表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第四章 未来

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

209/562

第201話 七度目の転生 - 女神さまありがとう -

展開上、理の名前が一時的に変更となります。(※そのうち元に戻ります)

 時には追放された『勇者』。

 時には追放された『魔王』。


 あー…あとなんだっけ記憶が曖昧(あいまい)なんだよな。


 確か追放された『テイマー』やったり、追放された『アルケミスト』にもなったけど、なんか気づいてたら終わってた。原因は忘れたけど。


 そうそう……『悪役令嬢』にもなった。けど、それは二回前だな。なんかスゴく嫌な記憶しか残っていないはずなので思い出したくもない。


 前回は『王様』だっけ。


 でも追放されちゃったんだな~これが。王様なのにね。

 残念ながら復讐(ふくしゅう)叶わず、逆に拷問(ごうもん)を受け、エグいバッドエンドを(むか)えような、そんな感じ。うん、たぶん。



 つーか……


 な ん で だ よ !



 とはいえ――(なげ)いても仕方ない。気持ちを切り替えていこう。

 ポジティブ精神は大切だ。



 ――で、今回ついに七度目(・・・)



 おっさんの俺は人生、紆余曲折うよきょくせつあり……、

 ついに七度目の転生(・・・・・・)を果たしたのである。



 次は、最高の転生になるといいな――――――。




 ………………。




 目をパチクリさせ、意識を覚ますと『白い空間』の中にいた。真っ白だ。見渡す限りなにもない。……あれ、今までこんな何もない謎空間だったっけ。



 しかも()は『聖女』になっていた――。



 デカデカと文字を記した懸垂幕(けんすいまく)があったから、間違いない。なんであんな『くす玉』風なんだよ。なんかの記念か当選かよ。



「って、聖女(・・)……?」



 うわ、俺の声『女』になっとる!

 自分で言うのもアレだが、なんかすっごく可愛い声だった。うわぁ、手もスラっとして……爪がピンクでキレイだ。おぉ、なんて健康的な。最高じゃん!


 ――って、あれ、目線が低い。背も低いかも。

 うわ、なんか胸が重い。ふと視線を落とすと……


 わぁ、()があった!!


 しかも、デ、デカイ……。

 自分の手で自身の胸を()んでみた。


「え。……やわらか……ホンモノかよ!」


 てか、このやたら神々(こうごう)しいシスター服といい、なんか高級のブーツといい……なるほど、本当に『聖女』らしい。つーか、聖職者(プリースト)の聖女か。


 へぇ~、今まで一番可愛いかも。


 あれ。今気づいたけど、しかも銀髪ロング。


 ――などと自分のチュートリアルの大成功に驚愕(きょうがく)していると、どこからか神々しい声が。



『気づきましたか、今度のあなたは『聖女』です。

 新しい名前は【ヘデラ】――とても気高(けだか)く、美しく、でも可愛い名前にしておきました』



 なんだそりゃ。まあでも、変な名前にされるよりはマシか。

 王様の時は『ぺけらぽー』とかいう散々(さんざん)な名前だったからな。おかげでまったく威厳(いげん)もクソもなく――って、その話はいいや。



『それと以前の記憶は、要望通り【消去(デリート)】しておきました』



 いや、今消したろ(・・・・・)


 なんかこの瞬間、過去の転生ことをキレイサッパリ忘れたわ、いろいろと!

 今の俺の頭の中はとてもクリーンな状態になっていた。なんだろう、数々の思い出したくないトラウマを抱えていた気がするけど、今はまったく嫌な感じはしない! いいね!



『なお、知識はそのままです。ですからきっと不便はないでしょう。がんばってくださいね。あともう追放されないで下さいね! 超絶面倒(・・・・)なので!』



「あぁ、分かったよ。

 てか、いつもの女神さまじゃないか。いつもと違う白い空間なんで分からなかった。顔の見えないあんた。甘い匂いするけど、顔の見えない女神さま。そろそろ顔を見せてくれ」


 だが返答は――


「がんばってくださいね~」


「なあ、これが最後の転生かもしれない。だから、この際だから正体を()かしてくれよ」


「がんばってくださいね~」


「あんたはもう返答の余地(よち)がないNPCか! ……あぁもういいよ。

 じゃ、行ってくる。またあのブラックホールみたいな穴に飛び込めばいいんだろ」


「がんばってくださいね~」


「もういいってば! 次回までに返答バリエーション増やしておいてくれよ。……まあもっとも、これが最後で、もうないかもしれないけどな。――ありがとう」



 俺は、正体不明の女神に手を振り――穴へ飛び込んだ。



 さ~て、次は【追放】されないように頑張りますかー!!



 いざ、異世界へ!!

いつも応援ありがとうございます。

もしも面白い・続きが読みたいと感じましたら、ぜひブックマーク・評価をお願いします。感想もお気軽に書いて戴けると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ