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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第四章 未来

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第214話 女王様、巨人になられる - 秘密結社の謎 -

 ビキニアーマーのアマゾネスに取り囲まれた。


 その人数、百を優に超えた。多すぎ!


 なんという肌色。しかも、どのアマゾネスも美人揃い。壮観すぎる……俺がもし男だったのなら、かなり嬉しい光景だった。しかし残念ながら、今の俺は『聖女』なので、これっぽっちの魅力も感じない。


 いや、それよりだ。

 アマゾネスたちが激怒している。俺が女王様をクシャミで吹き飛ばしたからだ。


「よくも女王様を吹き飛ばしたな! この反逆者め!」

「いやだから、わざとじゃないってば。たまたまクシャミが出ちまったんだ」

「黙れ! どんな理由であれ、女王様に手を挙げた。この大逆の事実がある以上は、お前たちを重大な敵とみなす! 処刑だ! (さら)し首だ!」


 ぐぐっと圧が掛かってくる。やっちまったなぁ、俺。


 万事休すかと思っていたら――


『まて。待つがよい。そう怒るでないぞ、パエリア』


 女王様の声が聞こえた。

 パエリア? ああ、あの美人アマゾネスのリーダーか。


「お……どこだ! 女王様、どこにいる! 小さくてどこにいるか分からん。頼むから、俺たちこのままだと処刑されそうだから、何とかしてくれ」


『うむ。なんとかしよう。じゃがこれではな――』


 困った。

 米粒サイズの女王様を探すなんて、難易度高すぎる。


 しかも、俺たちは今、アマゾネスに取り囲まれている最悪な状況だ。


「うーん……。エコ、なんとかならないか」

「なぜ困った時の私なんですか……。私はひ弱な猫ちゃんですよぉ……」

「頼む」

「頼むって仰られても。もう、仕方ありませんね」

「あ、やっぱり何とか出来るんだ」

「ええ。あくまで『一時的』にですけどね」


 尻尾を振るエコ。すると、魔法が城全体に広がり――



『ボンボンボ~~~~~ン!!』



 なんて変な音がするや、女王様が大きく(ふく)れ上がった。


 ん――まて。


 どんどん大きくなっていくぞ!



『ボンボンボ~~~~~ン!!』



「うぉい! 猫! 女王様が城の天井突き抜けて巨大化していくぞ!!」

「あ……やりすぎちゃいました、テヘッ☆」

「てへじゃねえええええええっ!!!」


「ちょ、ちょっと! ……ヘデラ、これヤバイんじゃない!」

緊急事態(エマージェンシー)……」


 ネメシアもトーチカも逃げた。



「「「きゃああああああああああ!!!」」」


 アマゾネスたちも突然の出来事に、大慌てで逃げ惑っていた。



『ボンボンボ~~~~~ン!!』



 おいおい。女王様が百メートル級の巨人になっちまった。



駆逐(くちく)されないといいですが」

「誰にだよ! エコ、せめて普通サイズにしてくれ……」

「りょ、了解です」



 ★ ★ ★



 なんとか女王様を普通サイズにした。猫が。


「おお! 三年ぶりにこの姿に戻れたのじゃ、感謝する。まさか、【死の呪い】が解けるとは、これはどの者の手柄じゃ?」


「あ、それ。俺の肩に乗っかってるこの黒猫のエコです」


「ほう、そなたが。不思議な猫じゃなあ」

「はじめまして、女王様」

「んなッ! 猫が喋りおったぞ。これは珍妙な。――して、このミニマムな【死の呪い】は解除されたと認識してよいのか?」

「残念ながら『一時的』です。その【死の呪い】は強力すぎて……あと数十分もすれば、また元に戻ってしまうでしょう」

「……そうか。残念じゃ」


 肩を落とす女王様。

 そや、普通サイズといえど、割と小さいな。トーチカと同じくらいだな。


 て、そうだ、女王様の背はどうでもええ!


「女王様、とりあえず処刑の取り消しを!」

「おお、そうじゃ。アマゾネスたちは下がってよし。余の問題に口出しは一切するな。よいな」


 アマゾネスたちは素直に頭を下げ、引き下がった。


 なるほど、忠実(ちゅうじつ)なんだな。


「ほっ……。あとは本題だな。その【死の呪い】についてと【スターダスト】のことも教えて欲しいんだ」


「ほう、【スターダスト】とな。……うむ。どのみちこの【死の呪い】に直結する話じゃ。よかろう」


 女王様は俺たちを見渡す。

 咳払(せきばら)いし、話を始めた――。


「よいか、この最悪の【死の呪い】の原因……それはある謎過ぎる【秘密結社】が関わっておるのだ」



 謎過ぎる【秘密結社】?

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