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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第四章 未来

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第218話 ネコミミメイドは万能です - お店を出して大儲け!? -

 すごい星だ。この異世界の夜は、満天の星に満ちていた。

 銀河がクッキリハッキリと見えている。爆発的星形成(スターバースト)すぎてヤバイ。なにがどうなったら、あんな欲張りセットになるんだか。


 そんな美しい眺望の前で食事が出来るなんて……贅沢(ぜいたく)すぎやしないか。

 しかもだ。


「トーチカの料理はマジで美味い」


 さすが、コックガンスリンガー。

 万能メイドすぎる。


「はい、こっちも食べてみて」

「へえ、これは?」

春巻(はるま)き」

「なるほど、どれどれ……はぐっ。うわぁカリっとパリっとして、うっま!」


 口の中に広がる肉汁が濃厚(のうこう)でたまらん。


「そ、そうね。こんな美味しいもの初めて口にしたわ。すごいわ、トーチカ」


 ネメシアもトーチカの料理を絶賛(ぜっさん)していた。

 そうだろうな、これはお店を開けるレベルだぞ。


 ん……まてよ。


「資金が出来たら、お店を出してもいいかもな。そうすりゃもっと儲かるぞ」

「ヘデラ、それ名案~! いいわね、わたしの【ウルチャ】にも限界はあるし、お店を開くとなると膨大な資金が必要だし」


 と、盛り上がっていると、トーチカは――


「うん。実はね、わたしの願いのひとつはそれなんだ」

「へえ、お店を出すことだったのか。いや、それなら俺たちが何とかしよう。ほら、叶えられる願いはさ、自分で叶えた方が達成感があるだろう」


「ほんと? なら、【スターダスト】は別の願いにしようかな」

「そうしろ。その方が絶対イイ。ちなみに、カリカリを黙々と食っとるエコはどう思う?」


「いいと思いますよ~。【スターダスト】を見つけ出す手掛かりにもなるかもしれませんし、もしかしたら、偶然見つかるってこともあるかもしれません。あと、ほら……あの【秘密結社】でしたっけ。怪しい集団の情報収集も必要ですからね」


 エコも賛成っと。


「よし、それじゃ【スターダスト】を探すついでと言っちゃなんだが……『お店』を作ってみるか」


 みんな(うなず)く。よし。


「うん、ちょっと楽しくなってきたじゃない!」

「楽しみだなぁ。あたしのお店か~」

「それでは、わたしは客引きでもしましょうかね」


 エコ、お前は招き猫にでもなる気か。

 それはそれで、繁盛(はんじょう)しそうだな。喋るし。



 ★ ★ ★



 ――就寝前、こんな出来事があった。


 こんな広い【貴族邸宅】だというに、みんな俺の部屋に集中した。なんでや!


「…………ネメシア、お前はなぜ俺の部屋に」

「だ、だって幽霊が」

「子供か! つーか、アレはモンスターの仕業だって判明したろ」

「そうだけどー…。でも、いいじゃない……減るもんじゃないし!」

「せっかく、ネメシアの部屋もあるのに」

「う、うるさい。幽霊もそうだけど、引っ越してきたばかりだから慣れないのよ! いいから一緒に寝てよ、ヘデラ」

「なんかそれ、ちょっとアブナイ発言だな」

「うっ。バカ! 女同士でしょうが! だから、お願い」


 食い下がるなぁ。あの目はもう引かないな。

 仕方ない、一緒に寝てやるか。


「――で、トーチカ」

「あたしは、ヘデラと一緒がいいから。ね?」

「ねって言われてもなぁ」


 なんかもう、寝巻姿でくつろいどるし……引き剥がせそうにない。


「あー、あとエコ。……まあ、お前はコンパクトだからいいか」


 結局こうなるんだよな~。

 まあいいか。こうしてみんなと一緒に寝るのも。


 しかし俺は、後に激しく後悔することになったのだ。



 ネメシア、寝相わるっ!!!


 トーチカ、寝言多ッ!!!


 猫、ビームすな!!!!!!!!



 ・

 ・

 ・



 ――翌朝。


「あれ、なんで天井に穴が……」


 ネメシアは穴のあいた天井を、ポカンと見上げていた。


「それな。それは、化け猫の仕業だ。おい、エコ。罰として修復費を稼いできてもらう」

「えー! あれ、私がやったんですかー!」

「残念ながらな。あと、トーチカ。よく分からん儀式みたいな寝言はヤメロ。不気味すぎるわ。あと、ネメシア。お前は寝相(ねぞう)が鬼悪いな。ゴミ箱に頭から突っ込んでいたぞ」


「えっ……そうだったの。自分じゃよく分からないし」


 おまえなっ……。


 とんでもない朝を迎えたのだった。



 ひょっとして、この中で一番まともなの……俺なのか?

いつも応援ありがとうございます。

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