表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第四章 未来

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

216/555

第208話 討伐クエスト - 国の存亡を懸けた激闘 -

 国の存亡に関わる緊急の【討伐クエスト】となった。


 大量のスライムが襲ってきたのだ!!


「スライム? 雑魚(ざこ)じゃないの」


 指をパキポキ鳴らすトーチカ。口元を吊り上げ、白いギザ歯を見せた。なんだ、やる気マンマンじゃないか。血が騒ぐってやつかね。



「みんな、聞いてくれ。

 俺は『聖女』として、この王国を守ろうと思う。そこで聞きたい……パーティ組んでくれる可愛い女の子はいるか!? 挙手(きょしゅ)してくれ!」



「「「はーーーーーーーーーーーーい!!」」」



 みんな、素直で良い子だった。



 よぉ~~~~~~~~~しっ!!



 ===== !!WARNING!! =====


 【国の存亡を懸けた討伐】


 【通常モンスター『ぶるぶるスライム』 1000体 を 討伐せよ!】


 【報酬期待度:☆】


 ===== !!WARNING!! =====



 外に出ると――すでにスライムが大量に攻めこんでいた。

 家屋(かおく)はズタズタのボロボロのガタガタに倒壊し、住人の人々が泣き(わめ)き、あるいは逃げまどっていた。この世の終わりかな。



『ぶるぶる~ぶるぶる~』



「あれが、ぶるぶるスライムか。うわっ……カビくさっ!! なんだよ、この刺激臭……この前のぼったくりバー『えんじょい』より酷い悪臭だぞ」

「気を付けて、ヘデラ! あのスライムはカビているから!」



 ネメシアがそう慌てた様子で叫んだ。


 カビている……?



 その様子を(うかが)っていると、一匹のスライムが逃げている一般人男性を襲撃。なんと、全身を一気にカビさせた。すると男性は倒れ、泡を吹いて……見るも無惨な姿に。



「うわっ! あの男の人……体中が緑色にカビちまったよ。ひぇぇ……」



 俺は戦慄(せんりつ)した。びびった。びびりまくった。アレが雑魚のスライムとは、到底思えなかったからだ。バケモンじゃねーか!!



「気を付けて、聖女さま。あの『ぶるぶるスライム』の液体に触れらたら一発アウト。カビて死んでしまうのです!」


 猫――いや、エコがそう『サポート役』らしく説明してくれた。


 いや、それはもう見た。一目瞭然(いちもくりょうぜん)、言わんでも分かるってーの!



「でも、弱点もあるのですよ」

「ほう、弱点?」



「聖属性攻撃です。あれは何気に『闇属性(・・・)』のモンスターなので! つまり弱点属性で攻撃をすればダメージは『二倍』ですから、一撃もありえます!」



「そうだったのか。それは有益な情報をどうも。けどな、自慢じゃないが、俺は聖属性攻撃はおろか、なにひとつ覚えていないけどな!」


 しゃべる猫と話していると、トーチカが野菜を(むさぼ)りまくっていた。



 むしゃむしゃと。



 やけ食い!?



「はぐはぐはぐはぐはぐはぐもしゃもしゃもしゃもしゃ」



「お、おい……トーチカ。こんな時になにやってんだよ」


「魔弾の装填(チャージ)中。邪魔しないで」


「は? 魔弾? 装填(チャージ)?」



 いったい、こいつは何を……



 ダイコンを丸々食い終えると、腹ペコメイドは両手を上げ、指で『銃』の形を作った。すると――。



「魔弾装填完了。発射」



 トーチカは、たたっと脱兎(だっと)(ごと)く走ると、指で作った銃(・・・・・・)から弾を発射させていた。



 え、撃てるの!?



 なるほど。どういう理屈か分からないけれど、食った野菜を魔力源にして、魔弾にしているのか――!


 へえ、かっけええな。

いつも応援ありがとうございます。

もしも面白い・続きが読みたいと感じましたら、ぜひブックマーク・評価をお願いします。感想もお気軽に書いて戴けると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ