表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第四章 未来

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

228/560

第220話 超緊急クエスト - 大量のゴブリンを討伐せよ! -

 それは唐突(とうとつ)に起こった。


『ドドドドドドドドドドッ!!』


「何事!?」


 なにやら『城門』の方から、(ただ)ならぬ地響(じひびき)きが。


「ちょ、あれ、モンスターの群れよ!?」

「む、ネメシア。分かるのか」

「ええ、わたし、『ホワイト』を空に展開しているから、そこから観測したわ。アレは『クラウンゴブリン』よ」

「クラウンゴブリン? なんだ、王冠(おうかん)でもつけてるのか~?」


 目を()らしていると、


「違う。道化師のほうだよ、ヘデラ」

「ああ、ピエロか。ないす補足、トーチカ。……って、なんかピエロみたいなゴブリンが大量に向かってきとるー!!」



 ===== !!WARNING!! =====


 【国の存亡を懸けた討伐】


 【通常モンスター『クラウンゴブリン』 1500体 を 討伐せよ!】


 【報酬期待度:☆☆】


 ===== !!WARNING!! =====



「は……ちょいまてコラ。なんだよ『1500体』ってよ! 多すぎるだろ……!」

「ヘデラ、どうするの。さすがにあんたの【ほーりー☆くろす】でも倒しきれないんじゃ……」

「ああ……俺の【ほーりー☆くろす】は『Lv.1』で、有効レンジが1000体まで。ゴブリンは、その数を上回っているからな。けどま、連射すればいいだろ」


「いや、無理でしょ。SPG足りないんじゃ」

「え、SPGなんてあんの! そや、この前から回復はしてないな……げ! 俺、SPG空じゃん。どうしよ。これじゃ、スキル発動できない」

「ちょ……やばいって!」

「ネメシア、お前の『ホワイト』は攻撃は出来ないのか?」

「出来ないこともないけど……うーん。仕方ないわね。消費SPGが膨大だから、あんまり使いたくなかったのだけど」


 あるにはあったのか。


「じゃ、いくわよー…」


 すぅ~っと息を吸って、ネメシアはスキル『ホワイト』を力強く発動、自身の背後に大きな穴を展開した。そして、それを放った。おお、すげえ。



「ホワイトアロー!!」



 複数の矢を【ホワイトホール】から放っていた。

 いや、ありゃ矢の雨だぞ!


 『ホワイトアロー』は弾丸に匹敵するスピードで、ゴブリンたちへ襲い掛かり、かなりの数を倒した。ナイスゥ!


「やったな、ネメシア。お前やれば出来るじゃないか!」

「それほどでも~♪」


 えっへんとネメシアは胸を張った。うん、マジでよくやった。……けど、ゴブリンはまだそこまで減っちゃいない。


「任せて!」

「お、トーチカ!」


 野菜を食い終えたトーチカが猛スピードで走っていく。足はええな。


 ダブル指銃で魔弾を乱れ撃ちし、ゴブリンを次々と倒していく。へえ、なんかシューティングみたいで楽しいな。


 しかし、ゴブリンは次から次へとやってくる。キリがねぇ!!


 しかも、


「まずい! 子供が取り残されているぞ……! トーチカ!」

「イエッサー。任せて。子供を救助する」


 ぴょーーーんと飛び跳ね、一回転。いや、十回転以上はしたか。トーチカは、一気に子供の地点に移動した。はやッ!

 子供を抱えつつ、トーチカは片手で魔弾を撃ちまくる。いやぁ……なんつーか、戦う猫耳メイド――かっけええな。俺女だけど、惚れそうだ。


「よくぞ戻った、トーチカ」

「楽勝。けどもう、残弾が……。はぁこれだから、【拡張マガジン】が欲しいんだけどな」

「へえ? それがあれば、もっと魔弾を撃てるのか」

「うん。でもね、【拡張マガジン】スキルは取るのが大変でね。あとお金も掛かるし」

「分かった。今度検討しよう」

「ほんと? やった、ヘデラ好き♪」


 そうトーチカは抱き着いてくる。

 猫耳メイドの『コックガンスリンガー』……まさかここまで強かったとはな! パーティに迎え入れて正解だったな。



「だが、これでも全滅ならずか。ネメシア、SP回復アイテムとかないのか?」

「あ……そか。忘れてたわ!」

「あんのかよ!?」


 ネメシアは『ホワイト』に手を突っ込み――


「SPG回復剤の『SPGミナギール』~♪」


 俺はそれを即奪い、蓋を開け――飲んだ。


「ああもう説明させてよね~! それはね――」

「いや、説明いらんだろ。それより、SPGが全回復したぞ。これなら!」


 俺は構え、そして、



「ほーりー☆くろす――――――!!!」



『ドドドドドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!』



 空から一斉に『光の十字架(ホーリークロス)』が落下するや、クラウンゴブリンは塵となった。



 【 クラウンゴブリン 1500匹 討伐完了! 】


  = リザルト =

 【 6,660 の 経験値 を 獲得しました 】

 【 19,800セル を 入手しました 】

 【 ゴブリンのツメ × 1230個 を 入手しました 】



「いいね。今回はウマウマだな」

「お疲れ、ヘデラ。やっぱり、あんたは最強の聖女ね」


 ドロップしたお金と収集品を『ホワイト』に突っ込みながら、ネメシアは褒めてくれた。そや、それストレージになるんだよな。便利だなーホント。


「そうか。あんまり実感ないけどな」

「ううん。あれが証拠よ」


 そう、ネメシアはどこか指刺す。その方向に――



「うわ、街の人たちがたくさん!」



「子供をありがとー!!」「すげえよ、聖女さま!」「あんたたちはヒーローだ!!」「聖女さまバンザーイ!!」「スライムもゴブリンも倒してくれるなんて!」「あの三人がいれば、この王国は安泰(あんたい)だな」「聖女さま、好きだー!!」「俺は、あの白黒髪の女の子がいいなぁ……」「え、おまえ、そこは普通、猫耳メイドさんだろ」


 ……などなど、すごい大盛り上がりだった。

 うわ、こりゃビックリだ。


 あ、そっか。


 前のスライムの時はすぐに移動しちゃったし、人々も逃げ惑っていたからな。そんな余裕はなかったわけだ。

 しかも今回は、街への被害もゼロ。完璧な討伐だった。


「よし、みんな帰るか」

「「おー!」」



 ……アレ。



 なんか忘れているような。



 まあいいか!

いつも応援ありがとうございます。

もしも面白い・続きが読みたいと感じましたら、ぜひブックマーク・評価をお願いします。感想もお気軽に書いて戴けると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ