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【コミカライズ】全自動攻撃【オート】スキルで俺だけ超速レベルアップ~女神が導く怠惰な転生者のサクッと異世界攻略~  作者: 桜井正宗
第二章 聖地巡礼

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第121話 世界終焉剣・エクスカイザー

 俺は、『魔剣・エクスカイザー』を取りに行こうとしたが――



「ぐぁっ……!!」



 このえぐるようなダメージ。

 よく見れば、俺の腹部から血が(したた)っていた。



 アレ、俺……?



 横っ腹には『槍』が刺さっていた。


 どうして……。


 この槍は、パロに貸し与えた『ヘラヴィーサ』じゃないか……。



 どうして、お前が俺を刺した!!



「パロ!!」


「……。サトにゃん、ここまで案内、ご苦労だったにゃ」


「なに!? どういうことだ……!!」



 ワケのわからないままいると、遠くから男の声が。



『いやはや、私を裏切るのではないかと思ったが……よくぞやった、パロミデス。結局お前は、私に尊厳と魂を売るしかなかったのだ』



 ――あのゲスい声……まさか。

 その声に、メサイアも反応した。



「この前、私がぶっ飛ばした最高指導者(プロビデンスマスター)ってヤツね……!」


 メサイアが俺を守るようにして、ヤツを(にら)んだ。


「パロ、あんた、私たちを騙していたの」


「…………」


 パロは答えない。

 ただ黙って最高指導者(プロビデンスマスター)の元へ…………



 行きやがった。



 お前!!



「さあ、約束にゃ。『聖剣・エクスカリバー』の在り処を教えるにゃ。最高指導者(プロビデンスマスター)・ドクトリン!」



「エクスカリバー? ああ、あの御伽噺(おとぎばなし)か……バカかお前は!

 あんなモノはただのカビの生えた伝説。

 いいか、私の目的は、パロミデス。貴様の買収……そして、あの世界終焉剣・エクスカイザーの入手! あれさえ手にすれば、私はコンスタンティン王を叩き潰せる! 世界を征服するのだ! その暁には『真世界の神王』となるのだ……!!

 最後に笑うのは、この私なんだよ……ハハハハ、ハッハッハハハハハ!!!」



 ヤロー…!

 パロの弱みにつけこんで……買収を!


 最初からそのつもりで……!!



最高指導者(プロビデンスマスター)! 貴様ァァ!!」



「お~、怖い怖い。確か、サトルとか言ったな。

 お前の相手は、私ではない。……いいな、パロミデス。お前が私の代わりに戦うのだ。そうでなければ、お前の大切なメイドたちを、ひとりひとり丁寧に痛めつけなければならなくなる……。私としてもそのような暴力は大変心苦しい。……分かったな?」


「…………」


 パロは、コクッと(うなず)き、俺たちと対峙した。


 お前……!


「本気か……?

 パロ、言っておくが、さっきの不意打ち程度じゃ俺は死なん。治癒はフォルがしてくれている。なにより、俺には仲間がいる……この意味分かるよな。

 パロ、俺はお前のことを気に入っていたんだがな。だからな、まだ(・・)間に合うぞ。悪いがな、俺は正義の味方(ヒーロー)じゃあない……ただの、超絶面倒臭がりのおっさんでね……!」



 俺は、手加減なしの『トランセンデンス』込みの【オーディール】をぶっ放す気でいた。やるなら全力全開(フルパワー)だ。



「すまんのにゃ。どう取り繕っても……裏切った事実は消えないのにゃ」



「……潔いんだなお前は」

「サトにゃん……ぼくは…………」



 あの悲しげな目。

 ああ……やっぱり――助けてほしいんだな。



 ……いいぜ。



 パロ、お前は苦しまなくていい!!




 諸悪の根源は『最高指導者(プロビデンスマスター)』だ!!




「パロ……絶対に動くんじゃねーぞ……!!」

「……覚悟は出来ているにゃ」




 俺は――最高指導者(プロビデンスマスター)を!




 テメェを倒す!!!!!




『怒りと悲しみの……オーディール!!!!!』



 俺は、最大出力でスキルを放った。



「なっ……!! パロミデス貴様ああああああああああああああ!! 私を裏切ったなああぁぁァァッァアーーーーーーーーーー!!!!!」



 裁きの光は途方もない雷光となり、光が悪を断罪する。




「――――――」




 ――光が戻ると、闇もまた深く現れた。



「お、おいおい……。どうなってやがる」



 宙に浮いていたはずの『魔剣・エクスカイザー』が……最高指導者(プロビデンスマスター)を守っていやがった。



「なっ、どうして! 剣がひとりでに動いて、ヤツを(かば)ったっていうのかよ! んなアホな!!」



「サトルさん! あの魔剣は意志をもっているのかもしれません!」


 リースが慌てて説明してくれたが……。

 剣が意志をもっているだァ!? 信じられん……。



「兄様、支援します! グロリアスヒール! グロリアスブレッシング! グロリアスソサエティ! グロリアスサームズ! グロリアスバプテスマ!」


 パーティ全体に軽々と支援を掛けまくるフォル。

 さすが聖女。助かるぜ。



「ハハ……フハハハハ! なんだコレは!

 魔剣が私を庇った!? ありえん! ありえんぞ!! なんという異常事態……私は、古代兵器に認められてしまったようだな! そうさ、私は王に選ばれたのだ……! 残念だったな雑魚共!!」



 最高指導者(プロビデンスマスター)は、魔剣を手にする。


 すると……!!



 ……なんて魔力だ!!

 やべぇぞこれは……!!

いつも応援ありがとうございます。

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