表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神魔変転 ~転生した絶対神はその力で全てを超える~  作者: Absolute ≪ZERO≫/夢神零
第3章 五崩神と十帝編
87/145

第83話 神はダンジョンの街に行く

街がダンジョン化している訳ではなく、ただ単にダンジョンが沢山ある街です。

俺達が到着したのは王都から東に数10km、ザンザルヴェート王国へと繋ぐ街道の道中にある街、エルザロ。


この街はダンジョンの街と呼ばれている。


その理由は一つ、街の周辺各地に沢山のダンジョンが点在しており、この街はダンジョンの収益で潤っている街である。


そしてこのダンジョンは風の遺跡を除き、全てが攻略済みとなっている。


攻略基準は最下層にあるダンジョンマスターと呼ばれる魔物を倒す事である。


ダンジョンマスターを倒すと、以降ダンジョンマスターは現れないが、その道中には魔物は湧くので、攻略済みとなっていてもダンジョンに挑む事が出来るのだ。


ダンジョンマスターがいないダンジョンは危険性はそこまで高くなく、冒険者の腕試しや軍の訓練等に使われる程である。


その為、ダンジョンは公共施設として使用料を取られる事になる。


これがこの街の収益となっている。


つまり、ダンジョンはエンターテイメントと化しているのだ。


俺達はまず、ダンジョンを管理している冒険者ギルドエルザロ支部に向かった。


ギルドの中に入ると、一般の受付とダンジョン専用の受付に分かれていた。


俺達はダンジョン専用の受付に行き、受付嬢に依頼用紙を渡した。



「あっ!風の遺跡の依頼、受けて頂けるんですね!誰も受けてくれなくて困っていたんですよ!有難うございます!」


「そんなに誰も受けなかったのか?」


「はい~、魔物は強いし、風も強いしで皆嫌がっちゃって。このダンジョンはまだ未攻略なのに~」


「なんなら俺達が攻略して来ようか?」


「え!?それは願ったり叶ったりですけど、未攻略とあって危険ですよ?この依頼だけでも困難なのに・・・」


「問題ない、俺達のこの依頼は白金(プラチナ)ランク昇格の為の推薦依頼だ。推薦される程ならば、この程度の依頼で躓く訳には行かないだろう?」


白金(プラチナ)ランク!?それは失礼しました。では、風の遺跡へと案内します。付いて来て下さい」



俺達はダンジョン利用料を払うと、受付嬢の案内で風の遺跡の入口の所までやって来た。


入口の前には受付のような小さな小屋が建っていた。



「ユラムさぁーん、ついに依頼受けてくれる人達が来ましたよぉー!」



受付嬢が小屋に向かってそう叫ぶと、小屋の中からユラムと呼ばれる人が出てきた。



「おお、ついにか!依頼書を見せてくれ!・・・ふむふむ、こっちのでっかいのが(ゴールド)ランクでちっちゃいのが(ブロンズ)ランクか」


「逆だ逆、俺が(ゴールド)ランクだ」



俺がそう伝えると二人は驚いて、目が点になっていた。


いや受付嬢、お前気付いてなかったのか。



「いやはや、これは失礼した。こんなちっちゃいのが(ゴールド)ランクとは、将来が楽しみだなぁ!だがな、このダンジョンはそんなに甘くはない。既に死者も何人も出ている。お前さん達にはそれ相応の覚悟ってモンがあるのか?」



ユラムが発したその言葉、普通の人なら覚悟はあると答えるだろうし、二人もその答えが出て来ると思っているだろう。


だが、俺達は違う。


その答えをヴェレアスが言ってくれた。



「覚悟?そんな物は必要ない。何故なら我々はダンジョンに挑む訳ではない。我々はダンジョンを攻略するのだ。持つのは覚悟ではなく余裕。圧倒的強者による最大級の余裕だ」


「まぁそう言う事だ。心配する必要はない。俺達は確実に依頼を熟し、そして序でに攻略してくるだけだ」



ユラムのその言葉に一瞬驚いたが、直後ワッハッハと笑い出した。



「序でに攻略か!骨のある奴が出て来たもんだ!お前さん達なら心配はいらねぇな!史上初となる風の遺跡の攻略、楽しんで来いよ!」


「楽しむのは良いですけど、ちゃんと依頼も忘れないで下さいね。お二方の健闘を祈ります。頑張って下さい!」



そして俺達はついに、風の遺跡へと乗り込んでいった。

風の遺跡に待ち受ける困難とは?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ