表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第四章 未来

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

214/554

第206話 しゃべる猫 - なんだこの化け猫は! -

 ぼったくりバー『えんじょい』を後にした。


 俺とネメシア、それと新たに加わった『自称・銃使い(コックガンスリンガー)』のへっぽこネコミミメイドを仲間に迎え入れたわけだが……うん、何とかなる、かなーと思いたいような、気もする。



 とりあえず、飲み過ぎて夜も遅い。



 近くで宿を取った。もちろんネメシアのありがたいお金で。まあ、俺もいつの間にか貢献(こうけん)していることになっているし、いいでしょ。


「ネメシア、お前本当に金があったんだな」

「いやね、ヘデラとトーチカのおかげでかなり(・・・)儲けさせて戴きましたっ! 『激カワ聖女』と『ネコミミメイド』よ!? なにこのスペシャル盛り合わせセット。ヤバすぎでしょー。二人ともありがとね。これからも、がんばって冒険しましょうね!」



「冒険もなにも、まだ『ぼったくりバー』にしか滞在してねーけどな。あ、それより目的だよ。俺たちはこれから何をするんだ。そこんとこ詳しく」



「ふぁぁ~おやすみ~」


「寝かせるかッ!!」



 すでに寝間着(ねまき)姿で寝ようとするネメシア。

 俺は寝させまいと、彼女のそこそこある胸をワシっと(つか)んだ。



「きゃぁ!? ヘンタイ、ヘンタイ~~~~~~~~ちかん!!」



 ジタバタ大暴れるネメシア。

 見かけによらず力つえぇな! 怪力女か!


「あのな、女同士(・・・)だぞ。問題はない。それに、近所迷惑だから大声出すな」


「あ……そか。ついあんたを男と誤認しちゃうのよね。めんごめんご。あ、今ので【50,000セル】のウルチャげっと☆」


「もうすぐトーチカもトイレから戻って来る。説明頼むぞ、ネメシア」


「はぁ~~~~~~い」


 そこで『ガチャ』と扉が開き、トーチカが赤い顔して帰って来た。


「なんだ、逆上(のぼ)せたか? トーチカ」

「そりゃ、お風呂でしょ」と、ネメシアからツッコミが入るが、俺は全力でスルーした。


「……ねこちゃん……」



 トーチカが両手で掴んでいる黒猫。尻尾(しっぽ)に赤いリボンをつけた何だかやたら美人猫だった。へぇ、可愛いな。

 つか、どっから拾ってきやがった。

 さすがに、ネメシアもこれ以上養うのは厳しいだろう――


 とか幸先を案じていると、



『はじめまして、よろしくお願いします』



 猫がしゃべった。



 猫が…………シャベッタアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!?



 なんと……この異世界の猫は喋るらしい。



 黒猫の名は『エコ』。

 なんかやたら、セクシーなお姉さんボイスをしていた。めちゃくちゃ良い声してるやん……。どうしてそうなった。



 そんなわけで、どうやら猫は『メス』らしい。

 声で判断した。セクシーだし。


「ほーん。黒猫のエコね。また変なのが増えたな」


「変なのとは失礼ですね。

 あ、でも貴女(あなた)さまは聖女さまではありませんか。私は『サポート役』で任命されました。ちょうどそこで、トーチカさんに拾われたので助かりましたですよ。危うくヘンタイ貴族に拾われるところでしたので……」



 ヘンタイ貴族~? どこかで聞き覚えが。



「りょーかい。じゃ、喋る不気味黒猫も交えて……ネメシア。説明たのんます」

「ちょ! 不気味……!」


 黒猫はショックを受けていたが、いやだってね。



「分かったわよ。直感的に、これ以上はヘンなの増えないと思うし、説明を始めるわ」


 観念したのか、ようやく俺たちの『目的』を話すつもりになったようだ。



「あ、その前にお酒お酒~っと」

「おまえ飲みすぎだ。少しは(ひか)え――――エッ!?」



 ネメシアは、なにもない(・・・・・)(ちゅう)に手を伸ばしていた。いや、マジで何もないところだぞ。


 でも手が……腕がなんか『白い穴』に(もぐ)っていた。


 え、なになんの手品(マジック)だ?


「なんじゃそら……。

 お前も不気味系だったのか……マジでドン引きしておくわ」


「ちょっと~ヘデラ!

 もぉー…これね、説明すると、わたしの【極スキル】なのよ」



「極スキル?」



「そ。極スキル。これはね、この世界の重要な【スターレベル】を極めないとゲットできないものなの。ま、簡単にいえば特別なスキルってことね」


「特別……へえ、そりゃ面白そうだ。俺にもその【極スキル】が扱えるようになるのかな」



「うん。【スターレベル】を上げればね。 

 ――で、わたしのこれは『ホワイト』っていうの。シンプルだけど、すっごく便利なんだから。まー貯蔵系スキルっていうのか……詳しく説明するとなると、これが結構複雑なのよねー」



 超絶面倒臭そうな顔をするネメシア。

 頭を押さえているところを見ると、どうやら、その『ホワイト』とやらは、だいぶフリーダムな感じらしい。



「ぷっは~~~! やっぱりこのお酒はサイコーだわぁ」

「酒はいいから」

「まってまって。ほら、みんなも」


 配られるやたら高級感のある(さかずき)


 結局、俺もトーチカも喋る不気味黒猫も酒を飲んだ。



 全員――ぶっ倒れた。

いつも応援ありがとうございます。

もしも面白い・続きが読みたいと感じましたら、ぜひブックマーク・評価をお願いします。感想もお気軽に書いて戴けると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ