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神魔変転 ~転生した絶対神はその力で全てを超える~  作者: Absolute ≪ZERO≫/夢神零
第2章 衰国の冒険者編
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第66話 神と聖者の行進(陰謀)

枢機卿の狙いとは?

まさか、そう言う事か!


この魔法陣と神域(サンクチュアリ)、やる事は恐らく・・・神の降臨だ!


だが一体何の神を降ろそうとしているんだ?


そう言えばこの教会が信仰している神って・・・


あ、俺かぁ!


待てよ、そもそも神を降ろす魔法なんて存在しないぞ。


神を降ろすには魔力じゃなく神力が必要だからな。


という事はこの魔法は確実に失敗するな。


降臨させようとしている神は既にここにいる訳だし。


うーん、結局失敗するなら、特に気を張る必要は無くなるのか?


でも魔法が暴発しないとも限らないし。


そもそも教会は成功する前提で動くだろうし・・・



「どうしたの?ゼロくん、そんなに考え込んで」


「あ、ああ、何でもない。それより国王の演説って何時からだ?」


「確か14時からだったから・・・あっ、もうすぐだね!」



ルナがそう言った直後、俺は異様な気配を感じた。



「!?『完全防御結界(パーフェクトシールド)』!!」



俺は咄嗟にルナとカーシャを覆うように結界を張った。



「え?どうしたの?ゼロくん!」


「これは結界ですか?ですがどうして突然・・・周りの様子が!」



カーシャがそう言うと、さっきまで熱狂していた国民が急に静まり、国王が演説する場所へと無心で向かっていく。



「な、何これ?一体どういう事?」


「何が起こっておりますの!?」



国民はまるで洗脳されたの如く、無表情で歩いていく。


普通の人間にここまでの洗脳は出来ない筈、という事は矢張り神域(サンクチュアリ)の力か?


神域(サンクチュアリ)を経由して魔力を増幅させたのか?


教会、もとい枢機卿の能力は信仰(フェイス)だ。


解釈次第では信仰心を操り、洗脳する事は出来なくはない。


だが、神域(サンクチュアリ)経由の能力行使は信仰(フェイス)の能力外。


つまり、枢機卿は・・・重複能力(マルチアビリティ)


信仰(フェイス)の能力の他に神域(サンクチュアリ)に関する能力を持っていると考えた方が妥当だ。


しかし、これだけの人間を洗脳させて何をさせるつもりだ?



「ルナ、カーシャ、この場から絶対に離れるな」


「ゼロ様はどうなされるのですか?」


「イーゼルの所へ行く。一番マズイのはイーゼルが国王側に着く事だ!『転移(テレポート)』」



俺は転移魔法で転移する。



「ゼロくん、一体どうしたんだろう?」


「分かりません。ですが、ゼロ様の事ですからきっと大丈夫ですよ」


「そ、そうだよね。ゼロくんなら大丈夫だよね」



~国王side~


「これはこれはルベスシューター枢機卿、上手く行きましたかな?」


「国王陛下、順調ですよ。まずは私の能力で信仰心は陛下に向いています。後は陛下が素晴らしい演説をするだけですよ」


「流石であるな枢機卿。では、余はそろそろ参ろう」


「ええ、演説楽しみにしておりますよ」



~ゼロside~


俺はイーゼルの所に転移した。


イーゼルの顔を見ると、目の色は失っており、無表情で歩いている。



「はあ、これに気付けて良かったな。『洗脳解放(リベレーションオブブレインウォッシュ)』」



俺は指を鳴らし、魔法を発動させる。


洗脳解放(リベレーションオブブレインウォッシュ)は俺と関わりがある相手に限り、あらゆる洗脳を解く事が出来る魔法だ。



「・・・はっ、あれ?ゼロ、こんな所でどうしたの?」



俺はここまでの推測をイーゼルに説明する。



「成程、僕が分かっている事を合わせると、これは最悪な事態になっているな」


「どういう事だ?」


「枢機卿は信仰(フェイス)で父上に信仰を向けさせている。この状態で父上が演説するんだ。やる事は一つ」


「・・・宣戦布告」


「そう。国民の中には開戦反対する人もいたけど、洗脳させればその心配は払拭される。マズイよ。このタイミングで宣戦布告なんかしたら、国内が一気に戦争モードになる。このままじゃ・・・」


「イーゼル、俺は予定通り国王の暗殺を実行する。全てを俺のシナリオ通りに、完璧な状況を創造する」


「え?どういう事!?」


「イーゼルは何も考えず、洗脳されたフリをしていればいい。ここで全てを終わらせる」



神を降臨させようとしているなら、本当に降臨させてやろう。


全ては俺の手中に入った。


さあ、この腐った国を終わらせよう!

全ては神のシナリオ通りに

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