第84話 神と風の遺跡(暴風)
風の遺跡と言っても見た目は洞窟みたいな所です。階層はあるが
風の遺跡。
まだ未攻略という事もあり、その全容は明らかにされていない。
最大攻略階層は15階層であり、その下にあと何階層あるのかを知る者はいない。
俺達が採集する金は5階層、プラチナは11階層、ダイアモンドは13階層で採る事が出来る。
この3つが採れなくなるという事は、少なくとも5階層の時点で例の暴風が吹いている事になる。
まぁそんな事は気にせず、俺達は風の遺跡へと突入していった。
1階層、風速0.1m/s
ゴブリン23体殲滅
オーク14体殲滅
「一薙ぎでこれ程とは、流石ゼロ様であるな」
「ま、これくらい余裕だな」
2階層、風速15m/s
「『颱竜光砲』」
オーク11体殲滅
吸血蝙蝠31体殲滅
「どうであるか?」
「ああ、完璧だ。そう言えば風が吹いてきたな」
3階層、風速30m/s
「段々と風が強くなってきたが大丈夫か?」
「我を誰と心得る。これでも元は風竜であるぞ」
「それもそうだな。おっと敵が来たようだな」
ハイオーク15体殲滅
ホフゴブリン29体殲滅
甲殻蟻92体殲滅
このように俺達は各階層をさらっと攻略していった。
そして目的地の1つ、5階層へと到着した。
5階層、風速71m/s
「ここが5階層か。確か金があったよな?」
「うむ、だが思っていたよりも風が強い」
「そうだな、だいたい70m/s。台風並みだな。寧ろこの風速でよく魔物は平気だな」
「恐らくはダンジョンマスターの影響であろう。この風もそいつが出しておるに違いない」
「だろうな。おっと金発見、さっさと採るぞ」
俺達が金を採集し終わると、突然空気の流れが変わった。
「!?ゼロ様」
「分かっている。アレは・・・合成獣か?」
ギャオオオオオオオオオ!!
・・・オオオオオ?
合成獣は叫び、臨戦態勢に入ろうとしていたが、既に心臓は潰れていた。
何が起こったのかも分からず、合成獣は夥しい血を流しながら、地に伏せた。
「やっぱり普通に居るんだな、合成獣」
「ゼロ様、今のは一体どのように」
「ああ、銃剣ラグナロクで心臓を撃ち抜いただけだ。最近サプレッサー付けたからな」
「サプレッサー?」
「音魔法、『音光抑制』。周囲の音や光を軽減する魔法だ。暗闇の中での隠密とかに使われた魔法だな。今は知らんが」
俺は銃剣ラグナロクをヴェレアスに見せながら説明する。
他にも色々な魔法が掛かっているが、それはまた別の機会に。
「さてと、他の鉱石もさっさと回収するぞ」
その後も順調に階層を下っていき、プラチナ、ダイアモンドを採集した。
そして風の遺跡16階層。
この時点で既に風速は130m/sを超えていた。
16階層、風速132m/s
「大丈夫か、ヴェレアス?」
「我を心配しておるのか?勿論大丈夫である。と言いたいが、この風まだ強くなるのか?」
「この下があと何階層あるか分からんが、そろそろヤバイな」
現在ヴェレアスは人間の体になっている。
竜の状態と比べて耐久性は下がっている。
かくいう俺も中身は神であるとはいえ、一応この体は人間だ。
あまり負荷は掛けられない。
俺が神の力を1%に抑えている理由の1つだ。
さてと、どう切り抜けようかな?
戦闘描写が上手く書けないから諦めた