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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第四章 未来

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第210話 聖女限定補正 - 経験値もお金も稼ぎ放題 -

 サポート猫のエコによれば、俺の【獲得経験値】だけ(・・)『倍率+100%』に設定されているらしいとのこと。よって、一気にレベルアップした――と、そんな驚きの説明をしてくれた。



 聖女限定の補正らしい。マジっすか、経験値稼ぎたい放題じゃん! ラッキー!



「はへー…。俺、レベルもうこんなに上がったんだ」


「ヘデラすごい。残りの『ぶるぶるスライム』全部倒しちゃった。あたしなんか21体しか倒せなかったよー」


「いや、トーチカもカッコ良かったよ。あんなに野菜を食いまくって魔弾を生成するとかな。なるほど、『コックガンスンリンガー』の名は伊達じゃないってことか」


「うん。料理も得意だよ。もし冒険するなら、ごはんは任せて」

「よし、トーチカは使えそうだな。なでなでしてやろう」

「嬉しい♪」


 俺がトーチカの頭を()でていると、猫が肩に乗ってきた。


「聖女さま――いえ、ヘデラさま」


「どした」

「スライム討伐おめでとうございます。お疲れ様でした。エサをくださいにゃー!」

「なんだ、エコは腹が減ったのか。よし、じゃ朝食にすっか。いいよな、ネメシア」


 だが、ネメシアは無言。


 いや、顔面ブルーにして、ガクガクブルブル(ふる)えていた。



「ど、どうしたんだ……?」



「やば……」

「やば?」



「やばいわよ!! やばすぎるのよ!! 見てよこれ、すごい金額になってるの!!」



 だあああああと(あわ)てるネメシア。俺は表示されている金額を見て驚いた。


 へ……?



 【 合計:1,252,000セル の ウルチャ がありました 】



 このたった三十分ほどで、それほどの金額になったようだ。



「すげ……。どうしたんだよ、こんなに」

「さっきの戦いでみんな大興奮だったみたい。わたしはその実況をしていたの!」



 なるへそ。ライブ配信をしていたのか――っておい、勝手に!

 いや、いいけどネ。



「すごい、すごいわ! ヘデラ、あんたは最高の聖女さまね!!」


 嬉しかったのか、ネメシアは抱きついてきた。



「うわっ、めっちゃ甘い匂い!」



「今後も頼むわよ~、これでどんどん儲けて、わたしたちの家を買ったり――ブランドの服買ったり……優雅に暮らせるわぁ。あれもこれも買いたい放題ってわけね! あと、【星屑】(スターダスト)ね…………って、あ、ついうっかり口を滑らせてしまったわ……」



「なに? 【星屑】(スターダスト)? なんのことだ?」



「あー…今のなし。聞かなかったことに……」

「詳しく話してもらおうか」

「ひぃ~~~~~!!」



 俺は、ネメシアが逃げられないようそのまま確保した。



「よし、トーチカ、エコ。宿屋へ戻るぞ」


「あい」「わかりました~」



 宿屋へ戻ると……



 ぶっ壊れていた。



 ……あ。こんなところにもスライムの被害が。

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