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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第四章 未来

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第211話 どんな願いでも叶う - スターダスト -

 宿屋は、()()微塵(みじん)になってしまい、使えなくなったので、近くのヘールボップ教会にお邪魔した。数人の怪しい先客がいたが、気にしないでおこう。


「そんで、ネメシア。俺たちの目的は――【星屑】(スターダスト)とはなんだ」


「いいわ。教えてあげる。スターダストとはね――この世界のどこかに存在する伝説の屑(・・・・)なの!」

「伝説の屑……なんかイヤすぎる響きだなそれ」


「あ、違った、星屑(・・)! とても希少性の高いもので、幻とまで言われているの。けどね、それは確実(・・)に存在するわ。いい? 【シュテルネンハオフェン】、【アマデトワール】、【エンハンブレ】この三つが全て(そろ)えば、どんな願いでも三つ叶うのよ」


 へえ~?


「どんな願いでも……そりゃ凄いな。どこかの戦闘民族の話にそっくりだが、細かいツッコミはしないでおこう。まあ、でもこっち三つだ。簡単だな」


「簡単じゃない。スターダストはこの数千年、ひとつだけ(・・・・・)しか見つかっていない」


 頭にエコ(猫)を乗せたトーチカが眠たそうにそう言った。


「ほー。ひとつは見つかっているんだな。てことは、あるにはあると。いいね、全部手に入れて三つの願いが叶う――か。俺らのパーティは三人(・・)だし、ちょうどいいな」


「まって! ちょっと待ってください!」


 突然、セクシーな声が静止してきた。



 誰だ!?



 猫だ。



「なんだ、エコ。お前は『猫』だろう。叶えたい願いなんかあるのか? あれか、永久にキャットフードが食べたい……とか」

「これでも私は美食家ですので。ずっとキャットフードはちょっと……。いえ、そうではないのです。ネメシア様です! ネメシア様が人質に!!」


 え?


 人質!?


 よ~~~~~~~~~~く見ると、教会に居た怪しいヤツ等が、ネメシアを人質にしていた。えー…。


「おまえ、人質に取られてんじゃねーよ……」

「もがあああもががががががもがががああっ!!」


 口を塞がれていて、なに言ってるか分からん!



「ちくしょ……こんなところに刺客とはな。すまん、ネメシア!! お前の意思は継いだ……あとは俺たちに任せておけ!」


「もがあああああああふぁがめばあああああああああッ!!!!」(←置いていくなバカ! コロスと言っている)


「じょ、冗談だ。そう怒るな。ちゃんと助けてやる! 猫が!」

「わ、私ですか!? そんな無茶な~! 私はただのカヨワイ猫ちゃんですよ!?」


「む。てっきり口からファイアブレスくらい吐くかと思ったが」

「にょ!? 口から!? そんな品のないこと出来ないですよ!! 出来ても、目からビームくらいです!」


「じゃあ、それだ!」


「わっかりました!!! 目からビーーーーーーーーーーーーーーム!!!」



 猫が目から怪光線(ビーム)を出した。



 怪しい奴らはふっ飛んだ。空高く、どこまでもどこまでも遠くへ。



 キラ~~~~~~~~~~ン☆



 お星さまになったとさ。



「大丈夫か、ネメシア!」

「……いや、あの。大丈夫なんだけど、猫が目からビーム出したような……」


 エコのビームにびびったらしい。

 怖かったのか、その場にヘニャヘニャとへたりこんだ。


「あんな事でびびっているようじゃ、まだまだだな。この猫助は、いつか口からファイアブレスも解き放ってくれるさ」

「いやです」


 (わず)か数秒で拒絶された。

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