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神魔変転 ~転生した絶対神はその力で全てを超える~  作者: Absolute ≪ZERO≫/夢神零
第3章 五崩神と十帝編
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第87話 神と風の遺跡(神風後編)

奮戦

この男が使っている魔力の中には神力が混じっている。


その理由は分からないが、この男はただのダンジョンマスターでは無いようだ。



「銃剣ラグナロク:付与鋭利(エンチャントオブキーン)



俺は銃剣ラグナロクに付与魔法を掛け、そして俺と男は目に見えない速度で剣を交わす。


その後ろで神龍ヴェレアスが魔法で援護をする。


しかし、そのどちらもこの男に決定打を与える事は出来ない。



「ぐっ!この強さは上級、いや超級神族並みだぞ!」



俺は今、若干男に押されている。


風の力で剣戟がとてつもない速さとなっている。


対応は出来るが、これ以上で相手にダメージを与える事はほぼ不可能だ。


ヴェレアスもこの風で相当のダメージが蓄積されている。



「ぐお・・・」


「ヴェレアス!」



俺にヴェレアスを気に掛ける余裕は無い。


俺は体勢を変えながら男の攻撃を避け、時には剣がぶつかる音が高らかに響き渡る。



「ぐ、これ以上は持たないな」


「ゼ、ゼロ様!」


「ヴェレアス、考えてみろ。何故絶対神である俺がここまで押されていると思うか?」


「な、何!?」


「それはな、俺は本来の力の1%程度しか出していないからだ!上級神族ぐらいならこれくらいで十分だ!だが、超級レベルとなるとそうは行かん!ならば力を解放すれば良いだろう!!」



俺は徐々に力を解放する。


本来ならばこれ以上の力の解放はこの体の負担となってしまう。


だが、ここまでの時間稼ぎでそれの対策は済んだ。


超級神族のレベルとなると、俺の解放する力は60%にもなる。


ここまで解放すると、この体はもう人間ではない。


額に絶級神族の紋章が、背中には6枚の白い翼が顕現する。


俺、絶対神としての本来の姿を降臨させる。



「ゼロ様、その姿は・・・あの時の・・・」



俺は特に覚えていないが、ヴェレアスは幼竜の頃に俺に助けられたと言っていた。


その時の姿は今の俺と同じだろう。


ヴェレアスはその姿に涙を流している。



「さて、漸くこの体にも順応させた事だし、さっさと終わらせよう」



俺は翼を羽撃かせ、空中で男を見下ろす。


男は無数の風の刃をこちらに向けて放つが、無意味だ。


俺が指を鳴らすと、その風の刃は何事を無かったの如く霧散する。


そして俺は銃剣ラグナロクを下向きに構える。



「『神々ノ運命(ラグナロク)』」



俺が銃剣ラグナロクを下に振り翳すと、男は光に包まれ纏っていた風が一瞬で消える。


それと同時に男はその光と共に消滅した。



「はあ、終わったな」



俺は地面に降り立つと、神の力を元の1%に戻す。


すると、額の紋章と背中の翼は消滅した。



「ゼロ様、流石である。その姿に我は感動したぞ」


「最初からこれをやれば良かったがな。何分この体に順応させる為の時間が掛かったからな。そもそも俺がこのような雑魚に劣る訳無いだろう」


「それもそうであるな」



俺はヴェレアスに回復魔法を施すと、男が立っていた場所へと向かう。


男は俺の神々ノ運命(ラグナロク)で消し去った。


しかし、そこには1冊の手帳が残されていた。



「ん?何だこれ?手帳か?」



俺はその手帳を拾い、ページをパラパラと捲る。


所々掠れていたり汚れたりしていて読めない部分があったが、ある1枚のページにはその文章ははっきりと書かれていた。




月に始り、日に終る


創造により生まれし物


月は光を揺るがし


木は陽を開かせ


火は玉を(はか)


土は天上の権力となり


金は天上に幾多の王を擁し


水は天上で王を凱旋させ


日は天上の中枢となる


我は神の言葉によって伝える


月日は(ありのまま)を示し


木と火は(くみ)をなし、土は参る


そして残りは日と重なる


その言葉は我の鍵となるだろう

転生してから初めて神の姿に

最後の文章はフラグ回収時にまた出します

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