第56話 神は銅ランクになる
取りあえず第2章終わるまでに白金ランクまでは上げたい。
「おめでとうございます。銅ランクに昇格です!」
「・・・( ・∀・)?」
翌日、冒険者ギルドに顔を出すと、これはまた素晴らしい笑顔でエルカはそう言った。
というか冒険者になってまだ二日目なんですが。
「・・・早くないですか?」
「いえいえ!ゼロ様の実力でしたら昇格なんて直ぐですよ直ぐ!本当は今直ぐにでも白金に上げたい所ですけど、ギルドの規定があるので出来ませんでした」
エルカは凄く残念そうな顔をするが直ぐに戻り、また笑顔でこう言った。
「ですが、銅からは魔物討伐の依頼を受ける事が出来ますので、じゃんじゃん狩ってじゃんじゃんランクを上げて下さいね!」
「あっ、はい」
俺はいつの間にか作られていた銅素材の冒険者カードを受け取った。
たった一日しか使わなかったな、鉄カード。
その後俺はギルド内にある掲示板に案内され、好きな依頼を選んでいいと言われた。
銅ランクからは魔物討伐だけでなく簡単な調査のような依頼もある。
殆どは冒険者ギルドが依頼者だが、一部はどっかの貴族が依頼しているな。
取りあえず銅の掲示板を見て、何か適当に依頼受けるか。
・・・ん?ちょっと待て、そう言えば剣壊れたんだったな。
別に魔法だけでも問題ないが、魔法はモノによって威力の調節が面倒だから普通に武器があった方が良いんだよな。
んー、ガンブレードでも創ろうかな。
でも良く考えたら剣は創った事あるけどガンブレードは創った事ないな。
おっ、そう言えば設計のライトがいるから、武器作れるじゃん。
今日学園休みだし、折角だし訪ねようかな。
そう思い、俺はライトの家、ヴォルレアン建設へ向かった。
ライトの家に着き中に入ると、ライトが店番をしていて、ブラントと話していた。
「あれ?ゼロどうしたの?こんな所に来て」
「あ、ゼロ。久しぶり」
ライトとブラントが俺を見てそう言う。
ていうか何でライトの家にブラントが居るんだ?
「なんだブラント、居たのか」
「居たのかって、酷いなもう」
「まぁまぁ、そんな事より何か用があって来たんじゃないの?」
ブラントがそんな事って、と小声で言っているのを無視してライトにここに来た目的を言う。
「ああ、ちょっと作ってほしい物があってさ。ガンブレード」
「いや、ガンブレードって何?」
ん?ガンブレード知らないのか?
この時代には銃は無いのか。
うーん、そう言えばブラントって・・・
折角だし教えてやろうかな。
俺は魔法で設計図を描き、ライトに渡す。
「これがガンブレード?確かに出来なくはないけど、ここまで緻密なのはちょっと・・・僕の能力じゃ難しいな」
「まぁ、だろうな。そこで出番なのが、ブラント」
「え!?僕ぅ?」
「ブラント、君の能力は修繕だったよね?」
「うん、そうだけど」
「もう一つ能力があると言ったら?」
俺のその言葉にライトとブラントは意味が分からないでいた。
久しぶりにブラント出したな。しっかりとフラグを回収していくぅ。