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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第一章 救世主

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第17話 海底洞窟ダンジョン捜索 - 水着の乙女たち -

 メサイアとフォルがニコニコ笑顔で帰ってきた。

 お土産を大量に持って。なんだか凄い数だな。


「おっ。たくさん買ってきたな。そんな紙袋いっぱい抱えて何を買ってきたんだ、メサイア」

「あ~、これ? これはね~」


 あ、悪い顔だなぁ。嫌な予感しかしないぞ。ゴールドだとかダイヤモンドじゃなきゃいいがな。もっとも、そんな大金はなかったはずだが。


「じゃ~~~ん!」


 ――と、メサイアがそれ(・・)を広げた。

 なんだこのペラペラの黒い布切れ。

 かなり薄いし、なんだか見覚えがある形状をしているような。……ああ、そうかコレ!


「おい、メサイア。これってまさか」

「そ、これは水着よ! フォル、リースの分も買ってあるから。あとサトル、あんたの分もね!」


 へえ! 本物の水着か、これ。この世界にもあるんだな、こんな花柄だとかの水着。ちゃんと装備アイテム扱いなところも芸が細かい。

 俺の分まであるとは気が利く。


「でも、まてよ。俺はフリーサイズでも構わんが、リースのサイズは大丈夫なのか?」

「大丈夫ですよ、兄様。リースの胸のサイズは、わたくしが記憶済みですから。なぜなら……毎日お風呂で、この『ゴッドハンド』で測っていますからね!」


 ――と、フォルは無抵抗のリースの胸を()みしだきながら言った。言いやがった。おい、堂々と()みしだくなセクハラ聖女!

 むしろ、そこ変わりやがれ!


「みぁ~~…フォルちゃん、や、止めてくださいなのですよぉ…………」


 あぁ……まずい!

 フォルのヤツ、リースのメロンのような胸を、あんなに激しく、いやらしい手つきで……俺に見せつけるように! ――って、俺に見せつけるな! もっとやれ(?)


「ス、ストップだ、フォル! それ以上は、リースが悶絶(もんぜつ)しちまう……いや、すでに半分その領域に入り掛かっている気もするが……。とにかく、そこまでにしないともう構ってやらんぞ」

「うっ……。それはイヤですね。分かりました」


 渋々ながらもフォルは手を放した。リースは解放されてホッとしていたが、顔が真っ赤だった。そりゃ、あんな風にされてはな。


「素直でよろしい。で、メサイアよ。海へ行くんだな?」


 俺は、ベッドの方へ振り向くと――


「みんな、もう準備はいいかしら!?」


 この女神、なんかもう水着に着替えていやがった。準備万端じゃないか。


「はえーよ! て、黒のビキニ……いつもとあんまり変わらないような気が」


 正直言えば可愛いのだが、私服と違いが分からん。メサイアはいつも露出度高いし。結構、目のやり場に困るのだが……。


 そんなワケで、海へ行くことになった。



 ◆



 花の都フリージアから海は近かった。

 歩いても数十分ってところだった。

 メサイアによると、この近辺に『海底洞窟ダンジョン』とかあるらしい。そこの捜索(そうさく)も兼ねての海のようだった。


「へぇ~、南国みたいに綺麗な場所だなぁ。海の透明度すごいな。でも、浜辺にモンスターもそこそこか」


 ゆるキャラのようなモンスターがあちらこちらに見えた。あんなマヌケな顔しているのに【Lv.100】以上もあるようだ。その程度なら俺でも対応できる。余裕だな。

 俺たちは周囲を警戒しつつ、浜へ出た。

 それにしても……。


「ふ~む」

「な、なによサトル。私の水着そんなに変?」


 俺は、メサイアの水着(ビキニ)を改めてチェック。

 やっぱり、スタイルは抜群だな。無駄が一切ないスマートな肉体美。とても健康的で、白い肌がまぶしい。なるほど、女神なだけある。元死神でもあるらしいけど。そんな不吉なオーラも出ていない。むしろ、今は神々しささえある。


「そのネックレスは身につけているんだな。いい加減に教えてくれよ、そいつの謎を」

「イヤ。これ以上、詮索(せんさく)したら……そこら中のモンスターを大量に()き集めて、(なす)りつけてやるから」


 などと、恐ろしいことをサラリと言いやがったので、俺は諦めた。そうか、レッドラインを超えると殺されるのか。恐ろしい。


「ところで……あのゆるキャラ系のイカモンスターは何だ?」


 今のところは攻撃をしてこないノンアクティブモンスターで、身の危険は感じないが。しかし、高レベルだからな。万が一にも触れて戦闘になったら怖いからな。


「調べてみるわね。……えっと、うん。あれは『イカゲソ』という【Lv.105】のモンスターね。でも、油断しないことね。かなり強力な水属性攻撃があるみたいよ」


 ほぉん。『イカゲソ』ね。

 なんだか美味そうな名前をしているヤツだ。けど、こっちから攻撃しない限りは無害。だったら、放置しておくのがいいだろうな。

 腹が減ったら狩ってやるけどな!


「サトルさ~ん!」

「兄様~!」


 着替え中だったリースとフォルが戻って来た。



「!?」



 まずはリース。

 彼女はなぜか『スク水』を着ていた。しかも『旧スクール水着』だと! そんなもんどこで買ってきた!!

 メサイアのヤツ、とんでもないお店を利用したな。


「な、なんでスク水!?」

「あ、あのぉ……サトルさん。あたし、見たこともない水着なので自信ないんですけど……これって変です?」

「……あ、いや、その、破壊力がじゃなくて――似合ってるよ」


 純白に近い肌。そして、体型がただでさえスリム。ただでさえ巨乳なリースにそれは……最高です。この世界にカメラがあったのなら写真に収めたかったぜ。しかし、そんな必要もない。俺の脳内メモリーに保存した! 永久保存だ!



「それでフォルは……うぉぉぉッ!?」



 マイクロビキニィ!?

 メサイアのよりも面積が少なく、肌の露出とんでもない。ま、まぶしすぎる。あまりのエロさに直視できねえ! やっぱりというか予想通りというか……いつも、シスター服に隠れて見えないが、超絶セクシー、ダイナマイトボディである。


 くぅぅっ……鼻血が……!


 そ、そういえば、あの胸の赤い『聖痕せいこん』が確か……【聖女の証】なんだっけ。改めて見ると、本当にそこに『聖痕』があったが……が、これ以上は、俺の鼻が持ちそうにない。直視できない。


「どうして、目を()らすんですか、兄様。ちゃんと、わたくしを見てください。ほら、どうですか、わたくしの水着。感想を四文字以内できちんと答えて戴きたいです」


 ズイズイッと距離をつめてくるフォル。

 そんな近寄ってくれるな! もれなく鼻から大量出血するだろうが! つーか、四文字って――そりゃ『カワイイ』と言ってほしいのか? いや、カワイイけども!


「お、泳ぐぞー!!」


 致死量の鼻血を噴き出す瞬間で、俺は(きびす)を返す。そして誤魔化(ごまか)すようにして俺はダッシュ。海へ向かった!

 魅力的すぎるみんなを観察するだなんて、今の俺には厳しい!

 これ以上は紳士を誤魔化せない。死ぬ、死んでしまう。

 女性経験のなさがここにきてアダになるとはっ!


「あーもう! 逃げないでくださいまし、兄様~!」


 フォルが呼び止めてくるが――しかし、その時だった。

 海の奥底からギラリと怪しい光が――!



「え……?」



 なんかいる!? ちょ、マテ……なんかデカくないか!? 揺らめく影があまりにビッグサイズ。ま、まさか……!

 その嫌な予感は的中した。



『ドバァァァァァァアアア!!』



 と、水しぶきが上がるや、恐ろしく巨大なモンスター(・・・・・・・・)が現れやがった。――なんじゃそらあああっ!? デカすぎんだろう!



「まずいわ、サトル! あれは【Lv.320】の『デビルクラーケン』で……海底に潜むボスモンスターよ!! 気をつけて!」



 メサイアがそう冷静にスキル『モンスターサーチ』してくれた。気をつけてって、なにをどう気をつければいいんだよ! こんな巨大イカをどう対処すりゃいいんだよ!

 悪魔のような鋭い目つきに、複数の触手がウネウネとうごめいている。


「ボスモンスターだと……マジかよ!」


 こんなところに巨大なイカボスモンスターとはな!

 しかも【Lv.320】ときたか。

 仕方ない、俺の【オートスキル】でなんとかするしかないよな。

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