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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第二章 聖地巡礼

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第131話 爆笑の聖戦士

 現場は血の海となり、騒然となった。


「なんだこりゃ……あのスタッフ、いきなり血反吐(ちへど)を……」


 俺もみんなもただ青ざめるしかなかった。

 一体なにが起きたというのか。


「……す、すみません。私は生まれつき体が弱いものでして……この吐血は大丈夫です」


 いや、どう見ても大丈夫じゃなさそうな量だったが!?


「……あ! それより、オーナー」


 スタッフは話を続ける。


「何事ですか、ネリコ」

「聖地・モードレッドです! 聖地・モードレッドから二人の騎士と……『聖者』が……ごふぁ!! ……『聖者』が…………ぶふぉぁっ!!!」



 ネリコという少女スタッフは、吐血しまくりで、話がなかなか進まない。


 おい、死ぬだろ普通……。



「……す、すみません。私、貧弱なもので……」


 いや、それは聞いたよもう……。


 ……ん。


 まて。



 【聖地・モードレット】から二人の騎士と『聖者』?



「まさか……コンスタンティン軍か」



 俺は独り言のようにつぶやく、するとイゾルデが――、



「なんてことでしょう。大変なことになりました……私は聖女様と共に『トリスタン』様のもとへ向かいます。ネリコ、こちらの方々を丁重にお返しするのです。いいですね」


「分かりました、オーナー。ごふっ……!!」



 フォルは連れていかれてしまった……。

 ……待ってろ。すぐに連れ戻してやるからな。


「サトル。本当にこれで良かったの?」

「メサイア……。いや、これで良くないな。けどな、ここで暴れたって余計に不利になるだけだ。俺たちは500万プルを払えていないのだからな」


 俺とメサイアがコソコソしていると、ベルが耳打ちしてきた。


「理くん。いっそ、フォルちゃんをこっそり奪還した方がいいんじゃない。で、この聖地をさっさと去るの。その方が手っ取り早いでしょ」


「ああ、確かにな。俺もそれを考えていたが……」

「どうしたの?」

「うん。あまりこうは言いたくないんだが」

「うんうん?」


ムカついた(・・・・・)んだよ。あのイゾルデにな」



「――は? はは……ははははっは、なにそれ。おかしい……あははははは!」



 ベルは腹を抱えて笑った。大爆笑だ。


 うおい!!


 いくらなんでも笑いすぎだろ!!


 腹筋崩壊してんじゃねーか!! デコピンすっぞ!!



「ベル……お前……」

「あ~、そんな怒らないでよ。だってさ、いつもの理くんだったらさ、もっと冷静な判断していたと思うよ」

「へ……俺、冷静じゃなかったか」

「うん。残念ながらね。キミはちょっと感情的になりやすいからね。あー…なんだか昔を思い出しちゃったよ。……うん、理くんは変わらないな」


 昔の記憶を思い出したのか、ベルは感慨深い表情だった。


 えーっと……あの、そこ、勝手に思い出に浸らないで戴きたい。俺は、昔の記憶なんて一ミリもないんだからな。



「あのぉ~、サトルさん」



 今度は、リースが耳打ちしてきた。


「どうした、リース」

「一度、アヴァロンへ帰りませんか? お金を何とかできると思うので。それに、フォルちゃんのためなら、お金なんて惜しくありませんから……だから」


 リース……フォルの為にそこまで……。

 そうだな、それが今できる最良の手段かもしれない。



「よし、リース。すまないが、アヴァロンへ……」



 ……………!!



 まて…………。


 まてまてまて……。



 俺の全身に凄まじい電気がビリビリ走った…………!



 まだだ……まだ終わらん。



「あの~、お客様……げぼっ! ……すみませんが、そろそろ……ぶふぁっ」



 ネリコが吐血しまくっとるが、そんな事はどうでもいい。



 イゾルデ……ヤツの不正の証拠を……あのモンスターレース会場にばら撒いてやりゃいい。



 なんで、俺はこのスキルを忘れていたんだ! アホか俺!



 さあ……見せてくれ!



 真実を――スキル『千里眼』(クレアボイヤンス)!!



 …………。



 そうか……やっぱり、不正はあった(・・・・・・・)んだな。

 さて、これをどう可視化したものか――うんうん、そうだな。俺には『最高の女神』がついていたっけな。



「なあ、メサイア」

「え……私?」



 ポカンと、メサイアは立ち尽くす。


「手始めに……お前の全財産130プルよこせ」



「え…………ええ――――――――――!?」



 メサイアは逃げ出した。



 逃がさねえええええええええええええ!!!

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