す!!」


 すると、



「おぉぉおぉおお~~~!!!」



 なぜか場内からどよめきが。

 つーか、『奴隷』だって!?



「んなのアリかよ! 反則だろ!!」

「いいえ、このオークションは『奴隷』の売買も認められています。……なんといっても【闇オークション】ですからね」


 トーチカの頭の上にるエコが説明してくれた。なるほどねぇ。

 ところでトーチカのヤツ、あんな頭をコクコクさせてほぼ寝ているな。横顔だけど、寝顔可愛いな。


 って、そうじゃねーや。


 くそ。『奴隷』とかそんなルール聞いてねーぞ!


「じゃあなんだ、貴族の方は実質【12,000,000セル】ってことか」


「そうなりますね」


「俺たちの手持ちは、全部で【11,420,000セル】……足りない!」



 さすがに【ウルチャ】も止まった。

 もうちょい頑張れよ、リスナー!!



 ここまでか……。



「まだです!」


 王子!


「僕が【10,000,000セル】出します!!!

 これで現在の価格は【21,420,000セル】ですね」



「「「「「おおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!!!!」」」」」



 観客が、かつてないほどに大興奮した。俺もびっくりだよ。まさか、あの王子が自腹で金を出すなんてなぁ。


「まじか!?」

「ヘデラさまの為なら惜しくありません」


 キリッと王子は言葉を締めくくった。なにこのイケメン。()れた。

 これで勝ったか。



「まてえええええええいッ!!」



「あの貴族、まだ諦めてねーのか!!」



「わ……私は『奴隷』を三人追加する!!! これで全員だ!

 ひとりあたり『500万』だから、【15,000,000セル】を追加だ!」



 まだ奴隷がいるのかよ!!

 だけど、あれで全員か。しかも、みんな可愛い女の子ばかりじゃないか。ゲス貴族め。今すぐ神罰を食らっちまえと俺は祈っておいた。


 ちなみに、貴族は手持ちはもうないようで『奴隷を追加しただけ』なので……現在の価格【27,000,000セル】となった。


 向こうの優勢か……。

 貴族は全身汗まみれではあったが、ニヤリと嫌味たらしく笑った。勝利を確信していやがる。……ああ、くそっ。そこまでして【建築スキル】が欲しいのかよ。つーか、汗クセーんだよ!



 けどな。正義は必ず勝つんだよ。



「……こうなったら、俺の血と汗と涙の結晶【10,000,000セル】を出す!!」



 俺はこことぞばかりに、全てを出し切った。



「バカなあああああああああああああああああああああ――――――!!!!! いっせんまんだと!? どこからそんな大金を!!! クソォォォォ!! 奴隷やら闇アイテムを買いすぎたせいで手持ちが……おのれえええええええええ!!!」



 貴族は、さすがにこれ以上のタマはないらしく、あえなく撃沈した。



「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」」



 拍手喝采(はくしゅかっさい)。終わったな。



『ハンマープライス! 落札です! 【31,420,000セル】にて終了!!』



 っしゃああああああああああああああ!!!



 俺は【建築スキル】を手に入れた!!

いつも応援ありがとうございます。

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