表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第一章 救世主

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/607

第21話 三つの選択肢 - 俺たちが世界を救済!? -

 花の都フリージアの王ことミクトランは、茶を(すす)って一息ついた。落ち着きすぎだろう。

 とても重要そうな話題でもなさそうだが……果たして?


「あなた方には今、三つの選択肢(・・・・・・)があります」


唐突(とうとつ)だな、ミクトラン。いきなり俺たちになんの話なんだよ。まず経緯(いきさつ)を説明してくれ」


「おっと、そうでしたね」


 コホンと咳払いするミクトランは、話を続けた。


「それでは、少しだけ話を戻しますと……まず、メサイアが『元死神』であるということはご存知(ぞんじ)ですか?」


「ああ、知ってる。なあ、メサイア」


 俺は、メサイアに話を振るが本人は顔面蒼白(ブルー)だった。


「お、おい、メサイア。まだ腹が痛いのか!?」

「……へ、平気よ。話を続けて」


 やっぱり無理してんな、コイツ。

 まあいい。それより話だ。


「元々この世界は『女神』たちであふれておりました。ですが、突然現れた【死の呪い】によって世界は一変したのです」


「……【死の呪い】? なんだその物騒(ぶっそう)なモンは」


「ええ。まず、【死の呪い】が女神たちに降りかかり、死神へと変えたのです。ちなみに、人類にも牙を向きつつあり……一部の人間も呪いの影響を受けています」


 え……?

 マジかよ。人間にも影響あるのか。それって、かなりヤバいのでは。


 でも、この世界ってそんな暗黒(ダーク)な世界だったっけ。


 そうでもないような。


 少し歩けばモンスターだらけなのは事実だけど、街に至っては平穏(へいおん)そのものだ。呪いでパニックになっている様子は見られない。

 まだ小規模なのか、それとも――。


「あの〜。ボスモンスターの出現頻度が多いような気がしますけど、なにか関係ありますか?」


 リースが小鳥のように首を(かし)げていた。可愛すぎかっ。

 俺もそれには同意見だな。

 凶暴な高レベルモンスター多すぎだろう。


 リースの質問に、ミクトランは微笑む。


「あなた方は何度か経験しているはずですよ。モンスターの突然変異(ミューテーション)を」



 突然変異(ミューテーション)――そういえば、今まで何度か目撃した。

 実際に戦闘を交えたことも。

 キツイ戦闘ばかりだったなあ……。



「まさかな」

「察しがいいですね、サトル殿」


 今度は真顔を俺に向けるミクトラン。なんだよ、怖いな。


「現在のモンスターは【死の呪い】によって、突然変異(ミューテーション)するのです。変異することで、モンスターはより強力に」


「おい、ミクトラン。それって……」


「その中でも最も恐ろしいのが『メタモルフォーゼ』です」


 メタモルフォーゼって、変身とか変形って意味だったはず。ミクトランは更に話を進める。


ボスモンスター(・・・・・・・)が更にパワーアップするんです。つまり『メタモルフォーゼ』によって『レイドボス』が生まれるのですね」


 メタモルフォーゼだって? てか『レイドボス』って……。まだ上があったのか。

 ボスモンスターが凶暴化する仕組みを知り、俺もみんなも静まり返る。絶望的な空気が漂う。


「そんなのどうすればいいのよ」


 と、メサイアがミクトランを(にら)みつける。


「言ったでしょう。あなた方には三つの選択肢(・・・・・・)があると」


「はい、ちょっといいですか!」


 いいところで、フォルが勢いよく手を挙げた。



「なんでしょう、フォルトゥナ様」

「おトイレ行っていいですか!? もう()れそうです!」


 ずっと我慢してたのかよ!


「さっさと行ってこいよ、フォル」

「は~い」


 おかげで緊張感は解れたがな。

 立ち上がるフォルに続き、リースとメサイアも手を挙げた。お前らもかよ。


「あ、あのぉ~…あたしも」

「あ、私も」


 ミクトランは困り顔。

 こんなタイミングでトイレ休憩とはな。

 ……あ、話が長くなりそうだし、俺も行っておこ。



 ◆



 ――結局、花の都の王様であるミクトランもトイレに行った。遅いな……大きい方か!?


「みんな我慢しすぎだろ~」

「ほら、今季節って冬でしょ。トイレが近くなっちゃうのよね~」


 あはは~と笑いながら、メサイアが『醤油煎餅(しょうゆせんべい)』をバリバリ頬張っていた。毒は抜けたらしい。コイツの胃袋はどうなってんだろうなぁ……。



「兄様、兄様~」

「ん、どうしたフォル」

「明日は『聖者祭(アルビオン)』ですよ~。一緒に行きますか?」



 聖者祭(アルビオン)――そういえば以前、メサイアがそんな事を言っていたような気がするな。詳しくは聞いていなかったけど。



「なあ、その聖者祭(アルビオン)ってなんだ?」

「ああ、ご存知なかったですか。では、お(そば)で説明してあげますね」


 俺の左隣にフォルが座ってきた。ピタっとくっつくようにして。


「あ~、フォルちゃん、ずるいのですよぉ。じゃあ、サトルさんの右側はあたしが!」


 エルフと聖女に(はさ)まれた。

 (せま)いなぁ。でも、うん……アリだな。良い匂いと柔らかな肌の感触。幸せすぎんだろ、俺。



「メサイアは、俺の(ひざ)の上にでも座るか?」

「サトル、それ名案だわ! じゃあ、遠慮(えんりょ)なく……」


「って、おい、バカ! 冗談に決まってるだろ! くんな! せめーよ!」


「冗談に決まってるでしょ。さすがに狭いわ。でも、こうすれば私もサトルの隣に座れるわ」



 ――と、メサイアはリースを抱え、(ひざ)の上に乗せて俺の隣に座った。その手があったか!



「きゃぅっ……メ、メサイアさん」

「ごめんね、リース。でも、こうしないと皆で入れないでしょ」



 メサイアのヤツ考えたな。この中じゃ一番小柄(こがら)なリースなら重くもないし……。つーか、俺、今とんでもない状況になっちまったなぁ。


 ていうか、メサイアがリースを抱えているっていうのも、なんだか新鮮でいいな。まるでお姉さんと妹のような。そんな微笑ましい光景だ。



「よし、フォル。説明頼む」

「はい。聖者祭(アルビオン)とはですね~…」



「――おや、皆さん仲が良さそうで」


 フォルの説明が始まろうとしたところ、ミクトランが帰ってきた。長かったな。やっぱり、大きい方か。人間だもの、王様だって大きいのくらいするよな。



「フォル、説明は後で。ミクトラン、続きを」

「ええ。それなんですけども、あとはあなた方に選択して戴くだけです」

「選択……洗濯(・・)じゃ、ないんですね?」

「ええ、選択(・・)です。決して洗う方じゃありません。選ぶ方です」



 選択――俺たちになにを選べっていうんだ。



「いいですか、皆さま。心してよく聞いて下さい」



 1.死の魔王・ゾルタクスゼイアン


 『聖地・アーサー』の支配を強めている魔王。四人の死神『オルクス』『プルート』『モルス』『メサイア』が魔王を倒す為に向かったが、その討伐(とうばつ)メンバーの一人であったメサイアが離脱。現在は三人体制で大激闘中。



 2.アルティメット・デス・アナイアレイション・ドラゴン


 『聖地・パーシヴァル』で暴れている世界最強のドラゴン。

 現在は、炎、氷、雷のそれぞれの属性を持つ三大騎士達がドラゴン打倒のために命()けで戦っている。現地の方々からは『名前が長すぎる!』というクレーム多数につき、別名『アルバトロス』の名で呼ばれている。



 3.冥界の死女神・アルラトゥ


 半年前『聖地・ランスロット』を落とし、手中にした死の女神。死神でもあれば、女神でもある。両方の属性を合わせ持つ特異な存在。あまりに強力な力を持っているので、手出しできていない状況。



「以上、三つの選択肢です。どれがいいでしょうか?」



「………………」



 俺含め、みんなポカ~~~~~~ンと口をあんぐり開けていた。呆然(ぼうぜん)するだろ、そりゃ。唖然(あぜん)するだろ、そりゃ。

 むしろ、圧倒的愕然(がくぜん)としている……!



「あの…………王様、それを俺たちにどうしろと?」

「願わくば、全部(・・)倒して戴きたいのですが」



「ふ・ざ・け・ん・な」



 無理!

 無理無理無理!!

もしも面白い・続きが読みたいと感じましたら、ぜひブックマーク・評価をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ