表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神魔変転 ~転生した絶対神はその力で全てを超える~  作者: Absolute ≪ZERO≫/夢神零
第2章 衰国の冒険者編
78/145

第75話 神は森の奥へ侵入する

緑の魔物の名前をどうしようか検討中

「うわっ滅茶苦茶いるな、この緑の魔物。本当に自爆だけか?」



他の魔物を突っ切って森の中に侵入すると、緑の魔物が無数に蔓延っていた。


一部は仲間に向かって自爆するなど、意志は無いようだ。


寧ろ無差別に爆発するので厄介極まりない。



「兎に角、この量が一気に爆発したら、どれだけ被害が及ぶか分からん。一体何なんだ?神代の時にはこんな奴居なかったぞ」



俺に気付いた緑の魔物は、シューという音を出しながら俺に近付いて来る。



大規模殲滅魔法(アサルト)、『天閃神雷轟(ジベルスイウルドス)』」



大規模殲滅魔法(アサルト)により、無数にいた緑の魔物が全滅する。


緑の魔物からは焦げた後のように黒い煙が立っている。



「どれだけいようが、俺の前では無に等しい。さて、この奥に何があるのかな?」



俺は森の奥へと進む。


奥に進むにつれ、魔素が濃くなっていく。


魔素は人間には毒となる物質が含まれているが、それは濃くなった所で致死レベルではない。


致死なのは瘴素だ。


だが、魔物にとって魔素が濃い場所は生命力の源だ。


魔物は魔素を纏った動物だ。


それ故こういった場所には魔物が多く存在するのだ。


魔物・・・じゃないんだよなぁ、俺の目の前に居るのは。



「・・・はぁ」



俺の目の前には魔素を纏った紫の竜がそこにいた。


普通竜は魔素を纏ったりしないのだが。


不審に思い神眼を使ってみた所、この竜には隷属魔法が掛けられていた。


隷属魔法とは主に奴隷等に使われる魔法で、主人の命令に背く事が出来なくなる魔法だ。


この魔法が掛けられているという事は、この竜の裏にそれを操る黒幕がいるという事だ。



「人間よ、失せろ。ここは貴様のような劣等種が立ち入るような場所ではない」



紫の竜は俺に向かってそう語りかける。


まだ話せる余裕はあるみたいだな。



「だが、断る」


「ッ!人間の分際で我に歯向かうか!」


「隷属されている竜には言われたくないな」


「!貴様、我に隷属魔法が掛けられていると分かったのか!?」


「ああ、竜は魔素を纏ったりしないからな。その辺を探れば分かる」


「ならば尚更退け!今の我は制御が効かぬ。今も貴様を倒そうと闘争心が疼いておるわ!」



紫の竜は俺に向かって苦しく咆哮する。



「あー、ここに来る者を倒せとか命令されたのか」


「分かっておるならさっさと失せろ!我の制御が効くうちに!」


「まぁ待て。『魔法消失(マジカルバニッシュ)』」



俺が指を鳴らすと、竜に掛けられていた隷属魔法が消失する。


それと同時に竜を纏っていた魔素も消え、本来の竜の姿が取り戻される。



「なっ!我に掛けられていた魔法が消えている、だと?」


「まぁこの程度なら余裕だな。それで、誰にやられたんだ?」


「・・・分からん。我も気付いたら魔法を掛けられここに居た」


「ま、そりゃあそうだよな。取り敢えず、ここから離れる事は出来るか?魔物がビビって暴走してんだよな」


「分かった。我もこんな魔素が濃い場所は好まぬからな。直ぐに離れよう」


「ん、じゃあ俺は帰るわ」


「待て、我は不覚にも隷属魔法を掛けられた。また掛けられぬとも限らぬ。貴様は我よりも強い、圧倒的にな。我に隷属魔法を掛けて貰えぬか?」


「・・・良いのか?竜はプライドが高い。人間のもとに下るのは屈辱ではないのか?」


「何処の馬の骨とも分からぬ奴に従うよりかは、な。それに貴様は人間では無かろう」


「・・・フッ、良いだろう。『神隷(スレイヴ)』」



俺は紫の竜に隷属魔法を掛けると、竜の体は金色に光り出した。



「感謝する」



そう言うと、紫の竜は飛び立とうとしたが、俺はそれを引き留める。



「お前、俺と一緒に来るか?」


「な、何?良いのか?」


「二言はない」


「本当に感謝する・・・絶対神様」

竜は龍へ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ