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神魔変転 ~転生した絶対神はその力で全てを超える~  作者: Absolute ≪ZERO≫/夢神零
第2章 衰国の冒険者編
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第72話 神は辺境伯を護衛する

いざ、リュケイア辺境へ

翌日、護衛依頼を遂行する為に指定された場所へと向かった。


王城前の高級宿屋、名前は知らんがまぁ王城に用がある貴族とかが泊まるんだろうな。


そんな事を考えながら、時間が来るのを待っていると、見慣れた顔が3つ現れた。



「あれ、ゼロくん?」


「あ、兄貴!」


「え?ゼロ?」



声を描けたのは先日パーティーを組んでいたセイル、レノ、アルツだった。



「え?もしかして護衛依頼を受けたのって・・・」


「僕達3人です!」


「てことは(シルバー)ランクに昇格したのか」


「はい!兄貴も(シルバー)ランクになったんですね!」


「まぁ俺は君達のような努力はしてないが、それより今日はよろしくな」


「「「はい!」」」



暫く駄弁っていると、護衛の依頼主であるリュケイア辺境伯が宿から出てきた。



「君達が護衛かね?私がリュケイア辺境伯、ベルギウス=リュケイオンだ。今日はよろしく頼むよ」



如何にも貴族という格好をした男は、礼儀正しく俺達に一礼する。



「セイル=バラックです!よろしくお願いします!」


「レノ=アーツェです。こちらこそ、よろしくお願いします」


「アルツ=イグルム。よろしくお願いする」


「ゼロ=グランディオだ」



全員挨拶を済ませ、俺達と辺境伯を乗せた馬車は、リュケイア辺境へ向けて出発した。



「へぇー、リュケイア辺境ってゼロくんの故郷なんだ」


「ああ、まぁあんま思い入れは無いがな」



そう言えば、俺が目覚めてから数日間しかそこにいなかったな。


着いたら一度家に寄ってみようかな。



「そう言えば兄貴、護衛依頼なのに馬車の中でこんなに話していても大丈夫なんですか?」


「ああ、索敵魔法を発動させてあるから、敵が来たら直ぐに分かる」


「索敵魔法、聞いた事がない」


「ねえ、ゼロくん。索敵魔法って私達も使えるようにならないかな?」



索敵魔法は所謂レーダーだ。


自身の魔力を放射状に流し、その魔力の流れで索敵する無属性魔法だ。


無属性魔法は属性魔法とは違い、魔力があればどんな人でも行使出来る。


しかしその精度は人による上、現代では数mしか索敵する事が出来ないらしいのでたかが知れているが。


因みに俺は一応半径1kmを索敵している。



「平民は体内魔力量が少ないから、レノが持っているような魔道具で補助する必要がある。まぁやっぱり適任なのはレノだな。魔法使い以外はほぼ無意味だ」


「だぁー!やっぱり僕は魔法が使えないのかぁ!」


「落ち着けセイル、俺もだ」


「やっぱりセイルは剣術、アルツは槍術を極めた方が良いよな」


「あ、兄貴!俺達、(シルバー)ランクになったんだから、何かスゲー技とか教えてくれるんですよね!」


「そうだな、依頼を終えたら教えようか」



そんな話をしていると、俺が発動させていた索敵魔法に反応があった。


これは・・・魔物だな。



「前方1km、魔物10体。臨戦態勢に移行せよ」


「「「了解!」」」



俺達4人は馬車を止め、10体の魔物を迎え討つ事になった。



「見えた。あれは・・・剣歯虎(サーベルタイガー)?」



アルツが言ったように、巨大な牙を持った虎が、こちらを見つけるなり襲いかかってきた。



「うぉぉぉぉぉぉ!!」



セイルが適格に剣歯虎(サーベルタイガー)の急所を突き、次々と倒す。



「光魔法、『光源(ライト)』」


「喰らえッ!」



レノが光魔法で剣歯虎(サーベルタイガー)の目を眩ませ、アルツが槍で心臓を一突きする。



「・・・あれ?これ俺いらんやん」



10体の剣歯虎(サーベルタイガー)は物の数分で掃討された。



「素晴らしい!君達が護衛で良かったよ!」



リュケイア辺境伯もセイル達の活躍に絶賛している。


前に見た時より格段に動きが良くなっている。


ちゃんと努力していたんだなぁ。



「兄貴!どうでしたか?」


「ああ、セイルだけじゃなくレノもアルツも相当良くなっている。剣歯虎(サーベルタイガー)相手にここまで戦えるとは思わなかったぞ」



剣歯虎(サーベルタイガー)はC級の魔物だが、10体ともなればその脅威はB級にも匹敵する。


セイル達は俺に褒められて欣喜雀躍している。



「だが、最近は魔物の動きがおかしい。ここから先何が起こるか分からん。気を引き締めていくぞ」


「「「はい!」」」



実際これは異常だ。


剣歯虎(サーベルタイガー)がこんな群れを為して行動するなんて聞いた事が無いぞ。


だが、群れを作るほど自らの身に危険が生じていると考えると、この魔の森の奥により強い魔物がいる可能性があるな。


まぁその強い魔物が動き出せば、魔物暴走(スタンピード)が起こるだろうし、またその時考えるか。


この後、特に魔物に遭遇する事なく、出発してから5時間ちょっとでリュケイア辺境に到着した。


5時間馬車に乗るのは疲れたのか、皆黙っている。


つか王都からリュケイア辺境まで村が一つもないのがいけないのだが。


そもそも辺境と呼ばれる場所はここリュケイアのみだ。


故に辺境伯もベルギウス=リュケイオンただ一人という事だが。


ほんとここって辺境なんだな、うん。

この世界の設定として、平民でもちゃんと苗字があります。

それと、グランツ王国の地理については、その内解説します。

如何にリュケイアが辺境かどうか分かると思いますw

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