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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第四章 未来

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第230話 戦う熱血王子 - 外の世界はモンスターだらけ!? -

 はじめて国外を出た。


 外の世界は思ったよりも平凡で、草原フィールドが広大に続いているだけだった。


「なんだ……案外、普通だな」

「うん。普通。けど、モンスターはいるから、ヘデラ、気をつけてね」


 そう、ナックルダスターを構え、冷静にモンスターをバンバン撃つトーチカは、尋常じゃなくハードボイルドだった。硬派だねぇ。


「お、ドロップアイテムだ。この菱形(ひしがた)はなんだ~?」


 なんか、やたらションボリしたモンスターを倒した。


 しかも大量にだ。


 なんだか、あの気の毒なモンスターを倒すのには気が引けたが、その割には超獰猛(どうもう)だったので仕方あるまい。


 まさか、こんな→【´・ω・`】顔したモンスターが凶暴で、むちゃくちゃ強いとは誰も思わない。初見殺しかよ。



「ああ、それはゴミね」

「ゴミかよ!」



 ネメシアにバッサリ言われて、俺はドロップアイテムを捨てた。アイテムがコロコロ転がっていく――が、エコがそれに反応し、口に(くわ)えた。猫の習性か。


「にゃー」

「こら、エコ。そんなもの拾うんじゃありません」


 俺は、エコからアイテムを取り上げようとした――



 時だった。



『ズド―――――――――――ン!!!!!』



 空から巨大なモノが落ちてきた。なんぞ!?


「お、おい。なんだこの巨大すぎる物体は!」

「こ、これはモンスターよ!」


 (あわ)てまくるネメシアの表情を察するに、マジらしい。



 デカすぎんだろ!!!



「ヘデラさま! 僕がお守り致します!!」


 颯爽(さっそう)と俺を(かば)うラナン。その必死な姿が、ほんの少しだがカッコ良かった。


 いや、それより巨大モンスターだ。



「おい、エコ。あのモンスターは……巨大な『こんにゃく』と『はんぺん』と『さつま揚げ』に見えるのだが」



「ええ、つまり『おでん』ですね! 美味しそうです、お腹が減りました!!」


 真面目な顔して説明――いや、感想を述べる猫。



 役に立たねぇ!!!



「おでんのバケモノか。しかも巨大……なんか強そうだな」

「ええ、中ボスクラスの強さはあります! 気を付けて、ヘデラさま」


 サポートらしく、エコは情報を寄越(よこ)した。

 なるほど、デカイが中ボスクラスか。オーケー。



 ===== !!WARNING!! =====


 【フツーの討伐】


 【中ボスモンスター『オッデーン』 3体 を 討伐せよ!】


 【報酬期待度:☆☆】


 ===== !!WARNING!! =====



僭越(せんえつ)ながら……僕が先陣を切らせて戴きます!!」


「お、おい! 王子!」



 ラナンは、やたらカッコイイ剣を構え、果敢(かかん)にも飛び出して行った。


 すると、



「うおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉっ!!!!!」



 叫び、その勢いでビヨーンと飛び()ねた。


 え、意外なギャップ!


 見た目に反して熱血キャラか!?

いつも応援ありがとうございます。

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