表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神魔変転 ~転生した絶対神はその力で全てを超える~  作者: Absolute ≪ZERO≫/夢神零
第2章 衰国の冒険者編
68/145

第65話 神と聖者の行進(思惑)

それぞれの思惑が交差する

「で、何で二人は俺の腕を掴んでいるんだ?」



ルナは右腕をカーシャは左腕を掴んで歩いている。


歩きにくいし、暑いんだが。



「それは勿論、ゼロ様の婚約者だからですわ!」



そんな堂々と言われても、まだ正式じゃないんだけど、カーシャはもうそのつもりなのね。



「ゼロくんに変な虫が付かないように、恋人アピールをと。あ、今更だけど凄く恥ずかしくなってきたぁぁ」



ルナは顔を真っ赤にして俯いてしまった。


恥ずかしいならやらなきゃ良いのに、まだ俺の腕を掴んでいるし。



「あ、そういえばカーシャって、イーゼルからあの事を聞いているのか?」


「はい、存じておりますわ。イーゼル王子殿下の王位継承戦をサポートするのですよね?」



あ、そう言う風に伝えたのか。


イーゼルにしてはやるな。



「ああ、だからイーゼルを仇なす者は片っ端から叩き潰す」


「頑張ってね、ゼロくん!」


「私も応援しますわ!」



とはいえ、まだ何も起こっていない以上、探っても無意味だからな。


教会だけが何か仕掛けてくるとは限らないし、それに・・・この人の多さだ。


起こる内容によっては最悪の災害になるぞ。


それだけは絶対に防がなければ。




~イーゼルside~


イーゼルは王城の中にある軍務卿室へと入った。



「ソーンダイク軍務卿、軍の配置は順調ですか?」


「イーゼル王子殿下!はい、滞りなく進んでおります。しかし、一つ気掛かりな事が」


「気掛かりな事だと?」


「はい、実はその配置を考案したのは枢機卿のゴラック=ルベスシューター公爵で」


「枢機卿!?何故教会の人間が軍に口を出せるんだ?」


「分かりません。ですが、何かしらの思惑があるのかと」


「・・・ソーンダイク軍務卿、"アレ"の動員を頼む」


「!?"アレ"ですか?分かりました。早急に動員します!」



ソーンダイク軍務卿は"アレ"の動員の為、部屋を出ていった。



「これは・・・流石のゼロでも相当マズイ事になるかも知れないな」




~枢機卿side~


教会のトップ、ゴラック=ルベスシューター枢機卿は教会の地下にある巨大な魔法陣を前に佇んでいた。



「漸く完成したようだな。ここまで、本当に長かった。だが、今日全てが変わる!我らが絶対神様の力で、この国を変えるのだ!」




~国王side~


国王カイロス=グランツもまた、王座の間で一人佇んでいた。



「国王陛下、失礼します。ルベスシューター枢機卿からの報告で、全ての準備は整ったと。いつでも機動出来るようです」


「分かった。ウィンドーラ宰相よ、上手くいくと思うか?」


「は、私の天眼(クレアボヤンス)でも、問題はありません」


「そうか、もう下がって良いぞ」


「はっ」



ウィンドーラ宰相は王座の間を後にした。



「クックックッ、漸く完成したか。余はこの日を待ちわびていたぞ!これで余は、世界を制する者となろう!クックックッ、フッハッハッハッハツ」




~???side~


「あ~あ、あの魔法陣完成しちゃったらしいよ?どうするのリーダー」


「問題無い。今更あの国が動こうが我らの敵ではない」


「それもそうだよね~。じゃああの国にいるアイツにそう連絡しておくね~」


「うむ、頼んだ」




~ゼロside~


俺はルナとカーシャと様々なイベントを周りながら、不穏な動きがないかどうかを警戒していた。


その中で気になる事が二つ。


一つは軍の配置だ。


全てを確認した訳ではないが、軍を配置するならもっと人が多い所とか、そう言う所に配置されるのが普通だが、軍の一部は全く関係ない所に配置されているようだ。


まるで王城を中心に円を描くような。


・・・・・・・・・やっぱり神域(サンクチュアリ)の範囲と軍の配置が重なっているな。


範囲の縁の外には一切の軍が配置されていない。


そしてもう一つはこれに関係ある事だが、地下から巨大な力を感じる。


これも神域(サンクチュアリ)の範囲と同じだ。


・・・これは、人間を使った魔法陣か?


それにしては大掛かりだな。


このレベルだと、神に匹敵するほどの・・・


まさか、そう言う事か!

ゼロは何に気付いたのか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ